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異世界タダヤス  作者: 多田 康史
7/20

逗留一日目

 魔術師ギルド前


 本館と書かれている。


「そういえばこちらの文字読めるんだないまさらながら気が付いた」


 ニアが

「最初に来た時私とのつながりを通して教えたのよ」と言った


「そうだったか有難いぜ」


「まぁいいのよ」


 ギルド内受付前


「いらっしゃいませ新たに船の運航のお手続きですかぁ~」明るく受付が聞いてくる。


「いや人を探してるノクターと呼ばれる人物だ」


「ノクターさんならマスターと話を。あっいま降りてきました。ノクターさんお客さんです」


 タダヤスたちの手前までてくてくと歩いてくると


「君たち僕に何か用かねと言った」


「そうなんです俺たちヨタ・エクルミルさんの紹介で」と紹介状を渡す


「弟の紹介かいったい何の紹介だか応接室を借りるよ」


「はぁ~いわかりましたどうぞ~」元気な受付だ。


 応接室


「ふむふむ...素晴らしい精霊魔法と妖精それに鍛えがいのありそうな子たちか良ければ逗留をか。面白いな構わないぞ。よろしくな」


「俺はタダヤスまだ精霊眼以外は御しきれてないがあんたすごい魔力だな」


「精霊眼それも面白いな後でいろいろ付き合ってもらおう」


「私はリセ・ガーランド魔術師よなんか魔力量ならかなりの物らしいはまぁ鉄級からしたらでしょうけど」


「拙者は桜、剣士でござるが属性魔法剣を使う魔法剣士の様なものでござる」


「僕はノクター・エクルミリュ、ごほっごほっ、ノクター・エクルミルだ弟から聞いているかもしれないが魔法を研究している学者だ。究極魔法を一種扱う元白金等級の元冒険者だ。」せき込みながら自己紹介をする。


「大丈夫かい」とタダヤス。


 リセはというと

「究極魔法ってすごいはね私は家の事情で魔法を学びきれなかったから中級魔法を途中までしか覚えれていないのだけどあなたもしかしてリセッシュ・ウィンドを教えたりできる?」


「ガーランド家のお嬢さん熱心な事だもちろんリセッシュ・ウィンドだね魔力量の多いものしか使いこなせない魔法だね。僕はね魔力の強い人や物を感じることができるんだリセ君、君なら究極魔法の発動に必要な量の魔力量は兼ね備えていると思うよ」


「私が究極魔法を」そう言いかみしめ喜ぶリセ。


「ただし魔法はその属性の順を追って覚えなければとても危険だ、だから上位魔法からは魔術師ギルドに登録したものしか使ってはいけないことになっている。その者の才能をギルド側で見定めることになっているんだ。もちろん守らない者たちもいるがな」


「精霊魔法はクラスにするとなに級魔法ぐらいになるんだ?」


「タダヤス君は精霊魔法についてどれくらい知ってる?」


「思い描いた風に発動するのは何となく」


「そう思い描いた風にとは言っても属性によってその形に変化はあるが、その思い描いた形・強さによって下級から究極まで強さを変えるという。精霊眼の方はどちらかというと固有スキルに近いものだろう練度によって上級くらいまでにあてはまるだろうただし特別決められたクラスというものはないそれでも自分がどれほどの魔法を使えるかは知っておいてほしいがな」


