表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/30

木田さんのおうち、もんちゃんのおうち


「木田さんの家はここか……。朝の公園とも学校とも近いわけだね」


「そう」


「確かにこの距離ならもんちゃんにょろにょろはってきそうだな」


 木田さんの家は普通の一戸建てだ。


 しかし、もんちゃんは自分の家に着いたと分かっているのか、さっきまで僕の腕でおとなしくしていたのに、にょろにょろうにうにし始めた。でもまだおとなしい方だ。


「長沢くん、入って」


「おじゃまします……おお」


 木田さんの家に入ると、廊下にもんちゃんがはった後が付いているのが目に入った。


「あーあ、砂が。掃除しなきゃ」


「僕もやるよ」


「ううんっ、今日はお礼がしたいから、長沢くんは待ってて」


「あ、もんちゃんは……」


「もんちゃん、あっ、えーと、じゃあ……」


「僕がしばらく抱えてるね」


「……ごめんなさい」


「いやいや、全然抱えるのなんて嫌じゃないし」


 廊下を進んだリビングのところでもんちゃんを抱えて待っていた。


 しばらくして雑巾を持った木田さんが来た。


「お待たせ。じゃあ、私の部屋に」


「あ、ああ」


 女の子の部屋! にモンゴリアンデスワームを抱えて入場だね。


 で、入ると……おお。


 普通の女の子の部屋……の端に、砂が引いてある大きなケージが。


 なんというか……そこだけモンゴルの砂漠から切り取ったみたいになってる。


「あそこがもんちゃんのおうち」


「おお、じゃああそこにもんちゃん入れるな」


 僕はもんちゃんをケージの扉を開けて入れた。そしてケージを閉めた。


 もんちゃんが出ようとする気配はない。


「ありがと、長沢くん。私今からお菓子作ってくるからね、ちょっと待ってて」


「ありがとう……」


 僕はもんちゃんのケージの前に腰を下ろした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