入学式と械人
皆さんこんにちは。あるいはこんばんは。優生ユウといいます。今回は初めて異世界的な物語をかいてみました。まだ小説を書くということに慣れておらず、読みづらい箇所などもあると思いますがぜひ楽しんでください。
――入学式――
『生徒会長あいさつ』
アナウンスと同時にほかのやつとは明らかに違うオーラをまとった男がステージにあがった。一見明るく優しさを感じさせるがどこか残酷さ、冷徹さを感じさせる。そんな人だ。
「皆さん入学おめでとうございます。私はこの学校で生徒会長をやらせていただいているアラン・ボルゴートといいます。私は――。」
立ち振る舞いや言葉選びは完璧だ。流石この学校のトップという感じだ。だが一つ、、、話が長い。。。俺なら自己紹介も学校の説明ももっと簡潔にわかりやすく話せるだろう。
俺の名前はライト・ホワイト。歳は15歳。この学校にはそんなにたいそうな理由ではないが色々あって入学することになった。ここだけの話俺は前世の記憶がある。いつ、どうやって死んだのかは覚えていない。でもただ一つ言えることは今この世界にいる械人という存在は俺の生きていた時代にはいなかった。あ、言い忘れてた。俺は前世の記憶は持っているけど異世界転生的な奴ではなくて同じ世界で死んで同じ世界に生まれたみたいな感じだ。とはいえ、今住んでいる世界は俺がもともと生きていた時代と比べたら異世界って言ってもいいぐらいの違いがあるけどな。まあ、てな感じでよろしくお願いします。
どうだった?みんな。俺的には簡潔で分かりやすい良い自己紹介だと思うんだけど。けどみんなからしたら長すぎるのかな。そんなことを考えていると、、、
「――長々と失礼しました。最後に一つ。」
そろそろ話が終わるみたいだ。
「この学校は普通の学校ではありません。異能士を育てるための由緒正しい学校です。決して死ぬことがないように」
先ほどまでの好青年感とは打って変わり真剣な面持ちで言った。体中に響く声、全身から殺気のようなものすら感じる。先ほどまで「話しなげぇよ」といわんばかりに眠そうに話を聞いていたやつらが一瞬で顔を上げた。あまりの雰囲気に混乱して固まっているもの、平然を装っているが足が震えているもの、中には泣きそうになっている女子もいた。だがこうなることがおかしいわけでも恥ずかしいわけでもない。なんだってくそ怖かったんだもの。正直にいうと、俺もびびって何をとは言わないがちびりそうだった。
その場にいたほとんどの人間が現状に戸惑っているなか、一人だけふつーに寝ている女子がいた。
「おおおい!お前今の状況でなんで寝てられるんだよ!!」
やばい、、、非常にやばい、、、思わず大声でツッコんでしまった。みんなの視線が痛い。この場にいる全員が「お前馬鹿なのか。このピリピリした雰囲気の中で何してくれてるんだよ。」的な目でみてくる。
みんな、今までありがとう。俺の高校生活は入学初日で終わりを迎えたようだ。俺の分まで楽しめよ。
じゃあな。
って言おうとした時
「あ、ごめんなさい。昨日の夜あまり眠れなくて、、、って言い訳は通用しませんね。私のせいで話も遮っちゃってるみたいですね。失礼しました、もう大丈夫です。」
なんだこの圧倒的優等生感。俺とは真逆だ。
「普通なら生徒会室に呼び出しているところだがまあいい。面倒くさいからな。それではさっきの話に戻る」
「『死ぬなよ』の意味はすぐに分かる。そしてこれからの3年間はつらく、苦しいものになるだろう」
「こんな中途半端な感じで俺の話は終わっておこう。学校について詳しいことは担当の先生方から聞いておくように」
彼が体育館から出て行った瞬間今まで石のように動かなくなっていたやつらがだんだんと動き出した。
本っ当に中途半端に終わらせやがった。なんなんだよあいつ。まあ俺のこと大目に見てくれたみたいだしいいか。
『これにて入学式は終了いたします。各自教室に戻ってください。』
――生徒会室――
「ちょっとアランくん。さっきの男の子、めんどくさいから何も言わないってのはどういうことなんですか!」
「そんなにプンプンするな。あの男は特別だ。今はまだお前が気にすることではない。それともう一つ、生徒会活動中は生徒会長と書記という関係だ。名前で呼ぶな。」
「何ですか会長。もしかして照れてます?しかも会長の言い方だとまるで私たちが付き合ってるみたいじゃないですか。どういうことですか?」
「黙るんだノエルそれ以上何も言うな。」
「会長こそ私のこと名前で呼んでるじゃないですかー。動揺してます?」
「...」
「会長の反応がかわいかったから今回の件に関しては一度目をつぶることにします。」
――1年教室――
「俺が1年を担当することになったクラリスだ。この学校では卒業するまでクラス替えはない。だからこれから3年間君たちと過ごすことになる。よろしくな。」
この先生なんか怖そうだ。まったくニコニコせずにだるそうに話している。
「自己紹介などをする前にこの学校に入学したものとして知っておかなければならないことについて話しておく。まあこの学校に入学した時点で大抵のことは知っているだろうがな。」
なんか大事な話っぽいから真面目に聞くとしよう。
「まずこの学校にいる全員が械人の才能をもっている。そしてこの学校は械人の才能を持った者たちを集め育成する場所ということだ。」
