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カ・ル・マ! ~天王寺の変~(改訂版)  作者: 后 陸
天王寺の変 四の章
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紅朱同赤 参 その8

 だから、動かなかった。


 パンッ!


 動かなかったら、、、当たった!?


 「あああぃぃぃぃいいいい?!」


 思ったより、軽い音が銃口から発せられていた。

 同時に左足の太腿(ふともも)に、物凄い衝撃。

 太腿部分だけ後ろに持っていかれた感覚だ。


 「いぃいぃぃい?? い(いて)ぇえええ!?」


 そのまま(くず)れるように、ナベアツがその場に座り込んだ。


 「オレ、撃たれたんか?!」


 信じられない?! 

 という表情(かお)で叫びながら、ナベアツは自分の左足を見た。

 銀のスラックスに、赤い染みが広がっていく。


 「(なん)やねん! 鉄砲の弾は当たらんのんちゃうんかっ!!」

 「あ、、、」


 コーデュロイのスマホが、闇夜に浮かぶ影にやっと反応した。

 歩いてきたシルエットの情報が、画面に出る。


 「(なん)や!?」

 「今、ポスで出た、、、」


 出た画面と歩いてきたシルエットを、何度も交互に見た。

 雲で(かす)んだ月の明かりでも、その美し過ぎる(かお)を確認することが出来る距離に近付いて来ていた。


 一瞬、で(とりこ)になった。


 「コイツ、誰や!?」


 ナベアツの問いに、コーデュロイは(あき)れてしまった。


 「見て解らん? エゲツない美人で二丁拳銃(デュアルウィールド)のゴスロリ()うたら、隻眼(せきがん)赤眼(せきがん)責眼(せきがん)のルネ()しか()らんやろ、、、」

 「え、、、!?」


 ナベアツの怒りが、一気にすっ飛んで行ってしまった。


 「この美しきお方はデンタイの、、、ルネ様や」

 「マジで、、、」


 画面を読むコーデュロイ。


 「ルネ様の弾丸は、EG波も撃ち抜く、、、データ通りや」

 「なに感心しとんねん! オレの足撃たれとんねんぞ!」

 「あ、そやな」


 返事しながら、ルネに掛けられてる賞金の額が目に入った。


 ――6,870万、、、


 コーデュロイは肌で感じていた。


 「これが、一千万クラス。オーラが違う、、、さっきのヤツらとも、全然違うわ」


 見惚(みと)れるコーデュロイの数メートル先に、ルネが立っていた。

 左手を上げながら人差し指を立て、全身モノトーンの中で唯一、真っ赤な色をした唇の前で止めた。


 「し~~~~~~~~」


 一文字だが、初めて生のルネの声を聞いた。

 ゴスロリファッションだが、声がきゃぴきゃぴしてないのがまた良かった。



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