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蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)

作者: 静夏夜

■まえがき


 こちらは仙道企画その7への参加作です。


◆目次

 ▼歌詞

 ▼ラララ譜

 ▼イメージ・ストーリー(歌詞解説)

 ▼あとがき

 ▼備考(詞作後記)

 ▼四字熟語の意味

 ▼告知


 動画が完成しました♪

URLhttps://www.youtube.com/watch?v=pMrB6AS0GIg

 お聴きいただければ幸いです♪



■本文


    街を彩る空々

   染まる嘘色に悩み

  キャンバスが白々しくて

 

    気まぐれに

     橋を架けた


  空へ抜ける風追い翔け

    舞い散る未来


    虹渡る明日へ


    夜露に星流れ

  切られた風泣いて囀る

   日々が過ぎ行く窓

   新しい星の目覚め


   湖畔にそよぐ風

    囁く陽の雫

 水面を描く昼の星に時雲泳ぐ


   微笑む花草木

    心癒やす魔法


  今を巡る旅で見つけた


    君の

     夢描け!


       Wow……




【ラララ譜】



まーちをいろどるそーらーぞーらー


ラーラララララララーラーラーラー


そー まるうそいろにーなーやーみー


ラー ラララララララーラーラーラー


きゃーんばすがー しーらじらしーくてー 


ラーララララー ラーララララーララー


きまーぐーれーにー はしをーかーけーたー


ララーラーラーラー ラララーラーラーラー



そーらへぬけるー かーぜおいかけー


ラーラララララー ラーラララララー 


まーいーちーるーみーらいー


ラーラーラーラーラーララー


にじわたーるあーすへー


ララララーララーララー



よつゆにーほしながれー きーられたかぜー


ララララーラララララー ラーラララララー


ないーてさーえずるー


ララーララーラララー


ひびがすーぎゆくまどー あーたらしいほしのめーざーめー


ララララーラララララー ラーララララララララーラーラー



こはんにーそーよぐかぜー ささやくーひーのしずくー


ララララーラーララララー ララララーラーララララー


みなもをえーがくー ひーるーのーほーしーにー 


ラララララーララー ラーラーラーラーラーラー


ときぐもーおよぐー


ララララーラララー


ほほえむーはーなくさきー こころいーやーすまほうー


ララララーラーララララー ララララーラーララララー


いまをめぐるーたびー でみーつーけーたーきーみのー 


ララララララーララー ララーラーラーラーラーララー


ゆめーえーがーけー


ララーラーラーラー



Wow……


 


▼イメージ・ストーリー(歌詞解説)


 看板は目立つけど、ビルの街を彩っているのは青空で、何処か空々しさを感じてしまう。


 お店でも学校でも職場だろうと社会生活には無駄な争いを減らせ、とばかりに明るい笑顔を振りまく協調性に慣れて行く日々は、自身の心に嘘を吐いているような感覚にもなり、世界が黄ばみ嘘色に染められているような気にもなる。


 キャンパス・ライフですら暗い話は敬遠されて、楽しい話ばかりを求められ、キャンバスの下地の白さえも絵空事を言うが如くの白々しさに、アホらしさを覚え始めていた。



 そんな気持ちを抱えたままキャンバスに描き終えた街の絵を眺めていると、色を足そうと気まぐれに橋を架けてみたんだ。


 すると何処からともなく吹いた風が、描いた絵の具をはぎ取り巻き上げ、空へ舞い上がると色とりどりの散り散りになってしまった。


 それはまるで現実を描き替えるパズルのようで、風の先には未来を塗り替える時空の扉を示すように虹色の絵の具の粉が架かる空。

 明日を彩る色を求めて、虹から飛び出た夜汽車に乗り込んだ。


 星々が流れる夜汽車に揺られ、そのスピードに切られた風が泣いて囀り、涙の(シズク)は夜露に変わり、窓に光り留まる星をも(シタタ)り落として流れてしまう。


 後ろ向きに過ぎ行く日々を眺めていると、汽車は星の目覚めに速度を緩め、その新しい星を停車駅としたようだ。


 朝陽の中で降り立つホーム、少し歩くと湖が現れ、湖畔にそよぐ風は木々の葉を揺らして陽を雫し、波立つ湖に昼の星が輝き、波が静まると水面には時を渡る雲が泳いでいた。


 湖畔に咲く花や草木が風のダンスで微笑みに揺れ踊り、気付けば街の喧騒を忘れ、自然と心から笑えるようになっていた。


 それはまるで魔法のようで、夢なら覚める前に、と……


 けれどそれは時雲が流れるまでのほんのひと時の出来事で、明日を塗り替えようと旅して見つけた虹色の未来は、巡り巡って今日の色となる事に気付く。


 さあ、時に見つけた今の君の夢を描くんだ!


