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写真家・ササキの存在意義  作者: 1103教室最後尾左端
CASE001 【枢木雪枝篇】
20/76

幕間会話劇①~枢木篇~

本編とは関係ない会話劇です。時系列は019「クルルギ・クライシス」の数日後、という感じです。


楽しんでいただければ幸いです。

~ある日の昼休み・屋上にて~


「退屈ね……」


「だったら教室に戻ればいいだろう。クラスメイト達がお前を待っているぞ」


「あら、いたの? 赤坂君」


「今日に関しては、僕の方が先にいたぞ……」


「ごめんなさい。あまりに存在感が薄かったものだから」


「息をするように僕をディスるな!! 教室には戻らないのか?」


「ええ、クラスの子が色々聞いてくるのよ……。ちょっと疲れてしまったわ」


「今、大人気だもんな……お前」


「まあ、話しかけてもらえることはありがたいのだけどね」


「そういうもんか」


「そういうものよ。さて、赤坂君。暇なら私を楽しませなさい」


「女王様かなんかかお前!」


「女王じゃないわ。社長令嬢よ」


「……そうだったな」


「で、何かないの?」


「そうだな……じゃあ、枢木、しりとりでもしないか?」


「なに? セクハラ? いやらしいわ、刺せばいいのかしら、打てばいいのかしら」


「ナイフを取り出すな! スタンガンを構えるな!! 怖い!!」


「好きだったのよね……『暗殺教室』」


「いや、名作だけれども……。ていうか、なにがセクハラなんだよ!」


「そうやって私のお尻に触ろうって魂胆でしょう? 汚らわしい……」


「確かに『尻取り』って書くけど、そんな発想に至るお前の方が汚れてるわ!!」


「だけど、高校生にもなって『しりとり』なんて言うのもどうかと思うわよ」


「なんでだよ。いいじゃないかしりとり。お金がかからないし」


「……貧乏人は苦労するわね」


「……お嬢様にはわからないかもな。で、どうする?」


「仕方ないわね。付き合ってあげる」


「じゃ、しりとりの『り』からな。『リンゴ』」


「……なんで最初みんなリンゴって言いたがるのかしらね?」


「さあ? 禁断の果実だからじゃないか?」


「旧約聖書的な世界観なのね……『強盗』」


「う? ……『うなぎ』かな」


「『虐殺』」


「……『つ』か……『つばさ』」


「『殺戮』」


「…………『く』、『くじ』!」


「『ジェノサイド』」


「いいかげんにしろよ!! お前、なんで物騒なことしか言わないんだ!!」


「あら、そうだったかしら」


「偶然を装うな!! 普段何考えてれば『じ』から『ジェノサイド(大量殺害)』なんて単語が飛び出すんだよ!! 」


「よく夏目さんとやったのよ、『物騒な言葉しばり』のしりとり」


「ああ……なんかあの人ならやりそうだな、そういう事……」


「『ド』よ、赤坂君」


「え、ああ、『ど』……『ドレス』」


「『ストーカー』」


「……『あ』、でいいか?『アルバイト』」


「『盗撮魔』」


「……『マスメディア』」


「『赤坂シュン』……あら、負けてしまったわ」


「その流れで僕を出すな!! 僕が犯罪者みたいじゃないか!! しりとりに負けてまで僕を貶めたいのか!!」


「飽きてしまったのよ。しりとり、好きじゃないし」


「おまえ……」


「赤坂君、私ね、『しりとり』より、『揚げ足とり』ほうが好きなの」


「……友達、なくすぞ」


 そう憎まれ口をたたいたものの、上手いこと言ったつもりでいる枢木雪枝のドヤ顔は、ほとんど表情が変わらないくせにわかりやすく、そして、腹立たしいことに、とても可愛らしかった。


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