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 僕は、もんちゃんから目を移し、木田さんの部屋を見まわしてみた。たぶん、普通の女の子の部屋だ。しかし、本棚に目をやると……。


「あ、この本」


「あっ、隠しとけばよかった……」


 木田さんが恥ずかしそうにする。


 僕が見つけた本は、UMA図鑑だった。


「未確認生物好きなんだ」


「女の子は普通好きじゃないよね……」


「べつに、そんな女の子がどうとかどうでもいいと思うよ」


 それに、もし、木田さんが未確認生物好きだってクラスの男たちが知ったら、たぶんみんな、寝る間も惜しんで木田さんと共通の話題をつくるために未確認生物の勉強すると思うよ。


「長沢くんは、たしかに、私がモンゴリアンデスワームを飼ってるって知った時にも全然馬鹿にする感じはなかったよね」


「ま、まあ……」


 木田さんのおっぱいに夢中だったから驚きが薄れた説が有力だけど。


「長沢くんって、人のことを絶対にバカにしないし、紳士的な人だね。舞美ちゃんの言う通り」


「舞美そんなこと言ってたのかよ」


 舞美のことだから、それだけ言うとは思えないし、実は木田さんに、僕がこのあいだFカップの水着の女の子の画像をにやにや見てたことまで言ってそうで怖い。


 あの時なんで舞美が後ろにいることに気づかなかったのかなあ……。ていうか、多分舞美、それ冗談で言ったつもりだと思うよ。


「UMA図鑑読んでもいい?」


「いいよ。興味……ある?」


「まあまあ。スカイフィッシュとか、なんとかっシーとか」


「それも載ってるよ。というかすごく載ってる」


「分厚いもんな……」


 おそらく、五百ページ以上ある。


 僕は、開いてみた。木田さんがすぐ近くで一緒にのぞいてくる。お菓子のせいか、雰囲気がめちゃくちゃ甘い。UMA図鑑を開いてるとは思えないくらい甘くて……やっぱり木田さんかわいいし、緊張するなこれ。


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