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カ・ル・マ! ~天王寺の変~(改訂版)  作者: 后 陸
天王寺の変 六の章
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策略謀略 肆 その2

 不思議に思って、グロックを見ると、、、。


 「アーモンドナッツ?」


 菓子箱がグロックと、それを持つ手にくっ付いていた。

 何で? とルネが不思議に思った目の前に、今度はプリンが飛んでくる!


 右手で払おうとして、止めた。

 瞬間的に、違うと身体が反応。

 ベレッタで撃った。

 飛び散るプリン。


 「ようもこのオトコマエの顔を蹴ってくれたな、、、」

 「あれ?」


 声は、一列隣の筋から聞こえた。

 いつ?

 先っちょ、素早い!

 これで一拍空いたと、鼻血を袖で拭いていた。


 ――こうなったら棚にあるカップ麺全部に能力を、、、?


 と思って棚を見たらガッシャンガッシャン揺れる。


 「、、、えぇ?!」


 先っちょの声が聞こえた通路側へ、迷うことなくルネは商品棚に体当たり。

 それでも倒れなければ、足りない分の力を身体ごと体重を掛けて棚を先っちょ側に倒した。


 ドンガラガッシャン!!


 「コイツ、マジか?!」


 倒れる棚から崩れ落ちるカップ麵の隙間に、ルネが構える銃口が先っちょを狙う。


 「あれ?」


 ルネ、ドびっくり!

 居たと思ったのに、居ない?

 そこに先っちょは、居ない。

 珍しくルネが獲物を見失っていた。


 それもそのハズ、ルネが先っちょの体形を見て想像する動きよりも、相変わらず3倍の速さで動いていた。


 棚に()し掛かった体勢のルネに対し素早く廻り込んだ先っちょが、逆に斜め後方から仕掛ける!


 無防備の背中に、、、と想ったら器用に腕を折りたたんで銃口を背後の先っちょへ向けていた。


 「んがっ?!」


 慌てて、首を縮める。


 パンパンパン!


 縮めた頭のちょい上を、弾丸が三発。

 あのまま突っ込んでいたら、先っちょの頭に三つの穴が開いていた。


 ルネは気配だけで先っちょの位置を把握していたのだ。

 下がって下がって、ルネの死角に入る位置でひと息。


 「こ~れはオッサンにはキツイな、、、」


 ぼやく先っちょに、何の躊躇(ためら)いもなくルネが聞く。


 「ねぇねぇ。コレ、取れないの?」


 そう言いながら、左手をブンブン振っている。

 その左手と握ったグロックには、アーモンドナッツと書かれたチョコの箱がぴったりとくっ付いてた。

 無防備。

 なのに攻められない雰囲気。


 ――何なんだこの女は?!


 先っちょの、正直な感想。



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