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ジジイと女性と理想の男

 お爺さんは珍しくまともに玄関から出ていきました。

「よく聞け、クソババアども!」

 いきなり現れたふんどし一丁の怪生物に女性陣一同が絶句します。それもそのはず。彼女たちはお爺さんに慣れていないのですから。

「貴様らは愚かにもワシとツインテール教団と貧乳美少女を汚した! その暴虐愚行、万死に値するぞ! 今ここに、ツインテール教団教皇たるワシが裁きの雷を下してくれよう!」

 ふんどしの中から取り出したのは大根せいけんロリスカリバーです。

 思考停止に陥っていた女性人は一斉に悲鳴をあげました。

「キャーーーー! 痴漢よ!」

「犯されるーーー!」

「変態よーーーー!」

 あながち間違っていないところがお爺さんにとっては痛いところです。

「黙れブスどもめ! 誰が貴様らのようなブスのクソババアに対して欲情するかたわけめ! 分を弁えるのじゃ」

「女性に対してその暴言! 死刑になるわよ!」

「女性侮辱罪だわ!」

「このクソジジイをブチ殺すのよ!」

 きんきんと騒ぎ立てる女性たちをあっけなく無視するお爺さん。

「ふん、女性と自認するからにはもう少し品をつけてから口にするのじゃな。なんじゃ貴様らは、女性の人権人権と。この人権オタクめが! ワシらがロリ貧乳ツインテールオタクとするならば、貴様らはただの人権オタクではないか。どちらが世界に選ばれしオタクであるかは明白じゃ!」

 研究所の中ではポチ青年が

『僕はロリ貧乳よりもボインボインがいいです』

 と言っていますが、もちろんお爺さんには聞こえていません。

 女性の中の一人が冷静にお爺さんに告げます。どうやらその風格から女性たちのリーダー格のようです。

「あなた方は日本から来られたそうですが、ここはここのしきたりがあります。ここは女性の国。女性が女性らしくある、男女平等を目指す国です。そのあたりをご理解いただき、ご滞在中は振る舞いに気を付けていただければ、と」

「どこをどう見ても、女尊男卑にしか見えんのじゃが」

 その声を聴くや否や

「世の男どもがだらしないから、この国がこんなに落ちぶれるのよ! 男どもはクズだわ、粗大ゴミだわ!」

「男どもを生かしてやっているのだからそれだけでも女性に感謝があってしかるべきではなくて?」

「男の価値なんてATMくらいしかないのよ! 金がない男はカス!」

 と女性たちがわめきたてます。

 お爺さんは少々げんなりしました。

「のう、さっきのおばちゃんや。このセリフを聞いてもまだ男女平等とか世迷言をぬかすかの?」

「いいえ、まだ真の男女平等には程遠いと思います。このような萌え文化が跋扈しているのですから。男性たちにはぜひもっと現実を見て、女性のなんたるかを考えてほしいものですね」

 リーダー格の女性は重火器を持ち上げました。

「こうなれば武力行使です! この研究所とやらを焼き払います! 女性の真の力を今こそ見せるときです!」

 さすがのお爺さんもあきれました。

「……バカにつける薬はないのう」

 しかし、お爺さんは目的を忘れていません。

「じゃが、萌え萌え文化をここで根絶やしにするわけにはいかぬ! ブスどもがこの研究所に仇なすならば、このワシが捨て置けぬ!」

 お爺さんは大根ロリスカリバーを握りしめました。

 しかし、女性たちが対お爺さん用の秘策を準備していることにまだ気付かないのでした。

こんばんは、星見です。

ずいぶん間が空いてしまい、すみません。ゲームにはまっていたもので、もうすっかりダメ人間になっています(涙)


ではまた次回お会いできることを祈りつつ……

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