「立ちはだかるオークを一撃で倒したのは良いが少しやりすぎだった気もするなイメージかやはりあのイノシシの力強さが残っているのか」


「イノシシでござるか?」


「妖精さんと出会ったときに戦った大イノシシだ牙が前腕以上の大きさだった」


「その大イノシシをイメージしたからあの貫通力に大きさ、私のアイススピアより断然大きかったそれこそオーク一体分くらいあったわね。だから中級魔法はあるわね」


「確かにすごい結晶でござった」


「ごほっごほっほう結晶タイプか面白い」ノクターは好奇心に突き動かされ興奮した様子だ。


 扉をノックする音


「入りたまえ」


「茶でもどうかねノクター」


「キャスパー君か面白い客が来てくれたぞ」


「咳がが漏れていたよさぁお茶だ」


「ほら出てきたぞ姿を見せたらどうだ食いしん坊」と意地悪なタダヤス


「だっ誰が食いしん坊よちょっと飛びたくなっただけよ」と涎を拭う


「妖精か人と行動してるなんてめずらしいな」驚くキャスパー


「少しばかり縁があって...なんだ煎餅か」タダヤスの内に姿を隠すニア


「煎餅じゃダメだったか...僕の趣味にお菓子作りがある。研究に協力してくれたら作ってあげよう」


「分かったわ作ってくれたら協力するは少しは」


「そうだそちらの方はどなたで」話を変えるタダヤス


「キャスパー・カイクル此処のギルドマスターだ」


「俺はタダヤス精霊魔法を使うよろしくな」


「私はリセ・ガーランド」


「拙者は桜でござる」


「精霊魔法使いかまたもや珍客妖精が宿るだけある。う~む面白いのだが仕事があるでなまた今度」


忙しいようでキャスパーは行ってしまった。


「忙しい身だからね僕の声に驚いて様子を見に来たんだろう茶を飲んだら場所を変えようか」


 魔術師ギルド分館


「そういえば君たち僕に鍛えられる気はあるのかね」


「俺はあるぜ精霊魔法をもっと知りたいってのもあるが」


「私も究極魔法目指して頑張るわ」


「拙者も役に立てるよう頑張るでござる」


「分かったビシバシ育てていくよ」


 建物の中庭へでる建物の大半を占める大きな庭だ


「此処は訓練場として使っているタダヤス君まずは君の精霊魔法を見せてくれないか」とうずうずした様子のノクター


 案山子に対してタダヤスはオークに使った魔法をイメージして使った


「ふっ」と息を吐くと案山子に人一人分ほどある闇の結晶が後ろから突き刺さった。


「ほう対象の後ろから突き刺すのか面白いな」結晶が消えるまでよく観察をするノクター。


 すると何やらメモを取りながら

「あと何回使えそうだい」と聞くノクター。


「同等のを一回かと」数回使う中でだんだんと分かってくるタダヤス


「ではそれ以上のイメージで思いっきりやってみてくれ」


「それじゃあ倒れちゃうじゃないいいのタダヤス」心配な風なリセ


「なぁにマナ切れぐらい大したことじゃない」


「マナって切れるものだったのね」と皆を驚かせるリセ


「マナ切れなど間々あることでござる」


(イノシシ以上のイメージかどんなのにしようそうだ)


