草食な男女のわき役・ラブストーリー( inファンタジー世界)
病気のリハビリで書きました、
*
「この婚約を破棄する!」
お城のパーティ会場に、朗々たる声が響く。
……オイオイ勘弁してくれよ、
俺は壁際で、そっとつぶやいた。
目の前では、どこぞで聞いたような光景が、繰り広げられている。
どうやら、この国の王子様の許嫁である伯爵令嬢が、王子様にフラれたらしい。
で、くだんの王子は、別の女とくっつくらしい。
怒り心頭の許嫁は、どうやら王子の新しい女を、影でしばき倒していたようだ。
長さ30m、幅10mのはなやかな祝祭用の広間にて、繰り広げられる断罪と追及の数々。
容姿端麗な好男子!
美少女!
王子に姫に、聖女に勇者!
浮気、いじめ! 追放!
ハーレム! 愛人! 奴隷! メイド! イケメン執事!
とどめに汚職と傷害事件!
キラキラ輝く見た目の人たちが、ギラギラ光る目で、権力争いをしている。
俺は壁にもたれかかりながら、嘆息してつぶやいた。
「人が集まると空気は濁るモンだぜ」
「わかるです」
「……?」
ふと横を見ると、俺と同じように壁にもたれかかる令嬢がいた。
美しい亜麻色の髪に、たおやかなベージュのドレス。
はかなげな雰囲気だが、糸目と低身長が、全てをだいなしにしている。
コイツは敵じゃない――、
ふと直感的にそう思ったオレは、一度、壁際を離れて、パーティーテーブルの前に行き、バイキングの立食パーティにて、お上品でおロイヤルなお食事を何点か適当に皿につまむ。
ややあって、壁際に戻り、少しだけ令嬢との距離をつめて、ン、と皿を令嬢に差し出しながら、小声でヒソヒソ言った。
「……オレも思うんだ、ああいう主人公サマたちを見ていると、絶対ああなりたくない、って」
平穏で穏やか、信頼のできるパートナーひとりと一緒に、楽しく遊んで毎日暮らしたい。
そう続けるオレに、令嬢は微笑んで首肯し、皿の果物をひとつまみ取った。
「ですです、すごくわかるです。」
波乱万丈はいらない、お金や激しい喜びはなくていい。
ささやかだけど、朝、鳥の声を聴いて目覚めるようなしあわせ、そんな日常がほしい!
令嬢の言葉を聞いて、オレは、無限に涙する。
二人して立食のサラダっぽい料理をぱくつきながら、話をする。
「ぶっちゃけ、異性と何を話せばいいのかわからねーよな、」
「下手したら男女両方で、セクハラ断罪になるです、そもそも緊張するのです」
私、思うのです、と令嬢は言った。
「汚い話や怖い話は苦手なのです、いまハーレム王子様たちは幸せそうに話してるでしょ?」
あれを見て、ほかの仲間が嫉妬しないとか、思わないのかな?
