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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

百合と髪の話

作者: 鈴音 援

 私は、髪の毛が好きだ。いわゆる髪の毛フェチというものだと思う。どのくらい好きかというと、一日中触り、舐めて髪の毛を味わってみたい位だ。

 そんな私が今気になっている子がいる。高校で同じクラスの黒川 艶乃だ。彼女は、いつも一人で、誰ともコミュニケーションをとろうとしない、日陰に居るような子だ。小学校の頃から同じだったが、話す機会があまりなかった。なぜ彼女が気になっているかというと、理由は一つ、あの髪の毛だ。彼女の髪の毛は長く腰まで伸ばしており、艶のある黒髪で、風が吹くたびにサラサラと揺れ動く様は絹のような髪をしている。

 そんな髪を見ていると、胸がキュッとなり、彼女の髪の毛をいじり、なでて、とかしたくなるのだ。

 そんなことを考えていると、ふいに肩を叩かれた。

 視線を肩を叩いた人に向けると、友達の夏美が心配そうにこちらを見ていた。

「真希、大丈夫?」

「ごめんごめん。ちょっとボーとしてた」

 そういえば、今は夏美と話していた最中だった。たまたま視界の中に黒川さんが入ってしまったせいで、魅入ってしまった。

「えーと何の話だっけ?」

「はぁ...。今日の帰り、私は先生に呼び出しくらったから先帰ってって話」

 あぁ、確かそんな話だった気がする。

「夏美、何したんだ」

「....呼び出しの理由が沢山ありすぎて..わからない」

 虚ろな目をして言う夏美に私は心の中で呆れるのであった。


「夏美さんよ、髪セットしてもいい?」

「お!真希にセットしてもらえるならむしろ私からたのむわー」

 私は髪が好きなあまり、髪の毛を触る口実として、髪をセットするといって触りまくるのだ。もちろんしっかりとセットする。やりすぎて腕前がプロ並みにまでなっている。らしい。


 夏美の髪の毛に触れる。肩くらいの長さの髪の毛は、軽く感じる。サラサラとした触感。あぁ、気持ちがいい。

「真希ってさなんか髪の毛の触り方がちょっと色っぽい気がする」

「え!?」

 夏美の一言にドキッとする。

「あ、悪い意味じゃないよ。私、真希に髪触られるの気持ちいいから好きだし。ただちょっとエロイ気がするだけ」

「そう思うのは夏美がエロイからでは?」

「えー?私エロイのかなぁ?」

 適当に話を変えながら、夏美の髪の毛をセットしていく。


「よし!できた」

「お、ありがとう。うわー、やっぱり真希はすごいねー」

 喜んで貰えたのならこちらもうれしい。

「あー、んじゃあ、そろそろ時間なので行ってきます」

 夏美はけだるそうに用意をまとめる。

「グットラック!」

 教室から出ていく夏美を見送ったあと、教室を見渡すと、ほとんどの人が帰ってしまっていた。


 目に入るのはやはり黒川さん、彼女だ。いつも最後まで教室で本を読んでいるので、今日も教室にのこっていたのだ。

 長い、艶のある美しい髪が窓の少しだけ空いた隙間から吹く風で揺れる。


 ここは意を決して髪の毛を触らしてもらおうか。いや、でも流石に親しくもない人から髪の毛を触られるのは嫌だろう。

 うーんと悩むこと30秒。欲望は強かった。


「黒川さん、ちょっといいかな?」

「え?ま、まままきさん」

 お、おう。ものすごい驚かれた。

「本当に急で悪いんだけど、よかったら髪を触らしては貰えないでしょうか」

「か、髪ですか?」

「うん。前々から綺麗だなっと思っていたんだけど、どうしてもさわりたくて」

「わ、私でよければ...」

「ありがとう!」

 私は私をズルいと思った。彼女は、多分人の頼みを断れないのだ。それを知っていて直接触りたいと言ったのだ。髪の毛を整えたいなどと言ってしまうと、整えたら終わってしまう。だからあえて触りたいと私はいった。


 彼女の長くて美しい髪に触れる。想像以上の気持ちのいい触り心地だ。手櫛をしても、引っかからず、髪先まで滑るように通る。髪を束ねてみる。美しい髪を一つに纏めていることに謎の愉悦感をえる。綺麗な髪の毛を弄んでいることに興奮し、息が荒くなる。

