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第7話 信頼誕生と虎の兵法、それと後のお楽しみ

四人の悪名英雄の最後の一人、どうも他の世界の女神は彼を他の三人とは違う扱いにしたいようです。

しかし、神々の間で流れている空気は過度のえこひいきをしないらしく、女神にもある種の限界があったようです。


女神は彼にどこまで贔屓できるのか?

女神は優しい声で最後の英雄に話をします。

「まずあなたには名を授けます、あなたの名は今日から信頼!四郎信頼です!」


これを聞いて英雄は驚き思いっ切り喜びました。

何故なら、「信」の字は彼にとって特別だったからです。

前のお話を覚えているでしょうか。


彼の大事な「御屋形様」

その御屋形様の名前に信の字がありました。

それだけではありません。


彼の家系では信の字はその家の跡取りを意味していました。

しかも、彼が死ぬ前に「信」の字はなく、それゆえに家臣たちから軽く見られていました。


ちなみに余談ですがこの読み方はしんらいではなくのぶよりです。

四郎信頼は喜びましたが、疑問もありました。

四郎という字は元々彼の名に含まれていましたが、改名したのにわざわざ残す必要もないのでは?という疑問です。


彼がその疑問をぶつけると女神は答えます。

「うん!その~前に言った残りの三人の英雄はあなたと違って出来が悪いの、なのであなたにはその三人をうまく補佐して欲しいの」


「ただ、私個人としてはあなたを含めた四人にはそれぞれが協力してほしいし、変な序列は付けたくないのよね~」

四郎信頼はよく分からない話に困惑しながらも、相手が女神ということであえてつっこまずに「他に教えはないか」とたずねました。


女神は空気を変えるように元気な声で話を続けます。

「そうそう、あなたには特別スキルとして虎の兵法を授けましょう!あなたが最も尊敬する人物が持っていた能力、存分に使ってちょうだい」


流石に四郎信頼は頭が良いらしく、細かい説明がなくても、女神の贈り物が何なのかをある程度察知したようです。


「女神様!ありがたき幸せ!!必ずご期待に沿って御覧に入れます」

「御旗盾無し御照覧あれ!!!」と大きな声で宣言します。


「あの、一応私も無敵の女神なんですけど~」

女神は小さい声で四郎信頼に伝えます。

そして言葉を続けます。


「それとあなたには本当に特別にいつかは分からないけど」

「しかるべき時に無二の親友を用意しときます、それを楽しみにしててくださいね♡」


女神としてはお気に入りの四郎信頼にめいいっぱいの事をしたようです。

こうして、彼もまた他の三人と同じく元の世界に戻り自らの生涯を見直しながら新しい世界へ旅立つ準備をすることになります。


次回は補足として、この世界の神々とその価値観、そして作品の世界観について簡単にまとめたいと思います。

お楽しみに。


登場人物 

司馬馬括しば ばかつ       長男 紙上談兵の人    

司馬趙謖しば ちょうしょく    次男 泣いて○○を斬るの人 登山家

司馬信景しば のぶかげ      三男 一乗谷 越前の朝倉の人

司馬信頼しば のぶより      四男 甲斐の虎の四男

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