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カ・ル・マ! ~天王寺の変~(改訂版)  作者: 后 陸
天王寺の変 二の章
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蝶舞山揺 参 その4

 冷静にツッコんだ後も、ガイドのトークは止まらない。


 「あと、どこで観てるのか結界内で能力を使ったり、話をしててもその内容がデータに載せられる事があります」

 「(うにゃ)っ!」

 「それと形だけとはいえ“参加”になるので、常に誰かに狙われるって事ですかね」


 バテスト、興奮。

 フフンと鼻息が荒い。

 本物の尻尾があったらピン! と逆立ちしてる。

 眼が爛々。


 「それは困るにゃ~」


 どう見ても、ぜんぜん困ってない。

 ってか、喜んでいる。

 再び長考。

 ガイドが心配になって、思わず声を掛けていた。


 「バ、バテスト様?」

 「キミ、ここでいいよ」

 「は?」


 ガイドはバテストの言葉を一瞬、理解できなかった。

 反対にバテストは楽しそう。


 「キミの持ってる情報は、イコール今言ったシステムの情報だにゃ? それならボクもダウンロードすれば同じ情報が得れるってもんさ!」

 「そう、、、ですが、、、」

 「そしてそれに参加したら、闘うんだろ?」

 「あ、ま、そうです、、、が、、、」


 バテストの心境が理解できないガイドは、返事にいちいち悩む。

 だがもう、バテストは決めたようだ。


 「そうなったらボクの場合、ひとりが良い。キミが(そば)に居ても守れないっていうか、巻き込む方が確率が高いにゃ」

 「え、、、でも、、、」

 「いいよいいよ。約束のお金は《《上》》に言ってちゃんと払ってもらうから、キミは気にせず仕事が早く終わったと思って残りの契約日数は遊んでてイイにゃ!」


 困り顔のガイドが本当に良いのかと思案を始めたので、バテストは端正な顔をガイドに近付け、耳元で囁いた。


 「戦闘が始まると、ボク、キミも殺しちゃうよ」


 ガイドの身体が、跳ねるように二歩下がった。

 全身の毛が、総毛立っていた。


 武闘派では無いから、結界内(ここ)でガイドなんて事をしたりしている。

 、、、が、これでも自分はEG使い。

 そのEG使いとしての部分が、目の前の彼女が危険な能力者だと改めて認識させる。


 圧倒的な波動。


 EG使いとソックリなのは、暴力的な、自己中心的な波動。

 確かに、感じる。

 彼女の言った事が嘘ではないと、本能の部分で理解した。


 笑いながら、ダウンロードの仕方を教えてと甘えてくるバテストに、ガイドは震える手と声で説明を始めた。



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