お爺さんとツインテニーソ
お爺さんの尻からはバズーカのような屁が出ました。
「ぐふふ、ジジイ神拳奥義! 毒ガス爆破斬!」
そのあまりに強烈な汚臭は風にのって第二思春期の女性たちを襲います。
「ひ、ひぬ……」
「公衆わいせつ物陳列罪よ!」
「このジジイに洗脳教育を!」
老人ホームで体得したこの汚物は冴えわたります。続けて、第二発、第三発と毒ガスが発射されます。それはもはや敵味方区別なく意識を奪っていきました。
「ぐふふ、我が美技に声も出ぬか?」
目の前でもだえ苦しんでいる第二思春期の女性たちに向けての一言。
「ふむ、雑魚ではこんなところかの」
そこに対毒ガス装備のお婆さんが現れました。そのマスクのせいで、どこぞのテロリストのようです。地中からドリルのように体を回転させて出現するのをやめろといっても無理でしょう。
毒ガスから一番早く目覚めたポチ青年がよろよろと立ち上がりました。
「お、お爺さん……あの第二思春期の……勘違いババアは?」
「うむ、始末した。二次元こそ最強」
お爺さんは満足げです。
ポチ青年の表情が晴れやかになりますが、すぐにそれは曇りました。それは、目の前にお婆さんという難攻不落の存在が鎮座しているからです。
「ポチや、あれがラスボスじゃ。通称ババキング」
女性なのだからクイーンなのではという突っ込みはなしでお願いします。
「ええ、わかっています、お爺さん。あれを倒せば、萌え萌えな社会を築くことができるんですね。女の子は皆、ツインテールにニーソ。我らが理想郷が到来するんですね」
「そうじゃ、話が分かるのう! ツインテニーソこそが至高! 年を喰ったババアの暴動など金を払ってでも見たくないわい。というわけで、ポチ……」
お爺さんはポチ青年を見つめます。
男の友情ですね。
「これが日本の萌え文化の最前線じゃ。こやつを倒し、この国のツインテ美少女たちをロリロリにするのじゃ!」
「わっかりました! 師匠! 僕はあなたに一生ついていきます!」
二人はがっちりと握手を交わしました。
こんばんは、星見です。
何をアホな話にしているのでしょうか。自分で突っ込みを入れてみます。
今回、ちょっと反省。
筋がわけわからなくなってます。一応、筋だけは最低限通そうと思っていたのですが。次回作はすぱっと通したいと思います。
そろそろこのお話も終盤ですが、よろしければ最後までお付き合いください。
ではまた次回お会いできることを祈りつつ……




