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カ・ル・マ! ~天王寺の変~(改訂版)  作者: 后 陸
天王寺の変 五の章
145/193

参差錯落 伍 その2

 横に居たもう一人も確認できた。

 爆発気味のアフロ。

 なのに、ハンチング帽をしっかり(かぶ)っている。


 シルエットが『お茶の水博士じゃん!』と、ツッコミ衝動に駆られる日本好きの李楠。


 Gジャン。

 赤白のボーダーシャツ。

 デニムの()()()ズボン。

 小顔。

 口にはチュッパチャ()プス。


 なんか(まと)まってるので、李楠はムカついた。


 ――ちっ、、、カワイイじゃねぇか!


 スッ、と目の前に駱嘉の背中が、、、。

 李楠の前に立ち、(かば)いつつ戦闘態勢。

 そこをまた、李楠が押し退()けて前に出た。


 「?」


 首を小さく(ひね)る駱嘉。

 誰でもそうなるだろう。

 何してるんだと、李楠の肩を後ろから掴んでた。

 駱嘉の手を振り払うと、李楠は対峙する二人に話し掛けていた。


 「わ、私たちは中国から来ました。観光です」

 「ハイ。それ嘘ですね~。観光客はこの時間、結界内には入りませ~ん」


 間髪入れず、ツッコまれた。


 「いや、あの、、、」

 「それにスマホで確認しながらココ来たやん。この時間、結界内でスマホ使えんのんて、EG使いしか()らんで」


 それが違うのよ、とは言えない。

 再度、駱嘉が李楠の前に出た。


 「話し合いは無駄のようだ」


 そう言った。

 中国語だ。


 「今、何て言うたん? なぁ、なんて何て?」


 駱嘉が叫ぶ。


 「战斗开始(チャンドウカイシィ)!」


 足元から()きあがる風に、()が混ざる。

 紅迅(こうじん)


 「あ~、何()うたか解らんけど、意味は何となく解るわ、、、」


 言ったのは、少し背の高い方の男。

 左手に持った缶コーヒーを、乾杯の合図のように差し出す。


 「“戦闘開始”ってことやんなぁ!」


 (ゴン)ッ!


 「くっ、、、!」


 EG波の“圧”が、駱嘉を襲う!

 ここまでのパワーは初めて喰らった。

 紅迅の速度を上げ、どんな攻撃にも対応出来るように男を睨む。


 缶コーヒーを前に出した男は、、、。

 男は、、、?


 ――何だ?!


 微動だにしない。

 、、、と言うより、全く動かない。


 ――違う違う、男が、、、眼に映る男の()()()()()??


 駱嘉が睨んでいるハズの、眼の前の男が、、、?



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