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第23話 信景結婚禁止令!?

さて、何やかやとケチをつける信景、彼は前世において朝倉の当主でした。

しかも、競争相手がいなかったので、比較的やりたい放題でした。

しかし、四英雄の一人となり、異世界に転生することで好き勝手出来ないことを学ぶことになります。


今まで、馬括や趙謖に悪態ばかりついていましたが、今度は彼がきつい意見を言われることになります。

それは、彼の前世にあった出来事が理由です。


彼は前世において酒と女に溺れたと記録されています。

今まで、他の人物の前世でかみついたのは主に彼でした。

当然、彼にも反撃が来ます。


やはりというべきか、馬括と趙謖の中華コンビが彼に口撃します。

「信景は家庭すら治められず、酒と女に溺れるとは笑止!」

「武人としては何とも御粗末と言うしかないですな!」


今まで他人の前世を皮肉った彼にもろにカウンターが入ります。

しかし、もう散々互いの前世の悪い評判をネタにやりあった三英雄です。

これしきの事ではなんともなりません。


でも、武人としての心をもつ信頼だけは彼らの討論には参加しませんでした。

この辺は武人とそうじゃない者の差がもろに出ていて、見ている分には面白いです。

とにかく、信景はしばらく結婚しない方がよい、というより結婚禁止令が四英雄の話し合いで決まりました。


なにぶん、多数決で三対一の決定であるため、信景も強く出られません。

それ以上に、歴史書でボロクソに書かれているのが信景には効いたようです。

さて、話は変わりますが、信景は大学卒業後、企業人兼文化人としての道を選びます。


彼は四英雄の中でも文化に造詣が深く、事業にも強い経済人、商人気質がありました。

彼は司馬家の潤沢な資産で商社を作り、外国との交易を始めました。


兄の馬括のコネで美麗七州国との交易や、趙謖のコネでダークゴブリン由来国、後述する信頼のコネで義の国との交易を活発に行いました。

扱う品物は穀物や衣料などの日用品から、美術品、三英雄たちがかかわる軍需製品まで手広く扱いました。


信景は司馬家の家風や英雄たちの風格と違い、武人というよりも文化人としての活躍が目立ちました。

司馬家に縁のある地域は商業的にとても栄え、住民たちは豊かになりました。


人口も増加し、司馬家の繁栄の多くは信景の活躍によるものと称える者も多くいました。

彼の名声を目の当たりにして、彼に政治家になるよう勧める者たちもいましたが、信景は強い意思を持って断りました。


信景の人脈は海外の要人や政治家、国内の経済界や文化界にも大きく伸び、彼がかつての敗北英雄だと考える者は誰もいませんでした。

こうして10年たち、彼は輪の国でも有数の会社と組織を持つ企業人としての地位を確立しました。


この時点でもはや司馬氏にたてつこうという勢力は輪の国内にはいなくなりました。

やはり、最後は金がモノを言います!


コンツェルンの不動の代表として出世した信景ですが、四英雄の中では相変わらず、際物きわもの枠でした。

結婚はダメだが、愛人は言いだろうということで、30歳を超えると複数の愛人を持つことになります。


どうも、彼がモブ神の所で勉強していた時に、渋沢何某という大事業家に興味を持ったらしく、いろいろ勉強していくうちに愛人を複数持っていたことを知ったようです。


他の三英雄も、これだけ信景が頑張っていて、成果も出しているので文句を言うわけにもいかず、複数の愛人を持つことを渋々了承しました。

信景の愛人は複数でしたが、政略結婚ではないため、彼の好みが反映されました。


それはヒューマンで黒髪ではかなげな女性たちを選別しました。

この異世界では希少な存在でしたが、彼の手広い情報網はその希少な存在をどんどん取り込んでいきまいた。


三英雄たちは好みについてあれこれ言いませんでしたが。機密に属する大事なことについては決して口外しないことを信景と約束しました。


でも、それだけだと不安を感じた趙謖は妻のダークムーンと相談して、一人監視役の愛人を送り込むことにしました。

信景が女性問題でやらかす。二度あることは三度ある!

趙謖夫婦は監視を怠ることなく、彼を見張ることになりました。


この事が後日司馬家を救うことになります。

登場人物 

司馬馬括しば ばかつ       長男 紙上談兵の人    

司馬趙謖しば ちょうしょく    次男 泣いて○○を斬るの人 登山家

司馬信景しば のぶかげ      三男 一乗谷 越前の朝倉の人

司馬信頼しば のぶより      四男 甲斐の虎の四男

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