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常識=型破りの異色中の異色作誕生なのだ!

時は(我々の現実世界では既に過去の)20世紀の((我が国=日本が)「昭和!」の元号で呼ばれていた頃。

「変身ブーム!」なる物により誕生した数々の特撮変身ヒーロー番組が(当時の)子供達を夢中にさせる中(様々な理由で)此のタイプの番組を避ける様な人生を強いられ卒業する年齢となった1人の素人の少年により新たなヒーローが誕生しようとしてた。

其の作品名は「オモシロ戦士ひょうKINGキング」。

時は(我々の現実世界では既に過去になった)前世紀=20世紀の此の日本が未だ「昭和!」の元号で呼ばれてた頃。

60年代の中頃以降「第一次怪獣ブーム!」なる物が生まれ当時の主に男児を中心とした子供達を熱狂させるが、此れらは製作(&制作)に莫大な予算が掛かる等のリスクが有り此のブームの終了後「スポ根ブーム!」なる物が取って代わり暫くの間、此のタイプの番組は無いのに等しい「冬の時代!」を迎える事になるが、其の反動により寂しい思いをし続けた子供達は「SF系のヒーロー番組!」の復活を求め続け、そんな中、其れに応える様に70年代に突入した頃、新たに「第二次怪獣ブーム!」なる物が誕生しヒーローも巨大な物から(よりコストが低い等の利点が有る)等身大の変身ヒーロー達が主流となった其れは、やがて「変身ブーム!」と呼ばれる様になり様々な=ノウハウ等が無い様な小さな制作会社や代理店etcと言った様々なメディアの各企業迄が其れらに関わる様になり様々な特撮変身ヒーロー番組や映画が生み出される事となった。


そんな変身ブームが誕生した頃、12歳の中学1年生の少年の暗密郎あん・みつろうは(たったの2部屋のみで風呂が無く便所は外に有り共同の長屋暮らしと言った)家庭が貧しい他、学校の成績が悪く運動も苦手で容姿も冴えない落ちこぼれ中の落ちこぼれの劣等生で有る事等から廃棄物処理場で働く万年平の父=密ノみつのすけと病弱だが内職で貧しい家庭を支えている母=こもちから第一次怪獣ブームの未だ6歳の小学1年生の幼い頃から

「家には・・・そんな余裕は無い・・・!」

「そんな物・・・お前の為に、ならん・・・!」

 等の理由で此のタイプだけでなく様々な娯楽のTV番組を一切、見せて貰えない他、其の関連商品も含む玩具・漫画・お菓子等も一切、買い与えられず自力で買う事も出来ず其れだけで無く休日に家族で遊びに行ったりする事等も無い等、一切の楽しみ事=娯楽を否定された様な人生を強いられ其の事に対し両親は

「此の様に自身が辛い思いをする事で、お前には人の痛みが分かる優しい子になって欲しい・・・」

 等と言い続けるか周囲の同年代の少年達から馬鹿にされ仲間外れにされ続け、そして現在、周囲の同年の少年達が

「子供っぽい・・・!」

 等の理由で此のタイプの番組を卒業し続ける中、此れ迄の反動により未だに此のタイプの番組が大好きで其の事で周囲からバカにされ続けてたが其れ故、人一倍

「TV等でやってる物になんか負けない・・・そして此れら既存の物の常識を打ち破った唯一無二・・・どころか天上天下唯我独尊とも言える存在の僕だけの・・・超スーパーヒーロー作品を作ってやる・・・!」

等の気持ちが人一倍強くなり8歳の小学3年生の頃から両親にも知られぬ様、其のオリジナルの新ヒーローの案etcを考え続け、そして現在、其の新たなるヒーローの(自称)「企画書!」とも言える物が生み出され始め・・・

「ぜ〜ったい・・・物凄く面白い物にしてやるんだ・・・!」

 等と言う思いから浮かんだ其の作品名は・・・

「オモシロ戦士ひょうKINGキング!」(仮題)

