終わりの始まり
サクリファイスの鐘は鳴りやむことを知らない。のアレンジ?的なやつです。
手首を縛る手枷は人を絞めるのにはもってこいだった。証拠に目の前の男も一分程で息絶えた。
死体には残念ながら興味がわかないので
道端に蹴落とす。
これで終わり?まあ、いっか。辺りを見渡すと自分と同じ格好をした少女たち。
全員が黒髪黒目で痩せ細っている。その上、目が死んでいるので恐ろしい。
かくいう自分も同じ格好なんだがね。
実のところ暇だったので、そのままつっ立っていると世界は動き始めた。
制服らしきものに身を包んだ男たちが私らの保護を始めたのだ。
私も例に習い死んだ魚のような目をしていると、同情のねぎらいがなされた。
いや、ねぎらいより飯出せよ。
妾は腹が減ったのじゃ!めーしめーし!
... ...そうこうして列車というものに乗せられ、うんたらかんたら都市?見たいなとこに行くことになった。
ついでに、飯にはありつけたぜ。
「少しいいか?」
列車の中で黄昏ているとこ話しかけてきたのは、おおっ?金髪のイケメンさんだぁ!
おっさんだったら舌打ちしてたわ。
まあ、イケメンだったので、悲しげに笑うを選択。
「うっ...メンド...こっちで話すか」
イケメンさんは周りに人がいない席を指す。
私もイケメンさんも席につくと、イケメンさんが話しかけてきた。
「健気な少女アピールはいいからさ。あの、奴隷商殺したのきみだよな」
あれ...バレてた?えっ、あー。やっちゃったぁ。鋭い視線キツいわ。
「あ~あ。そうっす。バレないと思ったのに。はい」
面倒くさげにそう言うと、イケメンさんは少し笑った。イケメン。
「俺の勘は当たるんだよ。それにしても凄い戦闘センスだ。手枷って。ああ、捕まえたりしないから、気にするな」
そう言われ、ホッと胸を撫で下ろす。
ほんとだと捕まってたよ。
すると、イケメンさん変なことを言い出す。
「俺の名前はライト=エスト。正義執行組織、裁きの眼のお偉いさんだ。突然だが、俺のとこで働かないか?」
こいつ、頭大丈夫か?がふいに出た一言。いや、I'mドレイカイキュウ。ですよ。それ以前に、何故?
「頭は多分...大丈夫かな。あと、奴隷階級のことならもう話してあるからOK。理由?ああ、強い才能がある後釜が欲しかったんだ」
うん、理解したよ。要するに、
「強制ってことですね。... ...断るわ」
第一、めんどい。第二、めんどい。
「そう言うと思った。だから、もう決定事項にしてあるぜ!」
ドヤ顔でライトはいい放つ。
「死ね」
ああ、これこそ残念なイケメン。
こうなったら、最終手段。
窓をガッと開け、ダイブ!
~幻想世界にて
懐かしいような草原。古めかしい町。
これが僕の世界。皆が笑っている、平和な世界。
皆、皆笑ってる。けど、皆の顔が分かんない。
喉元まで出てきた記憶はとどまったままで。いつまでもそこにいる。
けれども、煩わしい訳じゃない。いや、感じとれないようになってる。
頭がトロトロに溶けてるんだ。けど、それが心地よくて。僕の世界に混ざっていく。けど、僕の世界は何も変わらない。
多分、ずっとこのままなんだ。
悠久の時にとどまって。僕もそれにあわせてとどまるんだ。
誰もダメとは言わない。...ずっとこのまま。これでいい。
ありがとうございます、