(自称)究極の悪の組織との戦いが始まるのだ!
素人の少年の密郎の手ににより誕生したヒーロー作品の企画「オモシロ戦士ひょうKING」の物語が書かれ=始まろうとしていた・・・。
「常識破りの異色中の異色作!」と称する其の作品内容とは一体、どの様な物なのか・・・?
其れを知りたい・・・と言う方達は是非、此の物語に目を通し読んで頂きたい・・・!
「極悪非道帝国アクーは・・・全次元宇宙の完全なる邪悪化や破滅を企む(自称)究極の悪の組織で・・・其の首領のアクー大帝は一人称が我が輩で語尾に、だべ〜!と付け暗闇の中から巨大な光る悪の文字となって現れ配下の者達に命令を出す正体不明の謎の存在で・・・其の野望の為、文明の発展etcにより生活が豊かになり様々な娯楽も生み出される等(表向きだけでも)幸せetcと言える様になった反面・・・人間達が思いやりの心etcを失い自然を破壊し他の生き物達を蔑ろにする様になった事等で邪悪のエネルギー・パワーetcが高まり満ちた此の地球に目を付け・・・邪心や負の感情等が強い人間達と共鳴&融合し自らの分身的存在の幹部の死天王と其の配下の怪人達に変える4つの邪封力の玉と無数の悪の因子・アクーマインドをバラ蒔き・・・」
等と呟き口にした台詞を(企画書と称する)ノートに書きながら密郎は自らの分身で有る他、「同一の存在!」と称する主人公=明累陽太らが戦う事になる動機や其の為の力を得る方法を考えるのと同時に(「仮○ライ○ー」や「デ○ル○ン」etcの様に)此の時期の作品群のヒーロー達の一部が悪の組織の犠牲者で復讐心を持ち始めた事や元々、悪の組織の一員だったが「裏切り者!」として扱われる様になった者で有る事等を思い出し・・・
「私・・・陽太らカルテットの面々は、学校の近くの裏山で悪人達が異形の怪人に変貌する異様な光景を目撃し逃げ出すも私は怖さの余りウ○コを漏らしただけでなく、そんな私の幼馴染で真面目だけど要領の悪い内木信吉が間違えて捕らえられて殺され此れにより(奴らの、せいでウ○コを漏らしてしまった事も有り)アクーに対し復讐心を持ち始めた私に強い怒りや憎悪etcの心の持ち主と共鳴するとは言え邪封力の玉の中で赤い炎の属性で邪鬼のパワーetcを封じた鬼封力の玉が何故か共鳴し・・・此れにより(妖怪ヒーローの代表作「鬼○郎」の、あのキャラを彷彿とさせる)此の地球の先住民族の(実体の無い)精神生命体型の妖怪の一部で目玉・・・に直接、手足が生えた姿で(自称)知恵袋の目ん玉アインが私の脳の中に住んでいた他、私の家でも有る明累研究所の廃棄物の寄せ集めetcで作った(自称)超コンピューターのボロッQにも精神生命体型の妖怪が宿ってた事が判明し、そして・・・私が裏山で拾った卵から生まれた精神生命体型妖怪が(其の卵の殻と共に)死んだ私の爺ちゃんの陽兵衛が廃棄物の寄せ集めetcで作った未完成の、お手伝いロボットと融合し従者の妖怪ロボのa丸が誕生し此れに死んだ曾爺ちゃんの陽座ェ門が大戦中に旧日本帝国軍の命令で研究し作ろうとしていた強化服のデータと行方不明の父ちゃんの陽ノ介が此の、ひょうKING島の活性化等の為、考えたヒーローのアイデアも融合し此れによりa丸が妖力と科学etcの融合による不思議な、ひょうKING力により生み出された内部にエネルギー源として鬼封力の玉を収納しa丸を呼び出したりする通信や敵=アクーの気配を察知したりする探知等の機能を発揮する変身ペンダント•aチェンじゃなく他の作品群との差別化として平仮名にし、ちぇんじゃー!により・・・」
と此処迄、呟いた後、他のヒーロー作品群との類似点が多い事に気付きながらも「面倒臭い!」等の理由で今更、其れらを変えられず何とか独自性を出そうと一捻りした結果・・・
「他のヒーロー作品群の主人公と、ちょい役の一般人達の立場・役割を逆転させて・・・其の場の状況で適当に選ばれた老若男女問わない一般人達が(「月○仮○」の様な)草創期のTVヒーローの主流の白の覆面と(同様に「鉄○28○」等、草創期のTVヒーローの一部に導入された大戦中の旧日本帝国軍の兵器が元になったと言う設定を元に)鎖帷子入りの黒の軍服のアンダーマスク&スーツに此の上にa丸が分解変形した鎧で白にサブカラーとして赤・・・いや此れだと珍しくも無いからピンク・・・いや此れだと女の子っぽいから其の中間のマゼンダのマーキングやラインetcが入った鎧のaくろすを装着し炎のヒーロー・あるふぁいやーとなり・・・其の変形は・・・漫画なんだから(玩具etcで再現、出来ない)適当な物で良いとして・・・私達、カルテットを助ける・・・いや此れも当たり前、過ぎるから単独では怪人に敵わないと言う事で逆に私らカルテットに助けられる事になり・・・そしてアクーは全次元宇宙の完全なる邪悪化や破滅を企むと称しながらも奴らが其の野望の為に必要と考え手に入れ様としてる究極の邪とも呼ばれる呪われた暗黒の力が私らの住む町内の何処かに有ると戦いの舞台は、どうしても此処に限定される(ユーザー達が親しみ易い)ギャグタッチのご町内ヒーロー物となるのだ・・・」
と其の作品内容は(此の年に此れから開始される事になってる「ア○ア○キ○グ」を先取りしたとも言える)他のヒーロー作品群と比べても異質過ぎる物となり、そんな中・・・
「今・・・此のブームの中、殆どの制作会社や代理店等、様々なメディアの企業がヒーロー作品を欲しがってるに違いないのだ・・・此れを上手く持ち込めば・・・」
と呟く密郎は普段、人前で見せる事の無い笑みを浮かべるが、其れは、もし他人が見たら気持ち悪がる様な不気味な物で有る事に密郎は気付いおらず、そんな密郎は自身が成り上がる事しか考えられなくなり始めたのだ。
「正統派のスーパーヒーロー作品!」として生み出された筈の「オモシロ戦士ひょうKING」の物語は「常識破りの異色中の異色作!」と呼べる物を目指す事で(密郎の意思と関係無く)変な方向に向かって、どんどん突き進んでいくが作者の密郎は、そんな事は、お構いなしに企画書を書き続けるのだった・・・。