ジジイとポチと無限の鼻血
ホームズが着弾して爆発するともうもうと煙が立ち込めます。
「ぐふふ……桃太郎や、詰めが甘いのう。ワシの究極奥義エロス神拳をここで開帳させたことはほめてやろう。しかし、我がセクハラとツインテニーソの求道は無限じゃ。世界中の美少女を集めてハーレムを作るまではワシは倒れるわけにはいかぬ!」
お爺さんは桃太郎の予想通りピンピンしていました。
桃太郎が歯ぎしりしますが、お爺さんは涼しい顔で
「惜しかったのう、桃太郎や。お前もエロスの修行が足りぬ。どうじゃ、日本に戻ったら銭湯の女湯を覗くところから始めぬか? それとも半蔵門線で美少女ウォッチングするかの?」
とかのたまっています。
お爺さんの後ろではポチ青年が尊敬のまなざしを師匠に向けています。
「お爺さん……まだだよ。僕の奥の手は……まだ残っているんだ」
悔しそうに呟く桃太郎は無線で全戦艦に号令を出しました。
「全機特攻! 弾薬類をすべてジジイにブチ込め! ミンチにするんだ!」
「貴様ッ! この英雄ジジジロスをミンチにするじゃと! よかろうて、この英雄たるワシがエロスは戦艦をも凌ぐということを全世界に示してやろうではないか!」
お爺さんは手にしたものを顔の前に近づけました。
そして
「ふぉぉぉぉぉ! 悟ったぁ!」
と鼻血を噴射します。
それもそのはず、ポチ青年がお爺さんに渡した秘密兵器は
『北欧美少女~真の美は巨乳ではなく貧乳にあり~ver ツインテニーソ&ミニスカ』
というタイトルの売れ筋ナンバー1の本だったのですから。
ぼたぼたと鼻血を流しながらにやつくお爺さんは
「さあ、来るが良い! ワシの無限之鼻血で世界をつかむのじゃ!」
と宣言しました。
こんばんは、星見です。
何というタイトルでしょうか。お爺さんの趣味は鼻血放射ということになるかもしれません。
というわけで、次回またお会いできることを祈りつつ……




