交流って超大事
もんちゃんともっくんが砂の中に旅立っている間、木田さんと探検家っぽい女の人と僕はモンゴリアンデスワームに関するおしゃべりをしていた。
で、すごい木田さんと女の人がすごい生き生きとしてて、二人の下の砂が物理的に盛り上がりそうなくらい話が弾んでいる。
「でねでね、それで初めて手作りの肉団子をもっくんが食べてくれてー!」
「わあ! 感動の瞬間ですね!」
「すごいですね」
ごめん。ちゃんと話は聞いてるけどテンションについていけない。
僕だけ足元の砂がアリジゴク的に沈んでる可能性がある。
というのは流石に気のせいだけど、僕たちが立っているところが斜めっていて、木田さんも女の人も僕より少し高い位置にいる。
だから二人の大きめの胸が目の前に……くるのはそうだけどそっちじゃなくて、二人の話についていけない状態を表してる気がするんだよな。
「でもよかったね、彼氏さんもモンゴリアンデスワーム飼育に理解があって」
いつの間にか女の人はそんな話をしてきた。
「あ、僕は友達なんです。なんかもんちゃんが暴れちゃってたときに手伝ったのがきっかけで」
「あ、そうなんだー」
女の人はすぐに納得したが、木田さんがやばくなってた。
「かれ、彼氏ではないん……です……!」
結構そういうの指摘されると恥ずかしがっちゃうみたいで、足をひたすらぐりぐりしていた。
ここ砂場だからそれやると本当に木田さんが沈んでいく説がある。
それから、もんちゃんともっくんは時折近くに戻ってきて顔を出したりした。
めっちゃ嬉しそう。やっぱりモンゴリアンデスワーム同士の交流って超大事なんだな。
「あの、これからももんちゃんともっくんが遊べるように連絡先とか交換しない?」
「あ、します!」
木田さんと女の人はスマホを取り出して、連絡先交換完了。
これからも、もんちゃんともっくんの交流は続くことになりそうだ。
お読みいただきありがとうございます。もんちゃんに友達ができてよかったです。




