Episodio 1~突然な突然過ぎる出来事)Re
どうもとまにちは、極紅茄子です。
今頃、Episodio 1〜突然な突然すぎる出来事 のリメイク版です。
今読んでみると、だいぶ恥ずかしい内容ですね、文章が下手な上に支離滅裂で。
まぁ、今も上手い具合に支離滅裂ですが。
それはそうと、今回も下手な文章ですがお楽しみください。
私は東京都xx区の女子高校生、長谷川香美。
平凡な女子高生の私は、勉強にも、生活にも困ることなく(彼氏とか言うお大事な人も居なく)、ただ平凡に家路につき、ただ平凡に、いつものゲームを開いた。
今社会問題的大ブームを巻き起こしている、「バクットソードON the giiU」というゲームだ。
幼稚園生、小学校低学年でも理解できる分かり易いシナリオにも関わらず、大人も飽きずに楽しめるという不思議なゲーム。
その制作会社は大手ゲームメーカー「Ninetendon」なのだが、最近は所謂「二次創作」が増え、それはスマホアプリにも進出するようになった。それにその二次創作にも、公式が参戦し始め、今や二次創作が主になっている気がする。
だが、私はその大旋風に乗る気はなかった。
私は、原作を大事にしたかったのだ。まぁ、ネットでは「原作厨」と叩かれるのだが。
しかし、私の学校では同志が多く(更に教師の8割もがハマっているため)、スマホ持ち込み禁止の学校で、「原作の」持ち込みが許されていた。
そのため、学校でアイテムの交換をしたり、通信対戦、そしてレベル自慢のしあいをしていたのだ。
そんなある日から、学校ではバクソー勇者レベル四天王とやらが選ばれるようになった。生徒会の企画らしい。真面目な仕事しろ
その四天王に、選ばれてしまったのだ。私が。
「おーい『カミュ』、今空いてるか?」
彼は武田太一、彼も四天王の1人だった。
そして、カミュ、とは私のユーザーネームだ。自分でも気に入っているが、実は別作品のキャラの名前らしい。
「あぁごめん『タービン』、今日は家で1人ゆっくりとね」
「何だよ、釣れねぇなー」
ユーザーネームで名前を呼び合うのはいつもの事だ。
「カミュ、じゃーねー」
「あぁ、うん『アイシル』、じゃあね」
四天王に選ばれたとはいえ、特別扱いされることもなかった。
平凡だったのだ。この人生は。
勉強にも生活にも困らない、まるで檻の中の囚人かのような人生、まるで鬼のいない鬼ごっこのような、刺激の無い生活だった。
そんな気持ちで今日もゲームを開いた時、いつもとは違う画面が出た。
ブルースクリーンに白の文字。
文字化けしていて何が書いてあるかは読めない。
はぁ、ついに壊れたのだろうか。善は急げと外出の準備をしようとした時に、私のそこまで広くない部屋は白い明かりに包まれた。
さっきの光に目を眩ませていたのか、あるいは気絶していたのか...少しばかり寝ていた気がする。
だが、あるいは、まだ寝ているのかもしれない。
目の前には、見覚えがあるが、1度も見た事がない風景が広がっていた。
見慣れているのに、そこにあってはおかしい風景。
ここはゲームの中?
確かに、Ninetendonのグラフィックは、バクソーのグラフィックは素晴らしいが、VR機能は無かったはずだ。
とは言え、ただの勘違いだったかもしれない。二次創作から目を背けていた結果、公式で出された物も見逃していたのかもしれない。
恐る恐る、手探りで部屋の壁を探そうと歩いてみたが、何処まで歩いても壁はなく、民家の壁を触ってみれば確かにそこに壁はあった。
やはり、夢を見ているのだろうか?現実ではない事は確かだ。
そう歩いていると、いつの間にか、街から出ていたようだ。
おっと、野生のハンバーガーが現れた!
そう、街の外に出ればモンスターが飛び出てくる!
道具もない為反撃ができない、ハンバーガーが襲ってきた!!
「う、うわぁあ...!!」
もう死ぬんじゃないかと思った時、ふと人影が前に出た。
バシィイィン!
ハンバーガーは倒れた。
「えっ?」
理解出来ぬまま経験値が入る。確かに、メンバー一人がモンスターを倒しても、メンバー全員が経験値をもらえるが。
困惑する私に、人影が声をかけた。
「大丈夫かい?」
「あなたは...?」
「ボクは メート デス。みた感じ、この世界の人じゃないっすよネ」
...?まさか、現実世界の人間と、ゲームの世界の住民は、見分けがつくのだろうか?まぁ、そうなのだと仮定したとしても、ここがゲームの中だとしたら、これはおかしい気がする。
「メート」というキャラは、バクソーで出てきただろうか?
「あなたの名前は?」
見た感じ悪い人ではなさそうで、そして命の恩人であるために、ユーザーネームを名乗っておいた。
「何も持たないで出歩くのは危ないですヨ。これどうぞ。」
以下のアイテムをゲットした!
テムの剣 テムの盾
親切にアイテムをくれはしたが...これもおかしい。こんなアイテムあったのだろうか?裏面まで全クリした気だったのだが、そんなアイテム見かけた事は無い...取り敢えず、「メート」の言う通り、何も持たずに出歩くのは危険だから、素直に貰っておこう。
「あっ、ありがとうございます!」
「You're welcome!問題無いですヨ!お邪魔でなければ、元の世界に戻れるまで、お付き合いしますヨ!」
こうして、メートが仲間になった!
...にしても、こんなに上手くいって良いのだろうか...悪いことが起きそうな気が...
「ぐーはーはーはーはー。この町は私が乗っ取ったー。わーはーはーはーはー。」
メートさんと話しながら歩いているうちに、次の街...「トウミヤコシティ」に着いていたようだ。
あぁ、確かにトウミヤコでは雑魚ボスとの戦闘イベントがあったきがする。
「ねぇ、メートさん...こいつどうするんですか?」
「へーほへひひへふほ!(メートで良いですヨ!)ゴクン!それよりカミュも食べません?ぽっくり饅頭。」
いつの間にか買っていたぽっくり饅頭が、メートさんの手にはしっかりと握られていた。
私がゲームの中に入ってしまった事と、元々ゲームに登場しなかったキャラやアイテムがある事から、もしかしたらこれは、「ゲームのバグ」なのでは無いか。
没データが引っ張り出されてしまうのは分かるが、ゲームの中に人間を取り込むなんて、一体どういう原理なのだろうか。
こうして、私とメートさんと、ゲームの住民との、元の世界に戻る為の旅は始まった。
饅頭、うま。