もし自分だったら、好きな人が、自分以外の男の子と話してるのを見るのはキツイはずと、続ける。
「わかる、その時の、恋人の気持ちを考えちゃうと、なんか悲しくなるよな」
「付き合うなら、言葉も態度も優しい人がいいのです、仲良いまま付き合って、友達と結婚するのが一番いいのです、激しい起伏や不幸やケンカはいらないのです」
鼻息荒く令嬢は続ける。
だが、悪い気はしない。
むしろ、同感しかない。
「恋人がいるなら、相手に全神経を集中させる。それが一番いいのです」
「だな、ただでさえ辛い現実と戦いながら、恋愛でも同性と激しくバトルするとか、みんな脳が戦闘民族すぎるだろ」
辛い現実でも、たったひとり、優しい恋人がいれば癒される、なんとか戦っていける。そういうのがいいよなと、俺は肩をすくめて言った。
複数人が絡むから、恋愛は汚くなると令嬢はぶるりと身を震わせた。
「だから、人が集まると空気が濁るのです」
「……なるほど」
一番最初の話に戻ったので、俺は、目をつむり深くうなづいた。
バイキングの立食パーティにて、壁際のポジションを保ちつつ、ふたりでお上品でおロイヤルなお食事を楽しむ。
女は苦手だったが、こいつとは不思議と話がポンポン進んだ。
おたがい、草食動物の脳みそなのだろう。
敵対者とはあらそわず、戦わず、ただただ逃げる。
じつにリスクが少なく、生き残るのに最適化された戦略だ。
「しょーじき、恋愛に、容姿ってどうよ?」
「むしろ一番先に除外すべき要素なのです」
年取ったらみんな、シワシワのおじさんおばさんなのです、と令嬢。
「それにキラキラしてる人たち、男女ともに、恋愛では、相手を利用しようとする人すごく多いのです、あれに違和感があるのです」
金持ちとか、地位持ちとか、名家の血筋とか、お店でブランド肉を買う時と同じ感覚でパートナーを選んでない? と、令嬢。
「……自分の好みの相手と付き合うのとか、すごい怖いのです」
「同感だな。付き合い続けるにどんな努力や対価を要求されるか、まるでわからない、」
そう、オレたちは、容姿も平凡、財力も血筋もない。
つまりは物語で言えば、わき役で背景なのだ。
だからより良い肉ではなく、そこらへんに生えている草を大事する。
「わかるです!」
[自分が]好きな人ではなく、[自分を]好きになってくれた人と付き合うのが、◎だよなーと、続けつつ、横の令嬢ではなく目の前の光景を見る。
草食動物は、常にまわりを見て、いつでも逃げ出せる準備を怠らないからだ。
……舞踏会の中心では、俺たちモブを置き去りに相変わらずのメロドラマが繰り広げられている。
主人公たちはドラマチックなムードで、さぞや気分が良いだろう。
が、爪と牙で血まみれの肉食のハンティングに巻き込まれる草食のわき役からしたら迷惑千万である。
「人間関係は、ほっこりするのがいいのです」
「追放だ! 追放の刑に処する!」
大広間では王子が、大声で叫んでいる。
王国とはいえ、仮にも司法や裁判、警察はこの国ではいったいどうなっているのであろうか?
当然、追放刑を言い渡された側も、それをただでは受け入れない。
大声でわめきながら、弁解をして暴れだす。
皿の割れる音に怒鳴り声。
こういうときに、草食動物であり、背景の一部である自分の存在を、たまらなくいとおしく感じる。
なにしろ、この場でコトに巻き込まれずに、壁ぎわで驚き、事態を見守るその他大勢でいられるのである。
輝きに満ちた醜聞とは縁のないグリーンでクリーンな世界!
そこで生きられることの喜びを、手に持ったサラダとともにかみしめる。
しかし、ふと違和感に気づいて隣に声をかける。
「おい、これって、ヤバくね?」
「……ですです!」
いつの間にか、パーティー会場の床に、薄く不気味な魔法陣が現れはじめていやがる!
しかし、主人公サマたちは、まだ誰もそのことに気づいていない!
きらきら光る主人公たちは、上ばかりを見てうつむくことがないので、足元に迫る危険に気づかないのだ!
「この期に及んでまだ、言い逃れをする気か!」
堂々とした声!
ぬかった!
令嬢との会話に夢中になった結果、危険に気づくのが遅れた!
すでに舞台のど真ん中で王子様とその取り巻き立ちたちの物語が、クライマックスに入っている!
素早く、音を立てずに令嬢の手を取り、窓ガラスを開けて脱出!
オレたちが、一目散に会場をあとにすると後ろから、声が追いかけてきた!
「おのれ! ついに本性を現したな!」
「逃げろ逃げろ逃げろ!」
「あーれーなのですー!」
直後、追い詰められた悪役が、禁忌魔法を連打してパーティー会場は火の海に呑まれた!
