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春休みと高等学校と運命と

遅くなりました。


本来は1日に投稿しようとしたんですが、風邪をひきました。

現在は熱が下がった状態です。

 華凜と結ばれてからの春休み、マルスはデートの傍らでひたすら魔法の勉強を行っていた。中学校の間でマルスは漫画・ライトノベルをおおよそ1万冊近く読んでいた。そのためか、様々な知識がマルスの中で増えた。さらに、入院以降マルスは今までの様な属性魔法ではなく無属性魔法の研究をしていた。まず、アレイヤードの時点でマルスは非常に局部的にではあるが次元干渉、転生、身体強化を扱う事が出来ていた。それが現在では、身体活性化に転移、時間操作、重力操作を行えるようになった。


 身体活性化とは、身体強化と微妙にニュアンスが変わる無属性魔法である。まず、身体強化とは、魔力を纏う事によって一時的に力や頑丈さを上げる事が出来る魔法である。それに対して、肉体活性化とは、細胞単位で活性化させることによって力や頑丈さを上げる事が出来る魔法である。違いとしては、魔力による強化を内側で行うのか、外側で行うかの違いである。まず、身体活性化の最大の利点としては魔力を消費しない事である。内側で強化を行うため血管内で血液を流すように、身体活性化は魔力を血液の如く全身を循環させることによって強化を行えるため、魔力の消費がないのである。次に挙げられる利点としては、身体強化の魔法を重ね掛けできる事である。内側からの身体活性化に、さらに身体強化の魔法を重ね掛けすることにより、さらなる力を発揮することが出来るので、会得さえすれば、世界において非常に高い能力を発揮することが出来る。


 転移は、呼んで字の如く転移することが出来る。この転移は一度行った場所であれば移動できる非常に便利な魔法である。しかしながら、距離に比例して魔力を消費するので、使用する際の魔力は計画的に使用しないと魔力切れを起こし気絶してしまう。ちなみに魔力切れとは、そのままの意味で自身の持つ魔力が枯渇する事であり、枯渇した魔力が半分ほど回復するまで気絶してしまう。


 時間操作とは、よくある時を止めたり早くできるようなものではない。そこまで行おうと思えば多大な魔力を消費するので、不可能である。参考程度に10秒の身体強化の際に必要な魔力を1とした場合、時を10秒止めるのに必要な魔力は1億であり、不可能であると言える。にもかかわらず、マルスが開発した時間操作とは、正確には体感時間の操作である。分かりやすく言うのであれば、友達と遊んでる時と校長先生の話の時である。友達と遊んでる時は、気が付いたら多くの時間が流れており、逆に校長先生の話と言う物は時間以上に長く感じてしまう。このような体感時間を操作することによって、相手の動きを遅くしたり、自らの動きを早くするのが時間操作である。


 重力操作も文字通り重力を操作する魔法である。イメージとしては闇属性に近い部分が存在するが、アレイヤードの世界では重力操作は無属性魔法に部類される。ちなみに、重力操作の仮定でマルスは引力と斥力に関しても扱えるようになった。引力とは引き合う力で、斥力が反発する力である。


 ちなみに、夢中になって度魔法を学んでいると、気が付けば高校入学の頃になっていた。この時マルスは自ら時間操作の魔法を無意識のうちに使ったのではないのか?と疑問に思うほどに時が経つのは早かった。


□■◆◆■□


 現在行われているのは入学式である。校長先生の話、生徒会長の話、新入生代表による誓いの言葉等々異世界から来たマルスでもウンザリするほどの長い話の連続である。


 そして、話が全て終わると教室へと戻りホームルームを行う。今回のクラスは華凛とは一緒であるが、真と美亜は残念ながら別のクラスである。しかしながら、隣のクラスなので休み時間等は気軽に話し合えると思っている。ホームルームが終わるとクラス内でメアドの交換やらなんやらで騒いでいた。しかし、マルスとしてはあまり興味の無い話であるため早々に教室を出る。教室を出た廊下には真と美亜がいた。


「御疲れさーん」


「うむ、真や美亜の教室は何やら騒がしいようじゃが、いなくてよいのか?」


「うーん、何ていうのかな……?私もくもりんのようにああいうのは苦手なのかな?」


「ふむ……疑問形の部分が気になるとこじゃが気にしないでおくかの。華凛はもう少ししt「お待たせー!」……噂をすれば何とやらの」


 美亜と真に華凜が少し遅くなることを伝えようとしたら教室から出てくる華凛。それから4人で家に帰る。途中、真と美亜とは方向が別になるため、最終的には華凜と仲良く2人での下校になる。


「曇は何か部活とかに入らないの?」


「わしは、入る予定はないのじゃ」


「ふーん、曇は運動神経良いのに昔から部活とか興味ないよね」


「そうかの?体を動かすのはわしとしては楽しんでおるのにのー」


 当たり障りのない普段通りな会話。付き合い始めてからずっと喧嘩もせずにラブラブである2人。しかし、この時2人の運命が変わる出来事が起きた。それは、ひときわ大きなマルスの心臓音に始まる。


 ――ドクン


(む?なんじゃ今の心音は……?)


「だから……ねぇ、曇聞いて……曇、その手はどうしたの!?」


 マルスが曖昧な態度をしていたためか、それを注意しようとマルスを見た華凜が見たのは、右手の指先から輝く粒子になっているマルスの姿であった。

最後まで読んで頂きありがとうございます!


次回か次々回でアレイヤードの話に戻る予定です。

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