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魔術異世界転移は剣士から!  作者: 新城ねぎ
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異世界アルディニア

 アカネに時間を潰してくるよう言われ部屋を出た慎夜は、ナイフを借り外へ出た。

 居間の外側が縁側になっていて縁側に腰をかけ、着替えてから手で持っていた2本の棒を削り始めた。ナイフをカッターのように使い、刀のような形をした棒を木刀のように削った。

 もう1本の長い木の棒は先を尖らせ、先端意外を細く削り木製の槍を作った。少し振ってみて、重心がないせいで振りにくいと思い、近くに落ちていた石を矢尻のように砕き先端に取り付けた。取り付けようと苦戦している時にアカネから魔力のこもった紐をもらいその紐で括りつけたとこ、見た目の割にきちんと固定でき慎夜が満足そうに槍を振るっていた。


 アカネが縁側に来たのはスキル鑑定のための道具を買いに行くため慎夜を呼びに来たとの事。

 その一つが大事だから買いに行くという理由と、異世界から来た慎夜の町の案内を兼ねての買い物だった。


「異世界の町かぁ、どんな感じなんだろ」


 異世界に期待を抱いてる慎夜は町に行くのを楽しそうにしていた、それに対しアカネは重たそうな荷物をまとめていた。慎夜が中身は何かと聞けば、森で取れる売れる素材と答えた。この森の名前は魔草の森といい、豊富な薬草に毒草に食用の草まで何でもあるとか。

 そんな森だが捕食草と呼ばれる凶暴な肉食の魔獣がいてあまり人が入らない。そのおかげでこの森で取れる薬草は高く売れる。


「さて、行きましょうか」


 町を目指して出掛ける2人、道中は魔物に遭遇することなく進んでいた。慎夜は移動の間この世界の事情や大陸に関しての説明を聞いた。



――――――――――



 異世界ありきたりの魔人族との戦争をしているのかと思えば、魔人族との戦争は200年程前に終結し今は友好関係にある。ならば、何と戦っているのかといえば魔獣族という種族である。


 この世界には人類種、魔人族、獣人族、亜人族、精霊種、が存在しこの五種族は互いに友好関係を築きあげている。しかし、友好関係が築けたのもここ数十年の話だった。しかし、この世界に存在している種族はこの五種族だけではない。

 今現在五種族の合計を超えるほどの勢力を誇っている魔獣族が存在していた。



 魔獣は”種”と”族”として存在していた。”種”は知能がなく”族”は知能を持ち”種”を統率している。

 かつて、魔人族と戦争をしていた時は、魔獣族と魔人族による魔族連合と人類種の戦争が行われていた。現在では魔獣族と魔人族は味方関係にはなく、この世界で最も危険とされ、この世界のバランスを破壊していた。


 

 次は、獣人族と亜人族だ。獣人族と亜人族の大きな違いは見た目は多少の差しかないが、固有スキルに大きな違いを持っている。


 獣人族は体の部分的に獣の特徴が出ている。例えば、ウサギの獣人族はうさ耳やもふもふの尻尾があったりなど動物の見た目の影響があったりする。

 固有スキルの違いは獣人族の中の種族によって違い多く存在していることと、他種族より圧倒的な身体能力と『獣化』というスキルを持つ。獣化は言葉の通り全身を獣化し種族としての能力を極限まで発揮するスキルである。

 獣人族は魔力を微量にしか持たず、魔術が使えないという特徴も持っている。稀に魔力を持って生まれる獣人族もいるとか。


 獣人族と似て異なる亜人族。獣人族と似てる部分は見た目にも少しある。見た目は人形なのだが、爬虫類や両生類などの種類の特徴が全身に影響している。長く先のとがった尻尾に皮膚の鱗などの見た目の特徴が大きく見られる。

 亜人族の持つ固有スキルは『超化』は『獣化』と似て種族としての本来の姿になる。本来の姿とは、人形の時では発揮できない能力だ。背景との同化、魔力吸収、毒耐性、炎耐性、水圧耐性、水中呼吸……など数えればきりがないほどである。


 精霊種には四種類で構成されており、森霊種(エルフ)地霊種(ドワーフ)海霊種(マーメイル)炎霊種(サラマンダー)、とおりそれぞれ何の精霊かで別れている。森霊種は森、地霊種は地、海霊種は海、炎霊種は炎とそのまんまである。

 精霊種にも種類によって多くの違いがあるので割愛とアカネに切られ細かな説明は聞いていない慎夜。


 そして、いかにも敵にいそうな魔人族であるが、彼らは見た目こそ人類種と違いはないが魔力の量と魔力制御が段違いに上な点以外人類種と全く同じであった。


 他にも様々な生き物がいるらしいが、この種族だけ把握していれば問題はないらしい。



――――――――



 次にこの世界にはアルディニアと呼ばれる名前がある。名前の由来は、生命の神アルキア、武道の神ガディラ、魔法の神、ファーニアの3柱によってこの世界は作られ、それぞれの名前の1部分を取って付けられた。


 世界が作られた時種族間の争いを無くすためそれぞれの大陸に種族を作ったことがあり、世界には七つの大陸がある。


 人類種の大陸は南北で別れており、北側が南部を弧の形を描くように包むような形のフレリア、南部は凹凸(おうとつ)があるとはいえ楕円のような形をしているイルティム。

 王都があるのは北部中央の南側に位置している。慎夜やアカネがいるのは北部の東側で、東側には大きな半島のが一つありその半島に慎夜はいる。



――――――――――



「さて、こんなところかしら」


 アカネからのこの世界の説明を受けた慎夜だったが、おおかた把握したつもりであった。しかし、今聞いた部分はほんの一部にすぎなかった


 そんな感じで説明を受けている間に町が見えてきた。

 一つ目に目に入ったのは4メートル程の丸太の壁であった。他には背の高い建造物の屋根が3つほど見えるくらいだった。


「先に2つ伝えておくわ」

「何をだ?」

「まず一つ、はぐれないで。二つ目は結構重要なことで異世界から来ました、みたいな反応や言動は抑えてね」

「一つ目はわかるが二つ目はどうしてだ?アカネは俺が異世界人ってわかってもそんなに特別視してなかったよな?」

「私がそうなだけであって町の人が同じ反応とは限らないでしょ?それに、勇者が召喚されたこの時期だとあなたまで勇者だと思われてめんどくさいのよ」

「なるほど。できるだけ気をつけるよ」

「ええ、よろしくね」


 そうこうしていると慎夜初の異世界の町へと到着した。

GW明けから一気に忙しくて間が開きすぎた……

書き溜めしておけば良かったと後悔

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