 次は、前髪を触りたい。彼女は断らないだろう。だから、了承も得ずに彼女の前に立ち。前髪を触る。

 前髪も長く、目が完全に隠れてしまっている。頭の頂点から、撫でていく。前髪の半分に到達した辺りで、半分に割り、顔を出させる。

「ッ!」

 思わず息を飲んでしまった。

 美人、一番最初に思ったことがそれだった。そして、その美形と長い黒髪がとても似合うのだ。黒髪は彼女の為にあるものだと思ってしまうくらいに。

 だが、違和感を感じた。その違和感に直ぐに気が付いた。彼女の眼は、少し潤んでおり、頬を赤く染め、鼻息が荒く肩を上下さしている。まるで興奮しているように。

 視線を下げる。彼女は酷く内股になっており、腕で、股を抑えていた。

 まさかと思い、もみあげの所から、手を入れ素早く手櫛でかみをとく。


「んっ..」

 彼女から吐息交じりの声が漏れる。

 私は、やはりと思った。彼女はきっと、私の反対で髪を触られることに興奮するのだ。

 もっと、もっと触りたい、可愛い、もっといじめたい、弄びたい、恥じらわせたい。そんな今まで抑えてきた感情がじわじわと溢れ出てくる。

 気が付いた時には、私は彼女の太ももの上に向かい合うようにして座っていた。

 吐息がかかる距離。目の前で揺れ動く髪の毛と、潤んだ瞳。

「黒川さんって髪の毛触られて興奮するの?」

 髪をいじりながら、耳元でささやく。

「ひぃ...ッ」

「気持ちいいの?」

「ごめん...なさッ..い」

 とても酷いことをしているのにゾクゾクする。


 髪を掴んで、少しだけ頭を私の顔に寄せる。もちろん髪が痛まないように。その動作にも彼女は喘ぎ声をもらす。

「興奮して気持ちよくなっちゃってるかっ聞いてるんだけど?」

「ぁ..き、気持ちいです..。髪の毛触られると昔からこ、興奮しちゃって...」

「へぇ、黒川さんって変態なんだぁ」

 後ろの首の下から頭皮と後頭部を包み込むように髪の中に手を入れる。

 ビクビクッと少し彼女が痙攣する。


 ずっと、ずっとしてみたかったことを実行するために横髪を二人の目の前に持ってくる。彼女は蕩けた顔で不思議そうに見ている。

 私はその髪ををねっとりと舐めた。彼女は、声を必死にかみ殺す。

「美味しい。もっと味わいたい」

 少しずつ上に上がっていく。空いている左手が自然と彼女の胸を掴む。そのとき、廊下から声が聞こえた。


 扉が開く音。


「あれ?真希さんじゃんどうしたの?」

「いやあ、ちょっと黒川さんの髪を編んであげようかなと」

「あーなるほどね。あ、あったあった。筆箱発見」

 どうやら筆箱を忘れてきたらしい。

 間一髪のところで急いで降り、髪を編んでる風を装ったのだ。


 ふう、と落ち着いたところで我に返る。あまりの恥ずかしさに顔を見ることができなかった。

「ッごめん!」

 そう言ってから、私はバックをもって教室から走り去ってしまった。






お風呂場から出た後、予め拭いておいた髪の毛の水気をさらにタオルで取っていく。毛先の方は、タオルで挟んで、拭いていく。

 下着すらも着ないまま、洗い流さないタイプのトリートメントを髪につけていく。その手つきは丁寧に丁寧に。 

 全裸の状態でリビングへ、一人暮らしなので、誰かに見られる心配はない。ドライヤーをコンセントに刺し、電源をつける。自慢の長い髪を丁寧に乾かしていく。毛先までしっかりと乾かしたら、ドライヤーを冷風に切り替えて、仕上げていく。この工程で、艶がさらに出てくるのだ。


「フフ」

 乾いた艶のある髪を触って、自然と笑みが出る。笑みは、髪がきれいだからではなく、今日の出来事に対してだ。

「あぁ、やっと『かかった』」

 そう呟いて、黒川 艶乃はニヤッと笑う。


「ずっと、ずーーーーーーーーーーーーーっと!好きだった!」

 笑いながら、彼女は、部屋一面に貼られた『真希』の写真をいとしそうに撫でる。


 そう彼女は、同性愛者で、昔から真希のことが好きだったのである。


「あぁ、真希さん...あなたが髪の毛が好きだと知ったその日から、私頑張ったんですよ。必ず髪の毛のケアを怠らず、あなた好みの髪を作ることに!」


「やっと、私の罠にかかってくれましたね。愛しの真希さん...。これであなたは私の髪以外で満足出来ない!あなたを完全に虜にした後は...フフそうですね、裸にして、私の、あなたの大好きな髪で体を縛って、拘束して、一生...二度と離れられないようになりましょう」


 黒川は、真希をシャワー室で盗撮したお気に入りの一枚に数回キスを落とした後、粘着質な笑みを浮かべた。


 百合書きたいなーと思って、一日で書いたものなのでクオリティは許してください。。。。。ていうかなんか少しエロイ気がするんですけど!こんな感じにしよ~と思ってPC立ち上げたときの内容がぁ!


ちなみに私は(以下省略)


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[良い点] 百合は神 髪をいじるところがイイ [一言] 縛らなきゃ(使命感)
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