*
「あのあと、パーティ会場は爆炎に包まれて、汚職やわいろをしていた貴族たちは、まとめて焼け死んだらしい……なのです」
人のよさそうな糸目で、令嬢が、ティーカップを持ち上げる。
「……そうか、あん時は間一髪だったな、お互いに。」
俺はそう言って、白いテーブルのはしっこを撫ぜ、舞踏会の前のほうで、幸せそうな顔をしてご満悦に踊っている王子様たちを眺めた。
前回の大波乱にもかかわらず、わずか一月で、またもセレブリティなパーティーでセレモニー。
さしずめ、今回の催しは、主人公たちのラブストーリーのエピローグといったところか。
名目上は、王都に召喚された禁忌魔法の魔獣を退治した戦勝記念!
なんてことになっているが、まったくもって遺憾である。
市中では焼け出されて家や家族を失い、補償もなく泣いているオレたちと同じ名もなき草食動物たちがいるというのに、まるで懲りていない。
背景を考えずに、身勝手に暴れまわる主人公サマたちの傲慢さにはいい加減に嫌になる。
とはいえ、人生、悪いことばかりではない。
あれから俺とあの糸目の令嬢は、なんとなく一緒にすごすことが多くなった。
お互いの実家に向けて手紙を交換したり、領内でとれた野菜や、鉱石を贈ったりで交流が保たれ、たまにこういう公的な行事に参加するときは、なるべく近くに行くようにしている。
お互いのことが少しづつわかるにつれて、令嬢の趣味の読書と、オレの趣味の散歩が、やはり相性が良いということもわかってきた。
「地面に落ちた木の葉を踏むと、ふわっとサクサク音がする、たまに落ち葉の下に木の実が落ちてて、そしたら今度はカリッと音がする。」
「さくさくカリッ! さくさくカリッ! そういうのを聞くとたまらなく幸せな気分になるんだぜ、」
「なるほろーなのです」
令嬢は、俺の山に生えている草の話や、花の美しさ、果物の楽しみについてよく理解してくれるし、なんなら読書が趣味なだけあって、俺より詳しいものもある。
「本を読んでいるときは素晴らしいのです、嫌な現実をわずかに忘れていられる、」
「知識におぼれて自分を忘れられるということは、じつに幸福なことなのです」
「たしかに、それあるな」
糸目で語る本の話はじつに楽しげだ。
感動や発見、そして知識が自分のものになる喜びも教えてもらった。彼女と過ごす時間は、楽しいし安心できる。
「だから1人で本を読んでいるのが悪いとか思ってる人はエネミーなのです」
「わかる、こっちも一人で山歩いてると、たまに職質を受けたりするんだぜ、カップルとかだと何も言われないのに!」
「……でしたら今度一緒にお出掛けしません?」
「いいな、森の中で読書会。こんなお城のパーティよりもよっぽど粋だぜ」
などと、オレたちが今日もパーリーピーポーから離れた壁際で、草食系の穏やかな盛り上がりをしていると。突如!
「しかし、あんな熊みたいな体つきしてるのに、魔物と戦うのが怖いものもいるみたいですな、」
「臆病風に吹かれてあの騒ぎの中逃げ回っていた公爵家三男坊が、この祝賀会にもどうやら参加しているらしいですな!」
どっ!
わはは!
大声でこちらを指さして笑う主人公の取り巻きたちが視界に入ってきた。
主人公たちは背景を見ない。
俺に悪意を向けているのは、主人公の取り巻きたちだ。
背景は、わき役は、主人公から断罪されない。
背景は、主人公の取り巻きたちから断罪されるのである。
あわてて、パーティーの中心部を確認する。
「一方、あわや町の娘が毒牙にかけられようとした、まさにその時! 間一髪、王子様たちの魔法が、魔獣の首をはねたのです、」
「まぁ、なんて勇敢な!」
いつのまにかパーティ中心部では、魔獣の話で盛り上がっていた。
どうやら主人公サマたちは王都で暴れまわっていた召喚魔獣を魔法を使ってなぎ倒した武勇伝を語っていたようだ。
しまった、仲間との会話の安心感で、周囲を常に確認する草食動物の習性をまたも怠った!
