もう何もかも、お終い・・・にはしないのだ!
史上最大の「放送事故!」とも言える大失態を、やらかした償いとして再びTV局を訪ねた密郎は「只でも良いから働かせて欲しい!」と言ってTV局で働かせて貰う事になったが、此れは密郎の作戦だった・・・!
密郎は何とか(「只で良いから!」と言う条件で)TV局で(一応)ADの見習いとして働かせて貰う事になり周囲の他のスタッフ達は皆、自分よりも先輩で其の中には年下の者達も数多くいて、其の様な者達からも怒鳴られたり罵声を浴びせられたりだけでなく手を挙げられたり蹴りを入れられたりしたが此れ迄、働いていた永久堂印刷では年下の後輩達からも同様の仕打ちを受けている為
(此れ迄に比べたら・・・大した事無いのだ・・・)
等と心の中で自分に言い聞かせ家に帰れない日も少なくなかったが、此の頃の密郎は両親から勘当されたのも同然で自宅にも出入り禁止にされた事で此れにより寒い日の野宿を避ける事が出来、又、食事は局のトイレの手洗い場の水で、お腹を膨らませたりした他、時間が出来た時にスーパーの試食品コーナーを梯子したりコンビニの賞味期限切れの弁当を貰ったりし、そんな中、密郎は幾つかの、お笑い番組に邪険に扱われる事で笑いを取る役で出演、出来る様になり此れらの番組内では時には子役タレントに迄(「突っ込み!」と称した)暴力を振るわれ、しかも其の中には武術や格闘技を習っている子も居た為、其の痛さは想像以上の物だったが、其れでも密郎は
「此れで・・・お笑い番組と縁が出来た・・・かもしれないのだ・・・」
と喜びを感じ、そんな密郎の姿を見続けてきたスタッフ達の心にも変化が現れ始め中にはポケットマネーから僅かながら小遣いをくれたりする者も現れた他、そんな有る日、休憩中の密郎に近付いたスタッフの1人が奢りの缶コーヒーを差し出した後
「お前・・・なんで、そんなに頑張れるんだ・・・?」
等と訪ね、其れに対し密郎はバッグの中から嘗て、ひょうKINGの(自称)企画書と称したノートを取り出し其れを見せながら
「此れは私が子供の頃・・・当時の変身ブームに便乗して考案したオリジナルのヒーローだけど偶然、特撮同好会の、おっさん達の目に止まり特撮TV番組として実現させ様とするもダメだったけど・・・其れでも諦められず、色々、策を練る中、其の陳腐さ等を見て、もしかしたら、お笑い番組のヒーローなら向いてる・・・と思ったですなのだ・・・」
等と語りノートを見続けていたスタッフは暫くしてから
「此れ・・・暫くの間、預からせて貰うぞ・・・」
と言って其の場を去り其の後ろ姿を見ながら密郎の心の中には
「今度こそ・・・もしかして・・・」
等と言う期待の気持ちが生まれるが暫くしてから嘗て荒木に騙された事を思い出した。
自分に優しくしてくれる様になったスタッフの1人に「オモシロ戦士ひょうKING」を、お笑い=バラエティー番組のヒーローとして売り込みたいと言う自分の目的を語り始めた密郎だが・・・




