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出産祝い3

15時頃、ミランダが本邸に来て私はすぐに相談した。


「ミランダっ!!物凄く待ってたわ!!」

「へ?一体どうしたの?」

「話は部屋でするわ!」


私はミランダの手を引っ張って、急いで部屋に入った。


「ランスロット様が、エミリーに会いたいって!」

「出産祝いを持ってくるって言ってたから、来てもおかしくはないわね。」

「違うの、問題はそこじゃないの…」

「どうしたの、顔が真っ青よ。」

「明日、エミリーに愛人が会いに行くらしいの。」

「嫌なの?」

「会うのは問題ないわ。ただ明日っていうのが問題なの!ランスロット様が来るのも明日なの!」

「あら、それは最高ね。」


さすがミランダ、落ち着いているわ。


「まぁ、面倒な問題は発生しそうね。」

「目立たずに離縁まで過ごしたいのに、何故こんな事に…。」

「そうね。まずランスロット様とルーナのお父様が友人だったのを憶えてなかったのは致命的よね。」


…その通りよ。

花瓶まで奪っておいて…。


「まぁ、あの馬鹿当主が帰ってきたら言えばいいだけの話よ。」

「…帰ってこないの。今日にかぎって仕事なの。」

「毎度毎度、なんて役立たずな男なの…。」

「ミランダ、来てすぐに悪いんだけど、また邸へ帰ってこの事を明日2人に伝えてくれる?」

「…いいけど、明日ランスロット様とルーナが先にエミリーのもとに着いてしまったら、何も知らずに仲良く2人が現れるという可能性もあるわよ。」


そうよね…、必ずしもあの2人が先にいるかなんてわからない。


「でも、1度帰ってカルラさんやアナに伝えておいて。私はここでランスロット様を迎えるわ。」

「了解。」

「お願いね。」




次の日、13時にランスロット様がラッセン邸に来た。


ものすごく大量の荷物を持った男の人を3人連れて。


「アレン様、お待ちしておりました。」

「やぁ、急に悪いね。」

「いえ、来てくださって嬉しいです。」

「この前は時間がなくて残念だったよ。だが今日はゆっくり話せそうだ。さっそくなんだが、君の子を見せてもらえるかな。」


ランスロット様はとても嬉しそう。ミランダによると、ランスロット夫妻には子が授からず、奥様は病死して今は1人。だから私の子に会うのが楽しみなんじゃないか…って。


「アレン様、エミリーはここから1時間ほどの邸にいるのです。出産直前に体調を崩していたので、落ち着いた環境を選んだんです。今からそこへ案内しますね。」

「そうなのか、ルーナは今は大丈夫なのかい?何かあればすぐに言うんだよ。この国で1番の名医を連れてくるから。」

「ありがとうございます。けど安心してください。少しずつ元気になってますので。」


…名医なんて連れてこられたら困るわ。医師でなくても、女の人なら私が出産後の体つきじゃないって思う人もいるはずよ。



…今からランスロット様とエミリーに会いにいく。きっとミランダが何とかしてくれてるよね。昨日話しておいたもの!


…自慢の娘から最低な娘へ転落するか、トーマ達の対応で決まってしまうわ。

何があっても、お父様へのランスロット様の信頼は失いたくない。たとえお父様がこの世にいなかったとしてもよ!


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