 ・・・と言う当時(だけでなく現在)のTV等で、やってる他のヒーロー作品群と比べても異質な物で其の内容は・・・

「(父=密ノ介が廃棄物処理場で働いてる他、自身が将来、当時、馬鹿で不細工な奴に最もピッタシetcと言う偏見で見られてた、お笑いへの道を目指してる事etcを思い出しながら)将来の人口増加に備えて廃棄物の寄せ集め等で作った人工の島・・・ひょうKING島ランドを舞台に其処の第四ひょうKING市の第四ひょうKING町の四丁目に住む容姿・勉強・運動の全てがダメな落ちこぼれ中の落ちこぼれの鼻摘み者の僕・・・暗密郎・・・の此の世界での存在で有る明るくひょうきんで、たった一度でも悪い事をした奴は絶対、許さない等、人一倍、正義感が強く罪なき弱者は助け様とする心根が優しい12歳の中学1年生の明累陽太あかるい・ようたが(自称)リーダーとなって同じ落ちこぼれ達と共に結成した(此れも自称)お笑い集団、ひょうKINGカルテットが究極的な絶対悪を自称する組織、極悪非道帝国アクーと戦う・・・」

 ・・・と言う当時(だけでなく現代)の他の特撮変身ヒーローの作品群と比べても可成り異質な物だが此れは密郎の

「ぜ〜ったい!他のヒーロー作品群の真似はしない・・・同じ物は作らない・・・」

 等の(幼い頃から両親によりヒーロー番組etcから避けられる様な人生を強いられてた故の)気持ち・・・と言うより意地による物で、だからこそ可成り独自性が強い物となり

「明累陽太の一人称は僕・・・じゃなく(他の作品群との差別化も兼ねて未だ子供だけど)私で(ギャグ作品の主人公らしく)語尾に、なのだと付け・・・カルテットの他の面々は不潔で狡賢く逃げ足だけは速い狡居雑介ずるい・ぞうすけ器用だけど顔も性格もブスの毒島花ぶすじま・はなデブでノロマだけど怪力のブーこと豚肉満ぶたにく・まんと言った僕・・・いや私・・・陽太の友達・・・なんかじゃなく単なる道具でしかない引き立て役なのだ・・・」

 とキャラクター作りをしている内に密郎は、ひょうKINGの主人公=明累陽太に、なりきって(自分を明累陽太と思い込む様になって)いたが其れと同時に有る事を思い出していた・・・其れは幼い頃、両親に当時・・・

「せめて大人気のヒーロー番組を見せて(其の関連商品も買って)欲しい!」

 etcと言った時(機嫌が悪かった事も有り酒を大量に飲んで泥酔い状態となってた)密ノ介から

「学校の成績だけでなく・・・運動も全く駄目な・・・落ちこぼれの貴様・・・に、そんな物等・・・いら〜ん!」

 等と怒鳴られて張り倒され再び手を上げようとした密ノ介を母=こもちが必死に止めたが其の、こもちにも

「そんな物よりも・・・学校の成績を上げたりする事等の方が大事でしょ・・・!」

 等と一喝され此の後も密ノ介から・・・

「ゴミ捨て場に捨てられてた貴様を・・・拾って育ててやったのに・・・偉そうな事を言うな〜!」

 等と怒鳴られ其れが真実か口にした密ノ介が酒で泥酔いしてた故の台詞か、どうか等は定かで無かったが其の事を思い出しながら(其れを真実だと勝手に決め付けていた)密郎は・・・

「僕・・・じゃなく私は暗密郎じゃない・・・明累陽太なのだ・・・」

 等と呟き其れは自分が暗密郎で有る事を否定した事でも有る。


素人の少年=密郎みつろうは異色中の異色の常識破りのヒーロー作品「オモシロ戦士ひょうKINGキング」の企画を生み出してる最中、幼い頃からの悲惨な人生を思い出し、ひょうKINGの主人公に、成り切っていくのと同時に其の心は次第に歪んだ形で変化していくのだった・・・自らが気付かない形で・・・。

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