表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
裁きの眼  作者: earth
3/12

邂逅の時は近い

「あ~、逃げられた」

そう言いつつも、俺自身全く焦っていない。

また、会える。第六感がそう言っている。俺の勘はともかく当たる。

ということで、列車に揺られ本部に戻る。

まあ、面倒事押し付けられるのは確かだ。けど、面倒事は嫌いじゃない。むしろ、楽しみだ。


「ライトさん。本部から手紙です」

若い雑用がそう言い、手紙を差し出してきた。

ほら来た。俺は礼を言い、手紙を受けとる。


特殊部隊隊長ライト=エスト


指令


白明一族の長、イワグラの子を保護し、白明一族と友好的な関係を結べ。


裁きの眼裁判長並び幹部団


うへ、超お偉いさんからだ。さすが面倒事。めんどい。

てか、友好的な関係っておい、裏を返せば今は仲悪いっつー事だろ。

しかも保護って、手元に置きたいだけだろうし。

まあ、いっか。敵襲があるのは確かだしなぁ。強いのが釣れるといいな。


「ライト、白明の村までは次の駅で降りた方が早いぞ」

ふと声のする方を見ると、鎧兜の男がいた。... ...窓枠にしがみついて。

「また... ...お前は」

俺は呆れつつも手をさしのべる。

「よっこらせっと。いやぁー、悪いな。焦った。焦った。ふざけて列車にしがみつくもんじゃないな」

男は笑いながらそう言った。

俺はため息をつくと、

「アホか、お前は。素でやってんだか、わざとやってんだか」

と、言う。

すると、男は馬鹿にしたような口調で

「俺は素手じゃ戦わないって。ライト、記憶力大丈夫か?」

と、笑う。

ああ、こいつはダメだ。

こんなやつが隊を率いてて本当に大丈夫なのか?


「それよりも、何故ここへ?」

話を変えるため、声色を変えて尋ねる。

すると、

「裁きの眼騎兵隊隊長、韋駄天のゲイルもライトさんと同じ指令を受けたからだな」

と、鎧兜の男、ゲイルは言った。

てか、自分の二つ名まで言うか。

やっぱ、こいつは面白い。

「ああ、よろしくな」

笑顔で俺はゲイルに握手を求める。

すると、ゲイルも笑いながら俺の手を握った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