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メトのお出迎え

「ただいま」

学園長との話を終えたライトは自分の部屋に戻った。


ライトを出迎えるようにメトが玄関の方に歩いてきた。

「おかえりなさい。ご飯できてますけどお風呂とごはんどちらにしますか?」


なんだよこの感じ、まるで人妻じゃないか。

「じゃあ先にご飯を食べるよ」


「わかりました。すぐに準備をするので待っていてください」

メトはそういうと、キッチンに歩いて行った。






「どうですか。お口に合いますかね?」

料理を食べているとメトが少し不安そうな顔をして聞いてきた。

「ああ、おいしいよ。メトの作った料理はいつもおいしいな。すごいよ」


「それはどうもありがとうございます。ですが、そういうことは好きな女の子ができた時に言ってください」

なぜかメトは少し照れていた。


「どういうことだ?」


「何でもありません。それより学園長に呼び出された件はどうだったんですか?」

話の話題を変えてごまかされてしまった。それにメトはなんで焦ってるんだ?まあいいか。

どうだったと聞かれても、ろくな話してないしな。話したことといえば、、、ああだめだ!ちゃんと思い出してみれば俺がからかわれて終わっただけじゃないか。


「どうだったって言われると、、、何もなかった」

メトにあんな話できるわけないだろ。俺とメトがお似合い!?、そんなはずあるか。俺は勉強できないし優しくもないぞ。


「何もなかったことないですよね?どうして目をそらすんですか?やっぱりなんかやらかしていたんですか!?」

メトが俺の方をじっと見つめて問いただすようにいってきた。


「いや、ほんとに何もやらかしてないから。ほんとに何もなかったの」

何もなかったってのは嘘になるけど、あんな話をしていたとメトが知ったら嫌な思いをするに違いない。一緒に生活している仲間が自分のことを恋愛的な目で見てるとか最悪だろ。


「いえ、絶対に何かありましたね。でも言いたくないのなら言わなくても結構です。ですがもし本当に何かあれば相談してくださいね。絶対にですよ、わかりましたか?」


「わかりました。でも今回は本当にしょうもないことだけだったから心配しなくても大丈夫です」

メトは本気で俺のことを心配してくれたのだろう。心配してくれることはありがたいが俺そこまでなんかやらかしそうな人に見えるのか?もし見えるのなら、結構傷つくな。


「その言葉を信じておきますね。何も問題がなかったならなによりです」

メトはそういいながら柔和な表情を浮かべた。





俺はあの後、洗い物をし、メトにすすめられメトよりも先にお風呂に入ることになった。

「はあ。今日も一日疲れたあ」

湯船につかると今日一日の疲れがドッと体に押し寄せてきた。新しい生活が始まって数週間、体も少しずつ慣れてきたけど、やっぱり疲れる。でも俺は今の生活が結構気に入っている。

数週間前は自分が女の子と一緒に生活することになるなんて思ってもいなかった。朝起きたらご飯ができていて、帰ってきたらお風呂がたまっていて、自分でもまだ変な感覚だ。時々、これは現実なのか?ってなる。大げさに聞こえるかもしれないけど俺からしたらそれぐらい大きな変化だったし、何より今が幸せすぎてしんじられない。

グループ決めの時点ではそっけなかったメトもこの数週間で目に見えて心を開いてくれるようになった。仲良くなるために特別何かをしたわけじゃないんだけど。まあ一か月近く家でも学校でも一緒にいたらこうなるか。

でもたまに疑問に感じる。メトは今の生活が嫌ではないのかと。メトの様子を見ていたら、全くそんな風には見えない。でも実はいやだったりしないのかな。お互いに自分の部屋はあるけど、いつ俺に襲われてもおかしくないような状況、この場所はメトにとって安心できる所なのだろうか。まあメトにそんなことは絶対にしないけど。

後で聞いてみるか。


お風呂から出た俺は風呂場で考えていたことをメトに尋ねた。

「メト、メトは今の生活嫌じゃないか?困っていることはないか?」


メトはあっけにとられた表情を浮かべた。

「どうしたのですか急に」


「どうかしたってわけではないんだけど。俺、毎日楽しいし今の生活好きなんだ。でも俺がそう思っているだけで、メトに負担をかけたり嫌な思いをさせていないかなって思って」


「そういうことですか。それなら全然心配しなくても大丈夫ですよ。私も今の生活、結構好きですよ。楽しいですし。嫌に思っていることも困っていることもありません。それよりライト君が今の生活が好きと言ってくれて私はとてもうれしいです」

メトはそういうと優しい笑顔を浮かべた。


「それならよかった。でも家に俺がいたら安心できないんじゃない?いつ変なことされるかわからないし」


「ライト君は本当に心配性ですね。大丈夫ですよ、なんかあれば殴りますから。何よりライト君はそういうことしないってわかってますから。それとも何か企んでいるんですか?」

メトは俺をからかうように口角を少しだけあげた。


そんなメトにライトは慌てていった。

「そんなことしないし、するつもりもないよ!からかわないでくれ」


「まあとにかく、ライト君が思っている以上に私はこの生活を好んでいますから心配することはないですよ。わかりましたか?」

メトはライトに優しく言った。


「ああ、わかったよ。でもなんかあったらすぐに言ってね。できる限りのことはするから」


「それは頼もしいですね。じゃあ何かあったらお願いしますね」



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