いつのまにか、話題がこっちにまで飛び火してきたのか!
肉食動物たちはどうやら、同じ状況下でも、人よって異なる反応を比べることで、己たちの優位性を示したいらしい。
ニヤニヤとこちらを見ては、指をさして、物笑いの種にしている。
いや、でもあの場合、そもそも原因は、悪役を王子様たちが追い詰めたからだよな!?
自分たちで火を放ち、自分たちで消すとかマッチポンプじゃないか!
オレはたまらず反論する。
「まてまてみんな、そもそも魔獣と戦うとか怖いし、サイコパスなのでは? 生き物を殺すんだぞ?」
血が出る、
汚い、
怖い、
と、表立った批判をかわしつつ続けるオレだったが、帰ってきたのは同意ではなく面罵であった。
「なんだなんだ、臆病者が吠えているぞ、」
「貴族の面汚しが!」
「三男坊で良かったな、長男だったら、この場で斬り殺されていた!」
これはまずいと思って、オレはさっと糸目と、距離を取った。
同時に草食動物らしく、小声とハンドサインで素早く、危険信号を仲間に伝える。
「……巻き添い食らうぞ、俺を見捨てて逃げろ。」
少し寂しかったが、仕方がない、俺たちは草食の脇役だ。
全滅するよりは、ひとりでも多くの同族を逃がすことが、今後の繁栄につながる。
そう、貴族の社交界や、立食会は、戦場だ。
つまり、貴族であるにもかかわらず参加しないという選択肢はなく、さらにここで、名誉を落とされたものは、貴族生命を絶たれるのである。
オレは貴族の三男坊、そして糸目の令嬢も貴族の子女だ。
お互い草食であるとは言え、ここお城のパーティ会場では、貴族として振る舞うことが当たり前なのである。
背景であるオレの代わりはいくらでもいる。
だから、助けは来ない。
残念だけれども、オレはここまでだった。
ここまでのはずだった。
「おあいにくさま! わたくしたちは、あの時、逢引に夢中で魔獣退治には行けませんでしたの、」
しかし、その時、糸目の令嬢がとった行動は、背景と貴族のセオリーに真っ向から立ち向かうものだった。
彼女は、高々と笑い声をあげて、周りを見回してから言い放った。
「魔獣狩りような血を好む、野蛮なスポーツハンティングは、独身者から、率先して行ってくださる?」
「独身者で! 愛する人のいない寂しい方は! 魔獣退治で、無聊を慰めるのが一番なのでは?」
普段の人のよさそうな口調からは想像もできないような高笑いをして、糸目は、取り巻きたち煽りまくる。
しかもオレが魔獣狩に参加しなかったのは、臆病なのではなく、情事に夢中だったと、さりげな話題をすり替えている!
そして取り巻き立ちは、みな、主人公たちの華やかさを演出するためにみな、独身であった。
中心の王子様たちには効果がなく、周りにだけダメージを与える!
彼ら彼女らの弱点を的確にえぐる実に見事な反撃であった。
ああ、そうだ、
草食動物には大抵、鋭い角がある!
