登場人物のおさらいとか
これまでに出てきた登場人物や、お話の大まかな、本当に大まかな流れをざっくりと大雑把にまとめました。いえ、まとまってはいません。読まなくても問題は無いかと思います。
≪登場人物≫
来栖 刻也
38歳。㈱シトルの社長。周りからの評価ばかり気にして保守的。
黒崎 神奈
23歳。殺し屋。自分勝手なところがあるが、自尊心は低い。猿怒冷酸を襲撃した際には、彼女に殺意を抱くように自ら仕向けた。
【暴力団組織 狗藤組】穏健派。情報収集力が高い。
狗藤 勇
組長。素性がよく知られていない。軽度の犬アレルギー。
神奈に殺意を抱かれていると自覚しつつも、彼女によく仕事を依頼している。
隆司
組長に気に入られている。年齢不詳。組長に心酔している。
【暴力団組織 猿山組】武闘派。狗藤組とは敵対している。
猿飛 仁義
組長。腕が立つ金髪。腹をよく下すので、ヤクルトは必需品。
【猿怒冷酸】30人弱で構成される、猿山組の傘下組織。鉄パイプを使いこなす。
利伊田 飛鳥
リーダー。ポーカーフェイスの食えない性格。猿怒冷酸の構成員を家族のように思っている。
脇野 次郎
23歳。リーダーからの信頼も厚い。英司への態度が大きい。
佐分 英司
25歳。アホ。いつも自分を見下してくる次郎に内心、腹が立っているが、頭が悪いので仕返しできずにいる。
食堂の店主
神奈や明がよく行く食堂の店主。頭に巻いたタオルがトレードマーク。
リュウさん
食堂の常連客の1人。店主を尊敬している。
日向 明
38歳。刻也の唯一の友人。お節介焼き。刻也の素を知る。
柊木 凛香
35歳。刻也の秘書。真面目すぎる性格を直そうと、最近ネコ耳カチューシャを購入した。
福井 優
24歳。㈱シトルの社員。普段は穏やかだが、藤ヶ谷に突っ掛かったり、自宅に強盗が侵入した時に自力で追い払ったり、二面性がありそうだ。刻也に腕時計と万年筆を贈った。
藤ヶ谷 蓮
26歳。福井とは同じ課の先輩にあたる。熱くなりやすい性格。
泥田 掠
最近、盛々町界隈を賑わす強盗犯。見た目は好青年。神奈とは知り合い。
樫井 雪弘
38歳。高校時代、刻也にラブレターを送った男。
轟 卓志
タクシードライバー。刑事ドラマと、人間観察が好き。刻也と福井を客として載せたことがある。
西木
利伊田 飛鳥に、神奈殺害の依頼をした男。神奈に大切なものを横取りされたことを恨んでいるようだ。
≪これまでのあらすじ≫
・自分を殺害するよう神奈に依頼したのが、男だということを知る刻也。やっと手掛かりを掴んだが、相変わらず神奈には振り回されてしまう。刻也が把握していなかった会社の裏サイトでの、彼の評判が良かったためか、快晴の日にレインコートを着て出勤させられたり。けれど、本当にそれはただの嫌がらせだったのだろうか。神奈と泥田との会話を聞く限り、彼女なりの理由があったようだが……。
・会社の部下である福井が家に泊まりに来るという、面倒くさい事態が起こってしまった。こっちの方が刻也にとっては大問題だ。腕時計や万年筆までプレゼントしてくれた部下のお願いを、無下にするなんて出来るはずも無い。そういえばあの腕時計は、どこに行ったんだろうか。神奈に似合わないと言われて外して以来、行方不明となったままだ。
・その面倒くさい事態のキッカケとなった泥田は、前日に彼が目にした何かを思い出しながら、「恋は盲目だ」という言葉を神奈にかけた。神奈は、自分はそうではないと否定したが、刻也のことは「失って困るもの」と認めている。
・失って困るものといえば、家族や家族との思い出もその1つ。神奈は、今は廃園となった遊園地に、家族との思い出があるようだ。そしてそこを溜まり場とする猿怒冷酸にとっては、構成員が家族のような存在。利伊田は神奈に、「構成員は家族のような存在だから、怪我を負った姿を見ると悲しいし、怒りが湧く。あなたも、そうだったはずでしょう?」と尋ねている。どうやら、神奈と狗藤勇との過去を知っているらしい。