「みんな知っていると思うがこの世界には人型機械『械人』というものが存在する。械人は人間離れした身体能力やタフさすべての点に至って人間よりも数段、いや、数十段うえの存在だ。」
「約1000年前、西暦2100年。人類の手によってつくられた天才AI『ロキ』が人類と同じような自我に目覚めた。そして世界中の施設などをハッキングし、軍事基地からミサイルを放ったりネットワークの遮断、世界中の機械の機能停止などを行った。次に ロキ はハッキングした施設などを利用し自分の意志で動かせる人でいう 体 にあたる部分をつくった。自由に動き回ることができるようになった ロキ は「人類を消し去り新たなる世界を創る。」といいながら人型機械『械人』をつくり、人類と戦った。もちろん世界中が総力を挙げて戦った。しかし世界の全てを知り尽くしている ロキ には、人間離れした動きをする『械人』には到底及ばなかった。それから1ヶ月後、地下などに隠れなんとか生きている人類は全世界で一億人に満たないほどだった。人類が滅亡するなど時間の問題だった。そんなある日『械人』が動かなくなった。故障したというよりか意図的に機能を停止したような感じだった。それと同時に ロキ も姿をけした。」
「これが械人の成り立ちだ。そしてこの話にはまだ続きがある。」
「世界中の械人が停止し、なんとか死なずに生き残った人類はいつまた動き出すかわからない械人たちに備えその時あったすべての技術をつぎ込み空に浮かぶ都市『アトラント』をつくりそこで生活するようになった。それと同時に械人に対抗する策として械人の細胞を研究し械人と同等レベルの動きができる人間を創り出した。」
「そして今から300年前、地上の械人が動きだし、人類と械人の全面戦争がおこった。勝敗は引き分け。まあアトラントを守り抜いただけでも人類の勝ちといっておかしくはないがな。だがこれを機に問題が起こった。械人がアトラントに紛れ込んでしまった。最初は何事もなかったが時がたつにつれ、械人が市民に危害を加えるようになった。そして械人から市民を守るために械人と同等の動きができる人間、世間一般でいう「械人の才能」を持ったものの育成をはじめた。そして械人の才能を持った者たちの育成を行う場所がこの学校であり、育成の対象者が君たちということだ。あともう一つ。みんな知っているだろうが械人との戦いのときには銃や剣、プロの異能士になってくると異能力まで使う。こんなことは言われなくても知っているだろうが、異能力には大きく『攻撃異能』『防御異能』『治癒異能』の3つしかない。みんなはまだ使えないだろうがあと1、2ヶ月もすれば簡単な異能力は使えるようになる。あともちろん械人の中にも異能力を使えるものがいる。まあ話はこんなところだ」
「ちなみにさっき生徒会長が言っていたことの意味だが、この学校は実技というか実戦というか、、、何と言ったらいいかわからないがとにかく色々なことを経験して成長しろ的な感じだからケガをすることも多い。だから気を引き締めろということだと思っておけばいい。あと君たちがおびえていたのは生徒会長の生まれつき持った才能?技?なんていえばよいかわからないが、たまにいるんだよ。ああいう謎の力を持った人間が。多分だがお前ら以上に械人の才能を持っているんだと思う。まああんまり気にするな。」
そういうことだったのか。マジで怖かったんだよな~あの生徒会長、、、
「それでは次に自己紹介をしていくぞ。名前と何か一言あったら言ってくれ。と言おうかと思ったがそれでは面白くないな。」
なんか言ってるよあの教師。面倒くさいから普通に自己紹介でいいじゃん。
「よし。今から二人組になってチーム戦をしてもらう。ペアは、、、今適当に決めてくれ。もちろん械人との戦いを想定した実践的な訓練だ。詳しいルールは後で説明するからとりあえず『訓練場~地上~』に集まってくれ。」
適当に決めてくれ。。。。自分たちで声を掛け合って決めろってこと!?やばいやばい。こういうのは大抵最後まで残ってしまう。残ってしまった時のあの何とも言えない気持ちは味わいたくない。はやく声をかけなければ。
「あの、私と組みませんか?」
後ろから声をかけられた。声の主は入学式で俺に恥をかかせたあの女だった。
「俺でいいの?多分俺クラスで一番やばいやつだと思われてるよ?」
「そんなこと気にしません。それにあなたがやばいやつだと思われているのは私のせいでもありますから。償いの意味もかねて。」
そんなこと気にしないって言ってくれた。よかった~。いや待て、俺がやばいやつってことは否定していない。これはかなり心が痛い。でもまあそれが断る理由にはならないか。
「わかった。いいよ。」
「これで決まりですね。私は先に訓練場行っておきますね。それじゃあまたあとで」
そう言うと彼女は教室から出ていった。
やばい。俺は今、訓練場へ向かう女子の後姿をみながらにやけている。やめようとしてもにやけが止まらない。だがこれは仕方がないことだ。男子たるもの、かわいい女の子をみてにやけるのはごく自然なこと。しかも彼女は可愛いだけじゃなく、美しさも兼ね備えている。そんなことよりも今は素直に喜ぼう。
よっしゃー!最後まで残らずにすんだ。しかもめちゃ美人の女子と組めた。入学式のことはまだ根に持ってるけどまあいいや。
最後まで読んでいただきありがとうございます!!続きはできるだけはやくあげていきたいとおもいます。もしよければアドバイスやいいねをしていってください。ありがとうございました。




