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第二章 意思があれば道はこじ開けられる!6
砲台のような片腕の奥で、光が集まり始めた。それはゆっくりと、膨れ上がり、灼けつくような熱を放ちはじめる。
カウントダウンは3に達した。逃げ場はない。突然、ボクの右側から凄まじい圧力がボクにぶつかってきた。ボクは体勢を崩し、そのまま地面に叩きつけられた。
ポチは壁の陰から飛び出し、恐ろしい口で機械の巨大な目に噛みついた。機械は倒れそうになり、倒れかけた拍子に、砲台を空へ放った。
一瞬、夜空が太陽のように白く輝き、何も見えなくなった。だが視界が戻ったとき、裂けた口で機械に食らいつき、戦っているポチの姿がそこにあった。嵐のように白い金属片とワイヤーが宙を飛び、地面に散った。ポチは機械の恐ろしい爪をかいくぐり、わずかな隙を突いて反撃した。
ボクは目を見開いたまま、呆然 としていた。怖くて、体が動けない。怖い……怖い……マジで怖い。逃げたいのに、足がまったく反応していない。
通信器から龍登の声が耳に響いたが、言葉の意味は、聞き取れなかった。何秒が経ったのか分からないが、右手にベタベタした感触を覚え、混乱から意識が引き戻された。見ると、そこにはポチの友達がいた。ボクを慰めてくれている……のだろうか。




