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赤髪の魔女と王太子の恋の秘薬  作者: 猫又 マロ


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おじい様のために

禁忌の魔法の代償とは?


シルキーは、泣きながら森の中を走り抜け街の広場の噴水のベンチに腰を下ろすと、雨がポツリポツリと降ってきた。


……雨?なんでもいい、もう、何もかも嫌だ─


夕立にしては、激しく振る雨音にシルキーはずぶ濡れになったまま放心状態で、座っていた。


……雨?


雨音が止まり、顔をあげるとレオンが驚いた顔で私に傘を差し出し、体が濡れないようにしてくれていた。


「シルキー?」


「あ……レオン·アド……」


「レオンでいいよ。って、全身ずぶ濡れじゃないか。どうしたんだ?こんな所で──」


シルキーは、彼の胸元に飛び込んでいた。レオンは驚きで、持ってた傘が手から離れ地面に落ちる。2人して雨に濡れる姿に通り過ぎる人が、二人の姿を見ていた。


「あの…あのさ、僕までずぶ濡れなんだけど?」


「……」


泣いてるのか、濡れて体が冷えてるのかシルキーの肩が震えていた。どうするかと、ため息を着くと、従僕のエレンが、レオンの後ろから追ってきた。


「坊っちゃま!お風邪をひかれます!こちらのレディーは?」


黙ったまま濡れる二人に、焦るエレンが口を挟んだ。


「ともかく、坊っちゃま!お屋敷まで、レディーをご案内しては?」


傘を差し出すエレンに、レオンが傘を受け取ると、シルキーを濡れないようにしてくれていた。


「シルキー、僕の屋敷に来る?」


「……」


黙ったままのシルキーに、レオンが小さくため息を漏らした。無言のままシルキーを抱き上げると、ぽかんとした顔で彼の顔を見ていた。


「落ちても、知らないからな」


レオンに言われて、慌ててしがみつくように彼の首に手を回すと、レオンの馬車に乗り込んだ。タオルを用意して待っていた、エレンが、二人にタオルを渡すと、シルキーは自分の髪をゆっくりと拭いた。馬の蹄が馬車の中で響くが、会話がない静けさの馬車にエレンが、つまらない話を振るもんだから思いっきり、レオンに、ゲンコツされてる姿にシルキーは思わず吹き出して笑ってしまった。


「急に泣くし、急に笑うし、ずぶ濡れで座ってるし、本当、面白いやつ」


髪を乱暴に拭きながら、フッとはにかんだ笑顔をシルキーに見せるレオン。笑うと八重歯が見えて、八重歯があるんだと、見入っていた。


「レオン坊っちゃま、お屋敷に着きましたよ」


大きなお屋敷に、大きな門を潜り、馬車が玄関前で止まった。馬車のドアをエレンが開けると、玄関のドアが開き、玄関ホールには、レオンを出迎える侍女や執事たちが大勢、横一列、左右対称に、お辞儀をしたまま出迎える姿に、シルキーは呆気にとられ立ち尽くしていた。


「俺も、彼女も体が冷えてるから、湯浴みの用意と着替えを」


「坊っちゃま、かしこまりました。さっ、お嬢様はこちらでございます」


「あの──お邪魔では……」


「気にしなくていいから、とりあえずその格好のままでいたい?」


ポタポタと雫が滴り落ちてる姿、濡れて服が体に張り付いてる姿に、シルキーは初めて自分の姿が恥ずかしい姿なんだと思い体を隠した。侍女たち数人が湯浴みを手伝ってくれて、至れり尽くせりのシルキーは、彼は大富豪の坊っちゃまなのかなと思っていた。湯浴みが終わり、急遽取り寄せた上等な絹のドレスに袖を通すと、肌触りの良さに、驚いてばかりのシルキー。身支度を整えてもらい、侍女に応接室に案内され、シルキーが部屋に入ると、広い部屋に見た事ない家具やソファー、本でみた美術館の調度品でも見ているような高価な部屋に、驚いて部屋の中を見ていた。


「どうぞ。座って」


部屋の中の大きな暖炉の薪がぱちぱちと燃えたり割れたりする音が部屋に響く。彼がテーブルに置いてあるポットを手に持つと、カップに注ぎシルキーが座るテーブルに、カップをソーサーに置いた。


「飲んでいいよ」


「い、いだきます」


カップを持ち上げ、口をつけるとシルキーの口の中がバラの香りが広がった。レオンがお菓子のお皿をテーブルに置くと、シルキーと対面で話ができるように、目の前のソファーに腰を下ろした。


「それで、あんな雨の中1人で?」


シルキーがお菓子に手を伸ばそうとしたが、ピタッと止まると、カップをソーサーに置く手が震えていた。


「寒い?」


首を横に振るシルキーに、レオンが着ていたガウンをシルキーの肩にかけてあげた。


「様が……私のせいで、おじい様が死んでしまうかも──」


シルキーは、ぽつりぽつりと震える声でレオンに説明をすると何も言わないで、ただシルキーの話を黙ったまま長い話を聞いてくれていた。


「シルキーはどうしたい?このまま、泣きべそかいて終わり?」


「ちが、違う──おじい様が、助かるなら、なんだってしたいのに、私は、どうしたらいいのか分からないの」


首を左右に振るシルキーに、レオンがソファーから立ち上がって目の前のシルキーの肩に手を優しく置いた。


「シルキーは、1人じゃない。僕も居るし、ノルンってお姉さんもいるし、それにおじい様も、懸命に今も生きてるんだから、希望はあるんじゃないかな?」


彼と最初に会った時は、乱暴に手を引っ張られ、図書室まで連れ回されたのに、今、私の目の前で真剣な顔で見つめて答えてくれる。そんな彼が頼もしく見えるのはなんでだろう。"シルキーは、1人じゃない"この言葉に、あの時の私は、貴方(ロア)から勇気をもらえたんだ。

レオンが、シルキーの隣に座るはおかしいし、目の前のソファーに座るもなんか変だし、で、IQの低い作者は、対面で話ができる目の前のソファーにって、また難しいような表現で書くもんだな(笑)レディーがソファーに座って、男性側が座る時の描写の書き方が、未だに上手く書けないでいる作者(;'ω'∩)いい方法があれば、教えてください。


スクロール一番下、評価があります。面白いな!ドキドキした!また次回が気になるって思っていただけるそんな小説を執筆していくので、是非、応援高評スタンプ、高評価、ブックマーク登録よろしくお願いします(♡ᴗ͈ˬᴗ͈)

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