仕事中の雑談(と言う名の現実逃避)
「あ」
「「「「あ」」」」
あらら困ったことになりましたね......
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「あれ~リーン?」
「あらジムではありませんか、今日はここの収穫を?」
「うん,そ~リーンも今日此処だったんだ~今日はよろしくね~」
「はい、袋(オリーブ入り)を車に乗せるときは宜しくお願いします」
「......力仕事させる気満々だね......」
当たり前でしょう?此方は老人3人と女性2人なんですから
「ところで一人なんですか?まさかこの間の悪戯がばれて罰で一人で収穫しろと..」
「ナイカラ!!ばれてないしそんな鬼畜な事,親父はやんないから!!」
「残念です」
「この人本気で残念がってる?!悪魔か?!」
「いいえ女神です」
「......」
無言で可哀そうな子を見るような目で見ないでください
「で、何故一人なんですか?」
「ン~?親父が他の働き手たちを迎えに言っただけ.
その間道具をスタンバイしとけって~」
「ああ、成る程」
「で、リーンは~?」
「他の方々は忘れ物をとりに行きました」
「ふ~ん?あ!
そういえばさ~リーン日本ってクリスマスやるの~?」
「?やりますよ普通に」
「クリスチャンじゃないのに~?」
「ホラ、お祭り騒ぎが好きな国ですから」
「今適当だったでしょ」
......何故分かったのでしょう?
「イエまさか.そんなことありませんよ?」
「じゃあどうやって日本でクリスマスを祝うことになったの??」
「あ~確か明治時代より前でしたっけ?
に今の山口県で、カトリック教会、その時はイエズス会と呼ばれてたんですが、の宣教師であるコスメ・デ・トーレスが、日本人信徒を招いて降誕祭のミサを行ったのが、日本で初めてのクリスマスだと言われてますね」
「へ~あれ?でも確か昔の日本ではキリスト教って禁止されてなかったっけ?
ほら隠れキリシタンって有名じゃん」
「よく覚えてましたね、凄いです」
「へへ、俺らの歴史でも同じことがあったじゃん」
「ああトルコに支配されてた頃の話ですね」
「そっ!」
「日本では江戸幕府の禁教令によってキリスト教は禁止されたんですよ,
まあその後、え~っと明治..何年でしたっけ?忘れました
には受け入れられてクリスマス商戦なる物が始まったんですよ」
「...商人ってどの国でも同じ事考えるんだね~」
それを言ってはお終いだと思います
「あ、じゃあさ~
アギオ・バシーリの習慣もあったりする?」
「あります
他の国みたいにサンタクロースで通ってます」
「そうなんだ~
知ってた?サンタクロースってオランダ語がなまって伝えられて出来たんだよ~」
「オランダ語?」
「ん!もともと聖ニコラオスって意味のシンタクラースだったんだけど
17世紀アメリカに植民したオランダ人がサンタクロースって伝えたんだって~」
「へ~」
「因みにサンタクロースの服はキリスト教の司祭服に由来するんだよ~」
「ぜんぜん知りませんでした」
珍しくジムが詳しいですね
......明日は雪でしょうか?
「なんかいった~?」
「イイエナンデモ」
「そ?ってそろそろ木から降りてきてよ~
首が痛くなってきた~」
「っフ、ジムそれは言ってはダメですよ」
「え?」
「ああ、せっかく現実逃避をしていたのに何故思い出させてるんですか」 はあ~
「ま、まさか..」
「降りれたらとっくの昔に降りてます」
「イヤイヤ、登ったのと同じ要領で降りればいーじゃん!」
「登るときに使った枝は総てチェーンソーの餌食となりました」
「うわあ......」
「なので今残りの皆さんで家に戻ってはしごを取りにいってもらってます」
「......此処からリーンの家まで1時間はかかるよ?」
「かかりますね~」
「色々とそれまでもつ?」
「いざとなったら骨折覚悟で飛び降ります」
「うん、車にロープあるからそれ使おうか」
「有難うございます、後ついでに携帯で戻ってくるように連絡してください」
「あれ?リーンの携帯は?」
「バランス崩したときに落ちて母が踏み潰しました」
「ワォ!」
その後無事ローブで降りました
......今度からチェーンソーで枝を切り終わった跡に木登りしましょう
後面倒でもはしごはゼッタイもって行きましょう
因みに最初の方はチェーンソーで枝を切られたときの様子です
仕事中と書いているのにそうではないというところは目を瞑ってください
例によって例のごとく最後は実話です
皆さんも木登りのさいはお気をつけてください←ナンノアドバイス?!
感想お待ちしております(ペコリ)