表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カ・ル・マ! ~天王寺の変~(改訂版)  作者: 后 陸
天王寺の変 五の章
131/193

参差錯落 弐 その1

 楓は西天満交差点で、北へ向かった。

 これは単なる(カン)

 気まぐれ?


 南森町(ナンモリ)まで行くのを止めて、その手前の交差点で北へ下る。

 京橋側から結界内に入って来ているルネより西側のルートになる。


 大阪駅から結界に入った宮崎佳穂を、ルネと(はさ)み込めたらと思ってこのルートを取ったが、今回は外したか? 

 心の中で、『ちぇっ』と舌打ち。


 ――まぁ、それはそれでしゃーないか


 道なりに行き、西天満東の交差点を右折して難波橋北詰で中之島へ入る。

 此処(ここ)は、、、あまり通りたくはなかった。

 中之島には、“伯爵”と呼ばれる能力者が居るからだ。


 オトコマエのクセに性格悪そうな課長の言うことにゃ、“こっち系”、、、。

 これもオトコマエのクセに可愛げの無い課長が、勝手に使い分けて(みんな)にゴリ押ししている言葉なのだが、、、。


 こっち系=NG使い。

 あっち系=EG使い。


 とか言ってるが、デンタイでそんな風に言ってるのはオトコマエのクセに嫌味ったらしい課長だけだ。


 ともかく中之島に居るのは結界内に住み付くフツーのEG使いじゃなく、ソイツらに紛れ込んだ“こっち系”かも知れないと言っていた。

 ってことは、(かか)わるとロクな事が無いっぽいので近付きたく無い。

 近付きたく無いんだけど、もしかして宮崎佳穂が、、、。


 そう思うと立場上、一応(いちよ)チェックしとかなきゃな、、、と言うことで中之島に入った。

 楓、そゆとこマジメ。

 ま、、、(はし)っこではあるが。


 これでもし何かあっても、課長と係長にも言い訳が立つ。

 『え~~、ちゃんと中之島も見たでぇ~』って言い訳できる。

 マジでホントに何かあっても、ヤル事はやった感を存分に出せるってもんだ。


 ――ウチって()()()


 楓、抜け目ナシ。

 ムフフと機嫌(きげん)よく歩くが、ちょっといつもと違う感じに違和感(いわかん)


 ――ん? こんなんやったっけ?


 見廻りで、何度も中之島の近くを通ったことはある。

 その時に感じた中之島周辺(ここらへん)の物凄い圧迫感が、今は無い。


 ――何でやろ? ま、ええか


 楓、深く考えない。

 彼女の思考は常に、前へ、前へ。

 そそくさと中之島の()を通り過ぎ、北浜1の交差点へ。


 このまま来た道から真っ直ぐ堺筋を進むか、ルネが通っているハズの天神橋筋を目指すか、、、?

 悩んだ末、左折してルネを目指すことにした。

 しばらく歩き、土佐堀通で天神橋の交差点を過ぎたころから、前方の波動が荒れてるのに気付く楓。


 「(なん)やろ?」


 前方、、、天満橋あたりか? 

 その辺りで()()()()エレクトリック・ゴーストが、わちゃわちゃ集り出している。


 「(なん)かあったな」


 早歩きで近付くと、なんとも不思議な光景が楓の目の前に、、、。


 「こ、これは、ど~ゆ~、、、?」


 天満橋交差点の角に、男が二人、、、。

 、、、だと思う。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