break構文の効果を可視化する!
今回のテーマは、「break構文の効果を可視化する」です。
break構文は、文中を「 break 」で分かつことで修飾の終わりを明確にします。
言葉の修飾関係が不明瞭な場合、AIが混乱し、生成される画像の品質が落ちることがあります。
例えば、beautiful sky, flower, girl とか。
この場合、AIには「beautiful」が、どこまでかかっているのかがわかりません。
beautiful sky, break flower, girl
こうすると、beautifulが「空」にかかっていることを明確にすることが出来ます。
また、break構文は、前後の文で矛盾があるようなときにも使えます。
例)A girl in a Victorian maid's outfit, break in a modern city
ヴィクトリア朝の服を着たメイドさんは普通ヴィクトリア朝時代にいるものですが、最近の都市に出現させたい場合などに使用すると効果的です。
こんなふうに、背景と人物が矛盾する場合、AIのモデルが混乱しやすいのです。
では前回のデーターを流用してやってみます。
結果はこちら。
・まずは元絵
( A modern cityscape in the background:1), (a girl wearing a Victorian-era maid outfit:1), (clear and detailed, mdern hairstyle and accessories:1)
現代的な背景とヴィクトリア朝時代の服を着たメイドさん、更に現代的な髪型とアクセサリーというAIを混乱させるために書いたようなAIいじめのプロンプトです。
結果が色々おかしいですが、変な帽子と右下の変な物体が気になります。
( A modern cityscape in the background:1), with (a girl wearing a Victorian-era maid outfit:1), (clear and detailed, modern hairstyle and accessories:1)
画そのものが変わってるのは、前回の説明のとおりです。
withを使って意味の切れ目を示してみた例。変な帽子と女の子の後ろのオブジェクトが消えていますね。
( A modern cityscape in the background:1), break (a girl wearing a Victorian-era maid outfit:1), (clear and detailed, modern hairstyle and accessories:1)
どうでしょう? 正直、期待とは違いました。
ホントは with の画に近いものが高精細で出ることを予想していたのです。
矛盾は減ってますが、全然別の画になってしまいました。
ちなみに背景右側のモブは写真のモデル(3D)のときは現代的な服装だったのですが、2Dと混ぜ合わせる過程で、メイドや執事っぽい服に再生成されました。
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悔しいのでおまけです。
AIがやりました。