参差錯落 伍 その10
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天王寺の変 五の章 参差錯落 伍 その10
!!!
爆発の前に、きっちり赤いりんごを斬っていた。
「、、、! どうだ?!」
自分自身に問う、李楠の叫び。
りんごりんごが出したりんごは、、、?!
爆発、、、せずに霧散!
駱嘉が、李楠の顔を見た。
どうだ!
と言わんばかりに、笑っていた。
「さすがはオレ達の上、、、司っ?!」
少女の死神、マカがカマを横なぐりのスウィングで駱嘉を襲う!
躱す。
、、、が、崩れ落ちる駱嘉。
完全に体勢を崩され、片手を地面に付いていた。
そこに二撃目!
これは躱せそうに無い。
どうする!?
「やれ!」
これは范蘇円に言った。
李楠に言われるがまま、マカに“能力”を使う。
范蘇円が両手を投げ出すように前にすると、鈍い鐘の音が脳に聴こえた。
愚嗚~~吽んん!
マカ自慢(?)のツインテールが、突風を浴びせられたように後ろに靡く。
その1メートル後方に、“ビジョン”が宙に映し出された。
「おおぉ?!」
恐怖に歪む男の顔。
マカの頭部から、弾き出されたように映像が飛び出していた。
同時、マカは上半身を反らせて驚いたようなジェスチャー。
完全にマカの動きが止まった。
飛び出た映像を見ると、ワンカメ視線。
これは、マカの視線。
過去にカマで殺した男、、、マカの“記憶”だ。
エレクトリック・ゴーストが記憶を蓄えているのも凄いが、この場でこの作戦をヒラメイタ李楠は、四人を驚かすに充分な存在感を出していた。
邇為、、、。
唇が歪む。野性的な微笑。
駱嘉はどう戦えば良いか、今度はスグに理解して反撃に出た。
李楠は、、、内心ホッとしていた。
自分の推測が間違っていたら、、、?
その現状を想像すると、恐ろしくなる。
李楠は自分の判断が正しかったと言い聞かし、深呼吸。
――大丈夫! 私イケてるイケてる!
本国では、宿主とEG使いの両方を部下に持つ李楠。
なるべく多くの使い手を、この眼で見て来た。
上に言われなくとも、生態や特徴を頭に叩き込んである。
その知識で、対する二人のEG使いの能力を解析した。
幻術使いの珈琲は、対象の一人の視覚を奪う能力。
やられてないから解らないが、ただヤツが駱嘉に能力を掛ける時、缶コーヒーを持った手を前に出していた。
その後、駱嘉が怪訝な顔をして動かなくなった。
もう視界を奪われたと言う事。
で、式である少女の死神が巨大なカマでトドメを刺しに来る。




