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3/3

1-3

 ここで1は終わりです。

 2からは本格始動ですので楽しみにしといてください!!

 あの後は使い魔とかゆうスライムを紹介されてから能力の練習を軽くさせられてスライムとの連携とか会話とかを学んだ。

 3日ほどで終わったソレを経て俺は今、森の中で死んだ樹皮にくるまり全力で息を殺していた。

 スライムは姿を簡単に変えるらしいからと『万の姿に化ける』と言うことで万化ばんかと名付けている。

 んでバンカはハムスター位の大きさだからポケットに隠れさせている。

 んで何から隠れてるかって言うと羽虫とか油虫とか蟻とか、まあ超巨大な虫からだ。

 と言うかスケールが俺の常識と違いすぎて頭が追い付いてない、固定観念の多い歳よりの弊害だな。


「ブブブブブッッッッッッ!」


 そんな俺に勘づいたらしく俺の耳に羽虫の音が聞こえてくる。

 次の瞬間、俺は瞬発的に樹皮を両手で押し退け弾き飛ばすと伏せていた姿勢から前へ一直線に走る。

 振り返ると樹皮を噛み砕くように歯を食い込ませる巨大な蟻が、俺の身長と同じくらいの高さを持った奴らが数十匹で食らいついている。

 そして飛び出した俺に蟻の視線が集中する、なんでも魔力の影響で突然変異を起こし体が数回り大きくなった種族とされる魔物は人間を食うと大幅に強くなれるらしい。

 魔物に限らずレベルの上昇は食事により死んだ生物の魔力を吸収することで上がるらしい。

 その効率として人間は魔物が最適とされ魔物は人間が最適と言われるらしい。

 だからこそ俺は隠れていたんだからな。

 そもそも遠近感覚が可笑しいんだよな、木葉が軽く俺を覆い隠すんだよ。


「それはそうと、ヤバイなこの状況は・・・ バンカは出てくるんじゃねぇぞ危ないから」


 言って近くの木の葉を破ってポケットから出したバンカを被うと言い聞かせて破った木の葉を捲り下に隠した。


「準備も出来たんだ、来いよデケェだけの虫っコロ共が!」


 言いながら教えの通り魔力を操って魔力砲撃と呼ばれるラグビーボールみたいな形をした物体を魔力で作る。

 それも1つじゃない、危険な場所に行くとゆう事で特別に俺は他よりも多く鍛えられた。

 故に普通は1つらしいが浮かぶのは100ピッタリ。

 羽虫の数が半端じゃないから先に他を片付ける訳だ、が簡単じゃない。

 そもそも攻撃が通ると思えないところが有るんだよな俺。

 まあ駄目は承知で頑張るけども・・・


「百連打だぞ! 死ねぇぇぇ!!」


 俺は心で負けないようにと絶叫して玉を打ち出した。















 俺の回りには体が弾け飛んだような無数の虫が落ちている。

 俺自身の体もボロボロで神器も血で汚くなってしまった。

 隠していたバンカは無事だったらしく終わったからと呼び掛けたら心配そうに駆け寄ってくれた。

 短い付き合いだが既に親友のような感覚を抱く俺はバンカを強く抱き締め満足すると倒したの全部食べさせた。

 人間の場合は生物を殺した瞬間に一定量は死者の魔力を吸っているときいたからな。


「しかし痛いな、患者のは度々見てきたがこうも痛いとは・・・」


 呟き触れたのは肩から先の無い左側、蟻の足で切り落とされてしまったのだ。

 足元には既に回収した左腕、拾い上げると断面を確認していく。


「糸は、要らないか。 少し無理矢理だが血管と筋肉と神経だけ接続して応急処置だな」


 呟いて左腕の断面を切断面に押し付け隙間から指を入れてどんどん接続していく。

 一応は神の右と呼ばれた医者だからな、これ位は朝飯前だ。

 ・・・朝飯前と言えばまだ何も食ってないな?

 考えてみたら数時間戦い続けて腹減ってる・・・


「なあバンカ、やっぱ俺の分に蟻を一匹だけでも残しといてくれ!」

『え? うん、分かったよ~!』


 その返事に安堵しつつ繋がった左手をグーパーして誤差を確認し断片に入れた右指で組み替えていき感覚を調整していく。

 合致したら蟻を料理する予定だ。

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