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カ・ル・マ! ~天王寺の変~(改訂版)  作者: 后 陸
天王寺の変 四の章
125/196

紅朱同赤 陸 その16

 術師としては、純粋にまゆらの秘密を知りたい。


 「ほんなら、ボクが知りたい事を君が知っとったら教えたる。交換条件やね」

 「ぼん! 勝手なこと言いなや!」


 糸が怒るが、まるで気にしない。


 「じゃ質問。“ハピハピ”って言うEG使い、知ってる?」


 三木、(うなず)く。


 「お! 知ってる! そいつ何処(どこ)()る?」

 「ちょっと珍晴!」


 まゆらが慌てて引き返し、珍晴の(あし)にローキック。


 「(なん)やねん!」

 「人の話し聞き!」


 大袈裟(おおげさ)に痛がりながら、文句を言う。


 「今この人と話してんのん、見て解らんか!」

 「ほんであぁしの事をベラベラ喋んのんか?! 男のクセにペチャクチャペチャクチャと、、、」

 「はい~~セクハラ! 男のクセにって言うた!」

 「黙れ!」


 ローキック。

 痛~~い! と叫びながらその場に座り込んだ。


 「どう思う? まゆらって暴力女やんな?」


 問われた三木が、それに答える訳もなく、、、。


 「死ね!」


 股間に蹴り。


 「そこはアカン、、、!」


 悶絶する珍晴をよそに、まゆらは三木に早くどっか行けと強い口調で言う。

 紗結に肩を貸す格好で歩き出した三木に、珍晴がみじめな声を掛ける。


 「なぁ! ハピハピどこにおるかだけ教えて~~!」


 答える義務は無かったろう。

 それでも三木は、振り返って教えてくれた。


 「天王寺のサイラーに(かくま)われているよ」


 去っていく三木の背に、『ありがとうなぁ~』と手を振っていた。


 「、、、ぼん、見てはったん?」


 糸が、珍晴に聞いた。

 無造作に立ち上がる。

 今まで悶絶していたのは何だったのか。


 「見てた観てた。相変わらずまゆらちゃんは、カッコイイねぇ」

 「ぼんは、手伝(てつだ)わしまへんねやね」

 「いや~見惚(みと)れてた&()れ直してたわ」


 言って、まゆらを正面から見る。


 「キモいねん」


 見られて、慌てて視線を外すまゆら。

 (かば)うように、糸が珍晴に追い打ちの言葉。


 「しょーもない男やねぇ」


 ははは。と自称まゆらの許婚(いいなずけ)が、遠慮なく眼を合わせて来る。


 「これはこれは、糸姫様も相変わらずお元気そうで」

 「嫌やわ~、なんかざ~とらしい。まゆらちゃん、こないなぼんぼんに惚れたらアカンで」

 「惚れるか!」


 信じられないといった表情で、珍晴が絡んでくる。


 「えぇ~何で? 自分で言うのも何やけど、ボクってかなりの高スペックなんやけど」

 「もえぇって」

 「それで思い出したけど、、、」

 「ぼんは今の、ドコで何を思い出しはった?」

 「そっちはそっちで、ちょっとゴタついてるんやて?」

 「? 何でっしゃろ?」

 「またまたぁ~。変に隠さんかったて知ってるって。これでも次期当主やで」


 そう言って、胸を張る。


 「ハピハピってEG使いを探してるんやろ? しゃーから代わりに聞いたったんや。嬉しい?」

 「は?」

 「え、、、?」

 「はい?」

 「あれ?」


 珍晴は、マジで驚いていた。



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