突如、手痛い一撃を受け、しどろもどろになった主人公たちをしり目に、令嬢は、突然のことに口をパクパクさせていたオレの手を取った。
「……静かに。私に口うらを合わせてくださいなのです、」
そっと、俺に寄り添いアイコンタクト。
乗るしかない、このビックウェーブに。
そしてオレたちは2人して腕を絡めて、堂々とまるで主人公であるかのように会場を後にした。
本物の主人公たちは、その様子を呆然と口を開けて眺めているだけだった。
その時だけは、オレたちは背景ではなかった。
「なんで助けた?」
会場から離れてややあって、俺が尋ねると、令嬢は糸目をさらに細くして、返事をした。
「目の前でピンチの仲間を見捨てて逃げたら、この先毎朝、鏡を見たとき鬱になるのです!」
……あなたは最初に会った時、お皿にサラダを入れて持ってきてくれた、
それを見てこの人は敵じゃないと思った。
話してみて、嫌なものが一致していた、
敵が一致してるなら……仲間だと思った。
その仲間が、ピンチの時に、自分と距離をとってきた、
自分のことより、仲間のことを大事に考えられる人なんだ、と、わかった。
そのとき、あなたは。
「あなたは……私にとって背景でなくなったのです」
たまらずオレは、令嬢を抱き寄せた。
「おかしいな、いい天気なのに雨が降ってきたぜ……」
そして、大空を見上げて、目元を拭った。
背景は、光り輝きオレたちを祝福していた。
そんなことがそれから、お互いの立場をいれ変えながら、何度もあった。
*
やがて、10年がたち、俺と糸目の令嬢は結婚した。
その間ふたたび、王都は魔獣の侵入をゆるしてしまい、勇敢な貴族様たちは多数お亡くなりになりになった。また血を恐れない連中が考えなしに派手に暴れまわって魔獣を倒したせいで、市中の衛生状態が悪化、血液感染でゾンビが発生し、王都が焼け落ち、お金が紙クズになったりというのもあった。
オレの実家の長男と次男も、揃って魔獣退治で名誉の戦死をとげた。
キラキラ光る主人公たちは破産したり、離婚したり、友人に裏切られたり、病気になって死んだり、転生した先でまた死んだり、刺客・暗殺者が差し向けられたり、撃退したはいいが、顔に酸をかけられたり!
と、ドラマチックな人生を繰り広げているらしいが、背景で、草食動物の俺たちは特に何もなく平平凡凡だ。
結婚して一年もたたないうちに子供にも恵まれて、いつも朝は鳥の鳴き声で起きる。
お金はあまりないし、夫婦2人とも、あんまり力を持たない。
でもそれでいい。 それが幸せでいい。
派手に着飾ってチヤホヤされる生活は、羨ましくないかと言われたら、正直、羨ましい。
だけど、ひかりものには、有名税が高くつく。
そして、俺たちはそれを払えない。
いらぬリスクを抱え込み、命を掛け金に毎日の生活で、崖の上の綱渡り。
そんなものは草食動物の生き方に反する。
人生はマラソン、スタートダッシュで一位をとっても、後から池ぽちゃしては意味がない。
力持っていたら、仲間のうちはいいけど、ふと愛情が裏返ったりしたら、怖い。
ライバルが味方になる。お話ではよくあること、しかし、現実では、昨日の味方が敵になる。
金使い、酒、ギャンブル、飯の食い方、音楽の趣味、共有道具の使い方。
オレたちの人生を狂わせる不和のタネはいたるところに落ちてる。
だから、草食動物は、常に仲間と話をする。
長い人生を、敵から一緒に逃げるために、争うのではなく、一緒に立ち向かう。
この10年で、主人公たちが、ドラマチックに転んでいくのを何度も見てきた。
そのたびにオレは、妻に問いかける。
「あれを見てどう思う?」
そうすると、妻は答えてくれる。
「原因を探るのです、そして私たちの走るルートにある藪を切り開くか避けるか、今から一緒に相談するのです!」
人生は草食が一番。
そして、敵から一緒に逃げる仲間がいると、なお楽しい。
今日も、出会った頃から相変わらずの糸目で、妻は尋ねてくる。
「なんで、草食の私をこんなに愛してくれるのです?」
俺は答える。
「わき役の君が、オレの主役だから。」
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