前へ目次 次へ 4/96 夢奏の章《二人の世界が奏でる夢》 ――夢を見ていた。 いつか、本当の意味で生まれる時のことを夢見ていた。 いつか、広い世界の中で幸せに抱かれて、君と共に過ごす日々を静かに、熱く焦がれて夢見ていた。 ――夢を見ていた。 いつか、誰かが傍にいてくれる時のことを夢見ていた。 いつか、あなたの傍で希望に抱かれて、あなたと共に生きる未来を、その夢幻を深く、愛おしく思いながら夢見ていた。 ――だから、俺と君は…… ――だから、あなたと私は…… ――約束の場所(ここ)で、運命の出逢いを待っている。