参差錯落 伍 その4
聞いた駱嘉も、しっかりと頷いている。
「式は少女の死神。多分動けなくなったところを狙って来るぞ!」
式の説明も、的を得ていた。
駱嘉が受けた攻撃の印象と、合致した。
――それがさっきの、一連の攻撃か!
説明されると落ち着くものだ。
駱嘉はしっかりと、両の足に体重を掛けた。
李楠は続けてカメラのレンズを、男から横のお茶の水博士のシルエットをした女へと向けた。
ポスシステムが反応。
“お茶の水女”のデータが出る。
H N=りんごりんご
懸賞金=3,995万円
属 性=火
能 力=りんご爆弾……
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「んがっ?!」
李楠ドびっくり。
全部見る前に、子猫みたいに首根っこを引っ張られる?!
軽々とその身体を後方へ持ってかれていた。
何だナンダと思ってるところへ、“お茶の水女”の声。
「カンニングはアカンなぁ!」
チュッパチャップスを舐めながら、来る!!
李楠の居た場所に立つのは、駱嘉。
そこでやっと、自分を庇ってくれたのだと理解する李楠。
「ソイツは“りんごりんご”! 爆弾を投げて来るぞ!」
読めたところだけを伝えた。
後半部分は、李楠の勘だ。
属性が火。
能力の欄に爆弾とくれば、誰もがそう考えるだろう。
聞こえたか聞こえて無いのか、そんな事よりこの“りんごりんご”という女に駱嘉は、、、!!
――コイツっ!!
瞬きも出来ない!
信じられないスピードで、りんごりんごが突進してくる!
「くっ!」
庇ったつもりが、間に合わない!
と感じた駱嘉の防御本能が、反射的に宿の蘭陵王を呼び出してしまっていた。