「出てこいクジラ」魔法が放たれる。


すると胴体の三分の一程度のクジラの像が地面から大きくジャンプするように出てきてタダヤスは気を失った。


「不完全だが良いイメージだ自分の限界を知っておかないといざという時やりすぎてしまうかもしれないからね精霊魔術師の場合」


「それだけイメージの波があるわけですね」とリセが言う。


「タダヤスを運ばないと」


「今はこれくらいにして君たちの部屋に案内しよう君たちの関係はどうなんだね」


 肩を貸すタダヤスを見て赤くなるリセ


「桜と二人部屋にして頂戴」


「タダヤス君はどうしようか?」


「好きにするといいわ重いから早く運びましょう」


「じゃ空いているこの部屋にしよう」そう言い扉を開け抑えるノクター

 タダヤスを空いているベットに寝かす。


「さぁタダヤス君は気絶してしまったがこれからのことを話し合おう」


 タダヤスの部屋


 頭が痛いここはたしか精霊魔法を使って気絶したんだったな変な感覚だなマナ切れ。


「それはそうよマナは体を巡るもう一つの血液みたいなもの切れたら変調するもの」


「なぁニアおれ今の口に出していたか」


「いいえ考えを読み取ったわ」


「そうだよなそんなことできるのか」


「水浴びの時リセを覗こうとしていたのとかも知ってるわ」


「それは行動もしてるが」と赤くなるタダヤス


「変なことして殺されなくてよかったわね結構な威力のウォータージェットだったわ」


「ああ反省はしてる」


「俺はこのままニアに心を覗かれ続けるのか」


「最初から見てたけど嫌?契約ってそんなものよあなたと私は繋がりは大きいは簡単に相手の心を覗ける」


「やっぱりこれ契約だったんだな。それじゃあゴブリンを精霊魔法で倒した時の暗い感情も覗かれたのか」


「言ってなかったかしら悪かったわね」驚いた様子のニア


「まあいいか新しい生活目まぐるしく移り変わるがたのしいよ」


「よかったそれにあなたとリセ、桜が繁殖行動をとろうと気にしないわ」


「それじゃああいつらを探すか」そう言い話を逸らすタダヤス


 応接室


 扉が半開きになっている


「詰りこういう理論で成り立っている」とノクター


「理解したわ理論は結構複雑ねだからマナの消費量が多いのかしら」


「拙者はやはり向いてなさそうでござるリセッシュ・ウィンド」


「多くの者が使える物ではないからな仕方がない」


 タダヤスが扉の前を通り過ぎようとすると


「リセッシュ・ウィンド、やった成功したわ」リセの声が聞こえる


 扉をノックする


「入りたまえ」とノクターの声


「タダヤスです起きました」


「良いタダヤス見ていてね~リセッシュ・ウィンド」体の汚れが消える


「桜もやっちゃいましょう馬車旅の後ですものリセッシュ・ウィンド」


「リセ君三回も使って問題ないのかい?」


 精霊眼を使ってリセを見るが半分も使ってない様子だ。


「半分も行ってない様子だな」


「精霊眼でそこまで見えるの?」


「以前にお前は何回か見てるからな総量が大体わかる」


「僕が感じた以上に魔力があるようだねリセ君すごいよ今日でマスターするなんて」


  ふわふわのノクターにほめられてご満悦なリセ


「今日は使用人のパシラに言ってごちそうにしよう」


「「「やった~」」」


 ダイニング


「さぁ皆さま召し上がれパシラ特製の料理ですよ」


 七面鳥の丸焼きに、魚のフライ色、とりどりのフルーツのったサラダに、リゾット、具だくさんスープ、デザートのプリン


「うまそうだ何しろ今日まで馬車旅だったからなあったかいだけで助かる」


「うまいでござる特に七面鳥の皮が」


「それはパシラ特製のスパイスがきいているからだろうね僕も好物さ」


「あったかいスープもいいわね」


「やっぱりマナも回復してるな食事のおかげか?」とタダヤス


「関係あるよ体が元気になればマナの回復もよくなる」とノクターは言う。


「そんなことよりプリンよ」とがっつくニア


「妖精さんは放っておいて君たちは何を目指す」


「ひとまずの目標?それなら銀等級ね行く行くの目標ならやっぱりステラーになることね」とリセが目を輝かせる。


「ステラー拙者もなりたいでござるなただ拙者も当面は冒険者等級を銀へ上げる事でござる」


「俺はあまり等級は気にしないがうまい飯が食いやすくなるなら上げてもいいなオークもそこそこ金になったし。ただそれよりかは妖精や精霊との交流が目的かな別の魔法も見てみたい」


「僕が思うに闇の精霊魔法は爆発的であまり持続はしないみたいだね」


「確かにすぐに消えてしまうわね何かの物語で読んだ大地の精霊なんかは大岩を残したと聞いたし」


「やはり属性ごとに特性も違うようでござるな」


「そんなものか」とタダヤス


 温かい食事に舌鼓を打ち夜は更けていくのであった。








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