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カ・ル・マ! ~天王寺の変~(改訂版)  作者: 后 陸
天王寺の変 四の章
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紅朱同赤 陸 その6

 まゆらには、三木の攻撃を防ぐ絶対の自信が微動だにしない事で体現していた。


 「攻撃の意思は無いとの事やけど、にしてはエラい反撃してきましたなぁ」

 「守るためだ」

 「先に動いたんは、そのお嬢はんでっせ」


 そこに関しては反論できない。

 できない代わりに、いつでも動けるように少し足を開いた。


 「えぇ根性してはんなぁ」


 バチバチの雰囲気の二人に、まゆらの声が割って入る。


 「これ、、、」


 右の人差し指を、左から右へ。

 そして、上から下へ。

 結界の事を言ってるんだと、解るように動かす。


 まゆらが言う“これ”は、結界の種類ではなく、

 創った意味を指す。


 三木が先程言った同業で同種とは、術師であり、使う術が同じ呪言系ということ。

 その三木が創った結界なら、単なる増幅器(声を大きくするという意味では無い)としての役目だ。


 呪言系の術師は、発する言葉の正確性や旋律で術の効力が決まる事が多い。

 だから発する言葉を増幅させる事は術の増強となるので、単純ながら効果のあるものだ。


 しかし、別の誰かが、、、。

 三木の後ろで悲鳴を上げたもう一人が創った結界だとしたら、話しが違ってくる。


 それは増幅器の役目として創ったのではなく、別の何かをするための結界と言う事になるからだ。

 そう考えると、言葉の増幅はこの結界の“副産物”でしかないということ。


 「も、もう一回だけ聞く。この結界はあんたのんか? それともあんたの仲間のんか?」


 まゆらがしつこく質問したのには、そういった意味があったから。

 ま、“術ヲタ”ってのもあるw

 その意図(いと)を理解した三木は、目の前の女子高生を尊敬の眼差しで見ていた。


 ――こんなに早くバレたのは、初めてだ


 その思いが、まゆらを賞賛(しょうさん)している。


 「後学のために聞いておきたい。どこで解った?」


 イラっとした。

 まゆらは順番通りに物事が運ばないと、イライラする。


 ――質問したんはあぁしやのに、なんで質問してくるん?


 当たり前のように聞いて来る三木に、その行動はある意味『無視』をしているんだぞと、何なら拳で解らしてやろうかと思った時だった。


 「ああああああああ!」

 ――叫び声?


 (ドン)っ!


 ――痛っ?!


 叫び声が聞こえたと思ったら、吹っ飛ばされていた?!


 デカい(ちから)での衝撃。

 まゆらはイラっとした分、気が()れて注意を(おこた)った。

 その間隙(かんげき)を突かれた。


 ――後ろに居た使い手の攻撃!?


 視線を走らせたが、動いていない。

 三木の後ろに居る。


 ――別の、、、?


 とも思ったが、気配は無い。

 他に誰も居ない。


 この状況に、まゆら、ニヤる。




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