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赤髪の魔女と王太子の恋の秘薬  作者: 猫又 マロ


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5/12

おじい様

迷い森に一人シルキーは、歩くと目の前に赤い屋根の家を見つける。


嵐の中、傘すらもなく、ずぶ濡れになりながら行くあてもなく私は歩いた。街に行ってみようかとも考えたがこの赤い髪と、金の瞳なんて見たら街中が騒ぎじゃすまないなと思って、人目がつかない森に向かって見ようと思った。


「森に入った途端、嵐が止んだんだけど」


よく分からないまま、森の中を歩いてると小さな赤い屋根の家が見えていた。人が居ると騒ぎになると、思った私は、違う森を探そうと、思っていると何故か家の中に入っていた。


「森を抜けようとしてたのに?」


「おや、お客様かな?いらっしゃい」


…背の高い、20代くらいの青年だろうか?


「ほっほ。おや、20代とは若く見られたもんだ」


青年が笑う姿に、自分の心が読まれたのかと(うつむ)いた。青年が胸ポケットから小さなメガネを鼻にかけると目を見開いて私の髪色と目を見つめる。


「赤い髪、しかも金色の瞳とは…」


私は慌てて視線を下げた。びしょ濡れだった髪や服が一瞬で乾き気付けば、椅子に座っている自分に驚きを隠せないでいると、青年が私にお茶を出してくれた。


「甘いお菓子は好きかね?」


…幼き日にお母様と初めて会った日に言われた言葉。"お菓子は好きかしら?"


顔をあげると、白いお皿は、空のままなのに、ちょんと指先がお皿に触れると、マドレーヌ、チョコレート、クッキー、キャンディーとお皿から溢れそうな程のお菓子を出す魔法を見て、涙が止まらなかった。


「あの子は、元気にしていたかな」


さっきまでモスグリーン色の瞳が、金色の瞳色に変わっていた。私は黙ったまま頷くとおじい様だと私は気づいた。おじい様は暖炉の傍に置いてある揺り椅子に、腰を下ろすと椅子に揺られながらパイプタバコに火を灯しぷかぷかと、タバコの煙をふかしながら、柔らかな声で笑っていた。


「さて、お前さんの名前から聞こうかのう」


長い長い時間おじい様と、私は色んなお話をしていた。私の話を楽しく笑って聞いてくれた人は、3人目だった。それから、おじい様は私の部屋を魔法で作ってくれた。離れの屋敷ではぐっすり眠れなかったのに、安心できる場所だったのか気付けば朝まで、ぐっすり眠れていた。


それから、おじい様のお店を手伝ったり、魔法を学んだりと毎日楽しいと思えるようになる頃、おじい様から、魔法学校に通って見ないかと言われた。

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