 

■あとがき


 キャンバスに色を塗り重ねる夢追い人を描いた筈なのに、完成した歌詞を読み返すと、どうにも描いた私ですらOver The Rainbowが頭に過ってしまう今回の歌詞ですが、私の中のイメージは違うのです。


 てか、キーボードでkyanbasuと打っても変換候補にキャンバスとキャンパスの両方が出てるの今さら気付いた。

 これ間違って打ったの沢山有りそうな気がしてきた……(汗)

 



▼備考(詞作後記)


 前作は楽曲イメージにハメに行った感があるので、今作は楽曲から受けるイメージや、仙道アリマサ様の歌詞にあるイメージにはない、新たなる楽曲イメージを歌詞で作り出そうと考えた次第。


 先ず、ラララ譜の8行目から10行目までの誰しもが書き殴りたくなるような部分。

 ここは動画でも磁気嵐に画像が乱れたような演出になっているので、惑星間を航行する夜汽車が時空を抜けるイメージにしようと考え、ここから物語を膨らまして構成を組み立てた上で、言葉を探し始めました。


 なので出来上がった歌詞を読み返し、Over The Rainbowが頭を過ったのは想定外!(笑)



 凡そ六月に入り直ぐに歌詞は完成していたものの、中々投稿出来なかった理由はタイトルです。


 歌詞を考える前から「蛙鳴蝉噪」か「春蛙秋蝉」のどちらかにしようと考えていたのですが、完成した歌詞からあまりにも外れたタイトルになっていた事で悩んでしまい「虹渡る明日」や「君色の夢」等と、新たに考えるも決め兼ねていました。


 結果として付けたタイトルの「蛙鳴蝉噪」は、この仙道企画に参加した最初の歌詞が「切りかえる道」で蛙(名前:チャミ)が主人公だった事や、この後に執筆予定の夏ホラー連載の中で蝉が関係している事も一意ではあります。

 ただ意図としては、プロ作詞家からすれば私の歌詞は二つの四字熟語が意味するような「中身の無い稚拙な文章や、無駄にうるさい言論」そのものだろうと言う考えに付けたものであり、どんな夢を描いてもプロからすればそんなもの。


「だからと言ってやる前から諦めずに描け!」


 と言う歌詞に含ませたメッセージは前作と共通するものです。


 ちなみに、殆ど同じ意味である二つの四字熟語ですが「春蛙秋蝉」にしなかったのは、季節のイメージを外したかったからという単純な理由です。



▼四字熟語の意味


蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)

 蛙と蝉をひっくり返した「蝉噪蛙鳴」も意味は同じ。

意味

①うるさいばかりで役立たずな議論 ②余計な表現の多い稚拙な文章。



春蛙秋蝉(しゅんあしゅうぜん)

意味

内実も無く騒々しいだけの言論。




▼告知


 下記URLの活動報告でも動画の完成をお知らせしています。

https://syosetu.com/userblogmanage/view/blogkey/3468470/


 また、★評価の下のランキング欄には、動画へのバナーを貼っています♪


 ご視聴いただけたら幸いです♪

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 空に虹架け夢疾走る夜汽車へは、コチラの切符をCLICKしてご乗車下さいませ♪   ↓↓↓
蛙鳴蝉噪
― 新着の感想 ―
鬱々と窮屈な感情を飛び出してからラストまで。景色がながれるようにして鮮やかな情景が浮かびました。 爽やかな風に乗るような、明るく希望を感じる歌詞でいいですね(ˊᗜˋ*)  勢いのよいラストも好きです。…
世界が嘘色に見えてしまう中で、白いキャンバスを前に悩みながらも、気まぐれに描いた虹から色づき始める世界が、とても伝わってきました。 『空へ抜ける風追い翔け 舞い散る未来』の言葉がとくに心に残りました…
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