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カ・ル・マ! ~天王寺の変~(改訂版)  作者: 后 陸
天王寺の変 六の章
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策略謀略 伍 その3

 睨んだものが爆発する。


 弓矢やライフルの様に、風、湿度、放つときの筋肉の強張(こわば)り等は関与しない。

 その眼で、見たモノが爆発する。

 タンクの視力が対象を捉えさえすれば、それを爆破できる。

 つまり、外さないと言う事。


 実に確実だ。


 その証拠に、警棒を持っていたカンジの右腕、手首あたりから先が爆発して()()()()()()()

 爆破された自分の右手を見ながら泣き叫ぶカンジを、トッポがやっとこさ落ち着かせたところだった。


 カンジの身体を支えながら、左腕を振って火球を出す事も忘れない。

 しかしこれでは、集中出来ない。

 引くしか出来ない。


 西下もそれを理解しているのか、2人を(かば)うような位置取りで闘っている。

 この状況でまだ生きていられるのは、こんなに使い勝手の良い能力をタンク自身が上手く使いこなしていなかったからだ。


 タンクの能力は発動させるのに、睨む時間が3秒いる。

 これは必ず必要だ。

 反対に狙われた対象者は、タンクが睨み始めた場所から3秒以内に居なくなれば良い。

 者でも物でも同じ。

 対象が居なくなったら、そこの空間が爆発する。


 矛盾するが外さないと言った能力が外すとすれば、この状態。

 能力的には見ていた場所が爆発するので外してはいないのだが、攻撃的には外した、と言う事になる。


 対象が逃げたりして居なくなった時に起きる現象。

 対象が動いたら一旦止めて、新たに睨み直せば良い。

 だが、出来ない。


 途中で睨むのを止めると、反対に3秒間タンクの眼球が燃えるように熱くなる。

 かなり痛い。

 なんでそういう事が起こるのかと言うと、単純に能力をきちんと把握してないから。


 EG使いとして能力が使えるようになった時、威力と発動の事ばかりを意識してキャンセルの事を考えていなかったからだ。

 結果、レベルの低い能力者のあるあるで、途中で止めれない“やり切り能力”になった。


 だから睨むのを途中で止めると、3秒間、タンクの眼球が燃えるように熱くなる。

 かなり痛い。

 めっちゃ痛い。


 そう考えると、一度発動させた能力はとにかく最後までやり()げないとデメリットとして自分に()(かえ)ってくる。

 対象者が居なくなってもタンクが最後まで能力を発動させるのは、そう言った理由からだ。


 もう一つ、重要な能力の要素がある。

 息を止め、対象となるモノを睨みながら(りき)む。

 これが能力の強さを決める、ボリュームになっている。

 タンクが自分の能力を試しているうちに気付いた事だ。


 呼吸を止め、力いっぱい、顔が真っ赤になるくらい3秒間(りき)んで能力を放つと、それだけ威力が増す。


 どうやったら効率よく威力を上げられるか?

 (ちから)いっぱい(りき)むのを、連続で何回できるか?

 タンクはそればかりを追及していた。


 やり過ぎて頭クラクラすることもあったが、いち早く呼吸を整える技術を独自に覚え、実践している。

 、、、もったいない。


 ボリュームと言う事は、力まなくとも息を止めるだけで、タンクはモノを爆発させられる。

 小さな威力でも、使い方によっては充分な使い道があるはずだ。

 ちょうどチームを組んでいる、ビートイットのように。


 確かに、ビートイットの攻撃力は小さい。

 単独で受けても、イラっとするだけのショボい能力。


 、、、なのだが、今その能力で元柔道家、ウォーカーズの西下を追い詰めている。

 もちろん、前衛で格闘する近藤が居ての話し。

 しかし、これがコンボというもの。



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