表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カ・ル・マ! ~天王寺の変~(改訂版)  作者: 后 陸
天王寺の変 五の章
159/192

参差錯落 陸 その1

 モニターの前のモノアイは、満足そうに画面の佳穂を観ていた。


 「流石(さすが)やな。相変わらず先っちょの能力はオモローやなぁ」


 ハイドロハイドとビッグさんの二人を相手に、30秒足らずで能力の餌食にしてしまった先っちょを()めて(つか)わしていた。

 ウキウキ気分なので、(ひと)(ごと)も自然とボリュームが大きくなる。


 「もっとコイツにも、“貸し”を作っとかなアカンな」


 はしゃぐモノアイの背に、エセ京都弁が掛けられた。


 「ほんでまた(なん)や悪い事でも(たくら)んでんのと(ちゃ)いまっか?」

 「!」


 ドびっくり!

 モノアイ、椅子から飛び上がる。


 拍子(ひょうし)にキーボードとマウスが机から落ちる。

 ガシャン! と音を立てたが、それよりも、()()()()()確認しなければならない事が、、、!

 モノアイ、そろ~~っと振り返る。


 「げっ、、、」


 思った通りの人物がそこに居た。

 ボサボサ頭。

 年中マスク。

 百舌鳥ヶ丘(もずがおか)高校の制服。

 スカートは(くるぶし)まであるロング。

 (すそ)から見えるジャングルブーツ。

 間違いない、、、。

 結界内でちょー有名なJK。


 「あ、安倍まゆら、、、」


 忘れもしない。

 自分を捕まえたJKだ。


 「悪趣味な眼帯やね~。宇宙海賊(ハーロック)気取りでっか?」


 声を掛けたのは糸。

 名前を呼ばれたまゆらはというと、あまり興味無さそうにモノアイが居る部屋の中を物色(ぶっしょく)し始めていた。


 ゲーム好きでCP好きなら目を輝かせるハイスペックな環境が整っている事に興奮しそうなものだが、まゆら、そういうのには今ひとつピンと来ない。


 学校の授業でも触ったりするのだが、満足に理解できてない。

 ギリ、スマホ。

 そういう機器類がズラズラと並ぶモノアイの隠れ家に、まゆらの気を引くモノは無さそうだ。


 「あ! それは、、、!」


 CP類には興味が無いまゆらが背後に設置された巨大なガラスのショーケースに手を伸ばした瞬間、モノアイが(あわ)てる。

 (あせ)った声に手を止め、チラリと一瞥(いちべつ)


 アカンの? と(にら)む。


 ガラスの棚に並べられていたのは、無数のフィギュア。

 5センチほどのモノから、70センチくらいの大きさものモノまであった。


 いろんなタイプのフィギュアが並んでいたが、共通するのは全部女性のフィギュア。

 幼女のようなキャラから妖艶なフェロモン系まで、モノアイの背後で一堂に会していた。


 「あ、別に触っても()えけど、ケッコー高価なもんやねん。触るんやったら大事にな、慎重にな、出来ればそこの手袋()めて汚さんようにな、、、」


 なんかそう言われると、触る気が()せたまゆら。

 ちょっとムッとして、伸ばした手を引っ込める。


 「アンタはんに、聞きたいことがあるんやけど」


 モノアイの視線が、自然とまゆらの左掌にいく。

 そこに居るのは、、、


 「、、、糸姫」

 「あら~~、憶えててくれはったん? あん時以来(いらい)やね。元気にしてはりましたんか?」


 だらりと下げた左掌のあたりから、ハッキリ聞こえる陽気なエセ京都弁。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