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カ・ル・マ! ~天王寺の変~(改訂版)  作者: 后 陸
天王寺の変 五の章
149/193

参差錯落 伍 その6

 最近になって、やたらと結界内には色んな流派の使い手たちが入り込んでいる。

 日本だけでも神道(しんとう)系、密教系、三陰(さんいん)系、陰陽系、和製魔術系などなど上げたらキリがないくらいの使い手たちが、結界内(ここ)で何かしようとしている。


 りんごりんご、気になる。

 気になって聞いたら、横から否定の声。


 「姉さん、そこ、聞かんでもええんちゃう?」


 少しだけ驚いて、珈琲の顔を見た。

 なんで? って顔。

 それを見て、珈琲はあっけらかんと答えた。


 「今から殺すねんし」


 上に向けた左手のひらを右手の拳でポンと叩き、納得のポーズ。

 りんごりんごは左(ほほ)に入っていたチュッパチャ()プスを、右の頬に移した。


 「ホンマや」


 (はし)った。

 約5メートルの距離を、(まばた)きの速度で詰めてくる!

 さっきもそうだったが、このりんごりんごと言う女、体術が恐ろしく凄い。

 安っぽい言い方だが、達人だ。


 高等な術師は高度な武術師。

 李楠はそんな日本の(ことわざ)を思い出した。

 、、、、、、諺では無いが、、、。


 (シュ)ッ! 朱朱ッ!!


 駱嘉が、りんごりんごの動きに驚嘆(きょうたん)する。

 予定よりも早く出したとは言え、蘭陵王だ。

 その剣(さば)きは風よりも早く、獲物を斬る。


 ハズなのだが、、、。

 (ゆる)いフットワークでダンスを踊るような動きに、剣が(かす)りもしない。


 ――この女、蘭陵王の攻撃を(かわ)している?!


 剣の達人でその名を馳せた蘭陵王。

 その宿だ。

 動きや攻撃力は間違いなく、その当時に近いはず。

 なのに、躱している。


 マグレや偶然ではない。

 ちゃんと眼で、蘭陵王の動きを観ているのが解る。


 ――何者?!


 そう思った時、アレが来た。

 (ゴン)ッ!


 ――しまっ、、、た!


 最初に喰らったヤツだ。

 迂闊(うかつ)だった。

 りんごりんごの動きに見惚(みと)れてしまった。


 これはもう、幻術に掛けられたって事か? 

 ここからさらに何か条件があったか?


 駱嘉が視線を珈琲に向けた。

 見ると、缶コーヒーを持つ手を前に出して立っていた。

 立っている珈琲の、()()()()()、、、!


 ――ヤられた。最初の衝撃で掛かるのか、、、!


 振り返ると、李楠と范蘇円は()()()()()()()()


 ――これは、、、!!

 「范蘇円! 少女の死神が観えるか?!」


 駱嘉が叫ぶ。


 「観える! アナタのすぐ横に、首を、、、!!」


 半分悲鳴の混じった范蘇円の叫びが、駱嘉に必死に伝えている!

 ツインテールの死神が身長くらいありそうな巨大なカマを、()()()()()()()()()()()()()()()()()だと、、、!!



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