マスピ顔とは?
一般にマスピ顔と言われるものがあります。
「画像生成AIのプロンプトに「masterpiece(=傑作)」と入力すると出力されがちな顔の事。」なんだそうです。
実際出てくるのは、まぁのっぺりした部分をちょっと細かくした平均的な顔なんだろうけれど、画像生成AIはガチャじゃなくてアキネイタ◯だと思っているぼくにいわせれば、masterpieceって入力して大幅に顔が変わっちゃうような画は楽しくないだろうなぁ、と。
masterpieceってプロンプトにいれると何が起こるかというと、そうですね。実際に見てもらいましょうか。
こちらが、プロンプトにmasterpieceを入れる前の元絵。
こちらが、プロンプトにmasterpieceを入れたあとの絵です。
スカートの光があたっている部分が太ももになってしまっていますよね。AIが何をやっているか? というと「周辺のピクセル情報」を元にありそうな結果を生成しています。
スカートのそばには太ももがあるはずだからこの明るい部分は実は太ももでは? って感じ。
別のモデルを使っても、同じような結果になります。
別のモデルを使ったmasterpieceを入れる前の元絵。
別のモデルを使ったmasterpieceを入れたあとの絵です。
同じようにスカート部分が破綻してますでしょ? 全然別のモデルなのに破綻が同じように収斂するんですね。
一方、顔についてはモデルによりマチマチです。モデルごとに顔が小さくなったり目が大きくなったり。一般に服装なんかは細かくなるけれども一概には言えない。
それがマスピ顔だとおもいます。
要は情報量の少ない部分を再考し、過剰にサービスした結果として収斂破綻しちゃうのがmasterpieceをプロンプトに入力したときに起こることです。
実のところ何をプロンプトに入れても同じでね。
画像生成AIって普通の生成AIと一緒で、ピクセルから周辺に確率的にありそうなピクセルを生成しているだけなんですよ。
絵柄をパクっただの何だの、ってものじゃなくて、食べた絵柄を確率計算に使っているだけなんです。
今回はそんなお話。