禁忌の魔法の代償
真実を知ったシルキーは、家を飛び出してしまう。
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「その魔法は、使ったら……代償が大きいわ!お願いやめて!」
ノルンが、おじい様の強大な魔法を使おうとし記憶や時間を書き換えようとしていた。泣き叫ぶノルンを横目に笑いあとは頼んだと、眩い光が学園中を包んだ。
魔法使いにおいて、禁忌の魔法を使うとその代償として命を削られる。
1、時を止めてはならない
2、時間を巻き戻してはならない
3、記憶を操作してはならない
この3つをおじい様は使ってしまい、シルキーが目を覚ます頃に、倒れてしまい眠ったままの状態が続いた。シルキーもまた、試験が中止になったのか分からないまま、ノルンに聞くと疲れがでたからと言われ、シルキーは学校をしばらく休んでいた。
「ノルンおじい様は?」
「主は、今忙しいの。とりあえずまだ横になってて」
ミルクリゾットを持って来てくれた。シルキーが食べ終わると、さっさと片ずけて部屋を出ていくノルンに不信感を抱いたシルキーは、気配を消す魔法を使うと、ノルンの後について行った。
「ゲホゲホッ!」
咳き込むおじい様の姿を見て、持っていたコップが床に落ち割れる音がした。シルキーは何が起こってるのか分からず、手が震えていた。
「シルキーは、どうだい?」
「大丈夫よ。元気よ。それよりも無理したら……」
おじい様が、手を口に抑えて咳き込むと真っ赤な血が手のひらに付いていて、シルキーが慌てて部屋に入った。
「ノルン……これ、どういう状況?おじい様は、病気なの?」
震える声に、ノルンの顔色が変わるとおじい様が笑顔見せて答えた。
「歳には勝てなくてな。少し、体調崩してるだけだから、シルキーは心配しなくていいんだよ」
「そっ!私がお水ぶちまけちゃって、風邪を拗らせちゃったの」
ノルンが、作り笑いをすると私は声を荒らげた。
「嘘!嘘つかないで!口から血を吐いてるじゃない!」
シルキーの声に隠しきれないと、悟ったおじい様がシルキーを呼んだ。そして、禁忌の魔法を3つも使い、命が終わるか分からないことを伝えると、シルキーは目を丸くし、放心した顔で首を横に振った。
「嫌……いや……おじい様が死んでしまうなんて……私のせいだ!わたしが……私が呪いの魔女だから!」
「シルキー!落ち着くんだ!」
「聞きたくない、聞きたくない!全部、全部私のせいなんだ!」
部屋を飛び出し、家のドアが乱暴に開く音がすると、おじい様が、ベッドから起き上がろうとしたが体の自由が効かずそのまま、ベッドから落ちてしまいノルンが慌てて部屋に来るとおじい様の姿を見て、シルキーの名を叫んでいた。




