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1-2

 鎧が持っているのは真っ黒の長い刀、黒い霧みたいなの出しててかなり不気味な印象を受ける得物だ

 なにも出来なさそうな気がしなくもないけど、取り合えず見よう見まねのボクシングポーズだけ構えといた俺に鎧は地面から大きな刀を片手で持ち上げると肩に乗せて兜に手をかけ持ち上げた。


「うむ! 合格であるぞ! ワシの権限で転移を認めてやろうじゃぁないか! ハッハッハ! そう身構えんでも襲ったりせんよ、ワシにそっちの趣味わ無いでのぉ~」

「いや、初めから説明して欲しいのだが? 俺も突然で夢か現実の判断もついていないんだ」

「ふむ、確かにそうじゃな? では聞いておくのだぞ? まず貴殿は数刻前に生涯を終えておる!」

「死んだ、とゆう事ですね。 まあ死んだと言われて驚く年齢でもないし特に何も思わんがね」

「おお、こりゃ珍しいのぉ! 普通は半狂乱で収集つかんくなるんじゃが?」

「まあ死んだのは自分でも理解してますしね、とゆか此処ってどうゆう認識が正しいんですか? あの世ですか?」


 俺は兜の下から出てきた強面の男に結構な警戒心を向けながら聞く。

 実際今は怪しいとか怪しくないとか言ってる場合じゃないしな。

 先に状況を知らなきゃ判断基準にならんし。


「あの世って何だ? そんな概念は聞き覚えもないんだが?」

「えぇ!? 刀持ってるのに仏教用語が分からんのですか!?」

「む、失礼な! これでも神じゃし言葉の一つや二つ知っとるわい!」

「そうなんですか? あの世ってゆうのは死んだら行く場所みたいな意味だと思ってますよ?」

「ああ、極楽のことか! なんじゃ分かりづらく言いおってからに!」


 強面の男は納得したと言うように頷いて答えると「しかし、極楽かぁ~」と渋い顔で唸った。


「違うんです?」

「いや、同じと言えば同じなんじゃが違うと言えば違うのじゃ。 こんなモンは認識の違いじゃからな。 貴殿が神の試練を突破できていなければ行くのは極楽と言うか天上の庭園なんじゃが、試練に合格すると記憶を保持し違う人生を歩むことができるのじゃよ。 ワシの場合はさっきの不意打ちじゃし他の神供もいろんな試練で選別しとるんじゃ。 だから貴殿は極楽にゃ行かんが行く場合もある場所、言うなれば死と生の境目にある空間と言った所じゃの!」

「分かりづらいな、でもまあ理解しましたよ。 それで俺は何をすれば?」


 そう聞いた俺に男は「ちょっと待っとれ」と言って四方8メートル程度の壁、その俺から見て右側の壁に触れた。

 何かをブツブツと呟いたと思ったら男が急に振り返って「聞き忘れ取ったんじゃが・・・」と俺の誕生日を聞いてきた。


「8月10日ですよ?」

「そうか! んじゃ0810じゃな!」

「ん? もしかして何かのパスワード決めてます? そうなら変えて欲しいんですけど!?」

「大丈夫じゃ! 籤の数字選んでもらっただけじゃから!」

「どうゆうことです?」

「人生再スタートする場所と使い魔、能力と神器の順番で選んだ棚の番号じゃから!」

「なんか分からないですけど嫌な予感してますよ!? 大丈夫なヤツですかソレ!?」

「おお、決まったな~」


 言った男の手には4枚の札が握られている。

 中で一番右もヤツから順に左へ進むように追いた男は手をパンパンッって鳴らすとどんどん捲っていく。

 捲られた札からは淡い光が溢れて何かの形を作っていく。

 左から世界地図みたいな物の一点が拡大され丸が書かれている映像と下に説明文みたいなのが。

 次に種族名と書かれた横にスライムの記述と下に丸いプルプルの何かと説明が書かれていた。

 そして残り二つは3つの技名見たいな名前の記述と説明文、そして名前が空欄で下に真っ黒な刀二本と説明が書かれている。

 知らない文字の筈なんだが何故か読めてるし無視しとこうと思う。


「おお! これは良い感じなんじゃないか!?」

「え、そうなんですか?」


 男の興奮したような声に返すと俺は写された映像を注視する。

 転送場所:龍光の山頂上付近の森

  説明 :龍神の1柱『クザン』が統べる世界で両手の指に入る程度の危険地域。虫で数メートルの大きさを誇る此処では龍が餌に困らず悠々と育てる環境ゆえに先ず人が入れる領域ではないと言えるだろう。


 使い魔 種族名:スライム

  説明 :通常は気体か固体である魔力を何の魔力性質にも変えずに液体とし中心の臓器の代用品である核を守るように纏っている。スライムが何かを食べると素材を纏っている魔力で再現する、ただ食品を再現しても食べることは勧められない。


 能力:レベル10000まで有るとされ一人だけが10000に到達でき他は9999より先には10000の所有者が死ななければ到達できない。その特異性から10000の所有者は使徒とも呼ばれる。基本的には魔力を消耗して起動し、レベルの上昇と共に魔力の消費効率が簡略化され同規模の発動でもレベルの高い方が必要魔力を押さえれる。

・1:定義変換

説明:世界の根本される万物の定義に干渉し魔力を使って改竄する。関与の規模により魔力の消費には大きな開きがあり全体的に的に高燃費で持続的に使うのは向かない。

・2:把握空間

説明:魔力の幕で自身を中心に結界を張り範囲内の全てを把握できる。同じ魔力で範囲が違う場合には範囲が小さい方が詳細な情報を得られる。

・3:魔力砲撃

説明:魔力を固めて放つ。触れると爆発し込められた魔力の濃度によっては大陸を飲み込む物から少し暖かい程度にまで威力を変動させる。


 神器 名前:???

 説明:真っ黒な二本の刀で所有者が使う能力の機能を纏う。過去には放火の能力を持った方が炎を剣に纏わせたとゆう記述もあります。

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