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モンゴリアンデスワームのイベント

 今日の朝は舞美は来なかった。一人で優雅に頭の中でラブコメでも考えながら登校していると、僕は木田さんと学校の少し手前の信号で会った。


「おはよう、長沢くん。昨日は特に問題起こさなかったよ、もんちゃん」


「おお、よかったよかった」


 木田さんはうなずいて、少し顔を赤くしていて嬉しそうな感じ。もんちゃんとの絆が深まったと思っているのかもしれない。実際そうなのかもな。


「そういえばね、一つ思ったことがあってね」


「うん」


「もんちゃん、寂しいのかなあって思って。一匹で飼ってるから」


「ああ……確かにそうなのかもな」


 僕だったら、木田さんと一緒に暮らしてるだけであっという間にエロいモンゴリアンデスワームになるんだろうけど。どうなんだろうもんちゃんは。エロいのは確かだけど。


「そう思って調べたら、モンゴリアンデスワームを飼っている人たちが集まって、モンゴリアンデスワーム同士が交流できるイベントがあるらしくて」


「マジかよそんなのあるのか。世の中結構いるのかなモンゴリアンデスワーム飼ってる人」


「うん……で、あの、あの……そのモンゴリアンデスワームのイベントにね」


 木田さんが少し控えめに僕と目を合わせた。あ、やっぱりかわいいし、僕も、もんちゃんと一緒に木田さんに飼われたいなあ。


「一緒にいってくれない?」


「え?そのイベントに僕も?」


「うん、もんちゃんが逃げ回ったりしていろんな人に迷惑かけたりしたら大変だから……」


 お、お、そういうことか! ついに、美少女とイベントに参加! マニアックなイベントだろうが別に問題なし。崇め奉る用のもんちゃん粘土細工もう一個増やすか……。


「オッケー行こう! やっぱりもんちゃんもきっと他のモンゴリアンデスワームに会えると喜ぶと思うしね!」


 僕も、美少女とお出かけできると喜ぶしね!


 僕が朝かうねうねしているもんちゃん並みにのりのりの気分でいると、後ろから。


「しっかりしていない先輩、おはようございます」


 しっかりしている、藻葉さんが現れた。


「おはよう」


「先輩忘れ物はないですか?」


「ここにきて気付いてもどうせ取りに帰らないな……」


「パンツ以外だったら私が貸せます。パンツもきっと貸せます」


「借りないよ……」


 ていうか、美少女先輩の前で下品なこと言うの良くないよ。上品な文学少女後輩で行こうよ。


 と心で思っていたのに、


「ふふっ、面白い後輩。藻葉さんは」


 木田さんは普通に笑っていた。女子ってパンツの話するの普通なの?


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