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第5話 大名、不本意な名前とスキルを2つもらう

異世界転生!実は島津日新公いろは歌の中には異世界転生に関する教えと、今を生きることの大切さを伝えています。

今辛いのは、前世の行いの影響なので今頑張れば今と来世につながる、そんな教えもあります。


今まで戦国島津の内容の小説を二つ書いた著者ですが、今、空前の異世界転生ブームを見て思わず書いてみたいと思いました。

ただ、実在の島津のキャラを書くと大人の事情でいろいろ問題が出そうなので(笑)比較的無難な人物に異世界転生してもらうことにしました。


あえて、本編では名前を出していませんが、中国から紙上談兵の趙括、泣いて馬謖を斬るの馬謖、そして日本からは朝倉義景と武田勝頼、以上四名の大活躍を書こうと決めました。

歴史的には、悪名、あるいは愚者として扱われる人々ですが、最初に書いた通り、人は転生して今を生きることに意味があるということを異世界で示したいと考えました。


なお、興味深いことに、島津いろは歌には、歴史上の偉人も我々と同じ人間なのだから、努力次第で追いつくことも出来るという意味合いの教えもあります。

前世において、不幸にも不運と間違いが重なった彼らも別の世界で努力すれば素晴らしい結果になるのは疑いありません。


その道筋をこの小説で示したいと思います。

なお、スタート地点は「輪」という名のドワーフの島国、そして過去二回外国との争いで負けた国という設定の地からスタートなので決して恵まれているわけではありません。


そして、野蛮で残虐なゴブリン帝国連合群がドワーフの国を狙います。

その時、古の英雄になり損ねた四人はどのように行動するのか?

そしてこの争いから漁夫の利を得ようとする東洋風国家「義」の国

さらにこの異世界には経済、軍事の半分以上を占める美麗七州国というラスボスとその頭脳である超古代の異物、マザーコンピューターがあり、覇権を常に握っています。


そのようなかつてない大敵相手に負け組四人衆とその仲間たちはどうなっていくのか?

ご期待下さい。


一乗谷の英雄とされるこの大名はどうも自分が一番であることに慣れきっている。

異世界の女神は少しがっかりしました。

でもそこは女神!慈愛の心で大名を諭さなければなりません。


「いいですか、あなたはこれから信景という名を与えます!これは私と連絡する時に使うので大事に覚えておいてください!」

「それと、もう一つ、これは命令ではなく助言ですが、あなたは三つの馬を支えなさい」


「そしてあなた自身も馬となるのです、これはあなたが異世界に行くときに必ず役に立つ言葉です」


大名、いや信景は「信」という字に抵抗感があったようです。

彼は「信」が付く大名に滅ぼされました。

それだけでなく、別の「信」を持つ大名からボロクソにけなされた手紙を受け取っています。


彼にとってそういう意味で「信」の字は身の毛がよだつような字でした。

女神は彼が嫌な顔をしているので事情を説明しました。

「本当は義信にしようか迷ったのです、でも義信だと後で私が困るんですぅ~」

何かこの女神おかしいと信景は内心疑いを持ちました。


信景はまだ何か言いたそうでしたが、どうも思う所があったらしくそれ以降不満げな態度を取りませんでした。

女神はこれ幸いとばかりに話を進めます。


「では、信景、私の助言を思いにとめつつ、あなたには三人の仲間を与えます!

それぞれの役割は会ってから話し合いで決めなさい」


「話は前後しましたが、あなたにはこれからあなた方の神仏の指定された所に行き、勉強をしてもらいます!」

「それから私の世界で太平の為に働いてもらうことになります。いいですね。」


信景は疑問点を女神に問います。

「三人とは?」


女神はニヤニヤしながらはぐらかした説明をします。

「詳しくは会ってからのお楽しみ♪でも二人はあなたの頭の中に知識が入っています、もう一人は」

「あ、我慢できないので言っちゃいましょう」

「あなたと同じ時代の武将!それも猛将です!!期待していいですよ」


信景は相手が女神ということで、逆らうことに意味がないという消極的な理由からでしたが、彼女の言葉に従うことにしました。

そして、女神もそれに気づいたようで、別れる前に彼にプレゼントをします。


「信景よ!別れる前にあなたに二つのスキル、特別な能力を与えます!一つは魔王の決断、もう一つは魔王の行動、この二つがあればあなたは賢者となれるでしょう、期待していますよ♡」


こうして、大名改め、信景は元の世界の神仏の所に戻りました。

女神は説明しませんでしたが、実はこの二つのスキルは他でもない、彼を滅ぼしたうつけ大名のスキルであり、生前の信景が最も足りない能力でした。


魔王の決断とは、うつけ大名の天才的な発想と戦略のことです。

そしてもう一つの魔王の行動とはその発想が思いついたら、時間を置かずに実行する行動力の事を意味しました。


でも女神は信景のプライドを傷つけないように配慮し伝えませんでした。

もっとも後で彼はいろいろな事を知ることになるのですが、それはまた別の機会に説明しましょう。


これで、馬括、趙謖、信景と三人の人物が揃いました。

そして、四人目!

女神が異世界を太平にするのに必要と考えた初期の人物の内、最後の一人が間もなく呼ばれることになります。

この話は中国と日本の英雄を、しかも具体名を出さずに書くことで、出来るだけ多くの中国と日本の読者の皆様にご覧いただきたいと思っています。

とりわけ、国家間の戦争という話と、その後の、戦争なき覇権争いについていえば、現代の私たちの世界にも通じるものがあるかもしれません。


私が気づく範囲で中国の方にも楽しめる内容にするように工夫したので、もしよかったら仲間の皆さんにも本作を紹介、愛読していただけたら嬉しいです。

中国人と日本人二人ずつ、そして助っ人を加えてどちらの国の皆さんにも楽しめるような筋書きを描きたいと思ってますのでどうぞよろしくお願いします。

登場人物 

司馬馬括しば ばかつ       長男 紙上談兵の人    

司馬趙謖しば ちょうしょく    次男 泣いて○○を斬るの人 登山家

司馬信景しば のぶかげ      三男 一乗谷 越前の朝倉の人

司馬信頼しば のぶより      四男 甲斐の虎の四男

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