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旅の始まり

初めての方は初めまして。鬼退治シリーズの作者、星見です。一応社会人です。この小説は前作『異説鬼退治Ⅴ』の続編となっております。前作をお読みいただかなくとも理解できるようになっておりますが、前作をお読みいただくとまた違って視点から物語を俯瞰できるかと思います。それでは、本日の鬼退治劇場をお楽しみください。

「平和だねえ」

 縁側で緑茶をすすっている桃太郎のつぶやきに犬のダイゴロウが返事をします。快晴の空に爆撃用戦闘機はいません。

 それもそのはず。

 今、お爺さんとお婆さんはヨーロッパ旅行に行っている最中なのですから。

 ずずず、と熱いお茶を飲む桃太郎。

 玉露入りのそれはツンデレラというちょっとおしゃまな女の子からのプレゼントです。

 しばらくすると、キジのポアロがおつかいから帰ってきました。今日の晩御飯はカレーです。カレー用の食材を袋に入れて、それをくちばしで咥えています。

 リビングでみたらし団子を一気食いしてのどにつめてのたうちまわっているのはサルのホームズ。普段は陽気な三枚目ですが、怒ると怖いとのうわさです。

 テレビからはお爺さんが金髪美少女に痴漢をはたらいたとか、お婆さんがフランス製のロケットをかっぱらってパリの街に突っ込んだとかいう音声が聞こえてこないので、今のところは平穏無事なのでしょう。あくまで、『今のところは』ですが。

 桃太郎は日本政府に

「もし、うちのクソジジイとクソババアが旅行中に暴虐愚行をするなら、容赦なく現地警察に突き出してもらって結構です。え? 国際問題になる? やつらはエイリアンですと通してください。大丈夫、納得します。だって、B29戦闘機に乗りながら逆立ちしておでんを食べるようなお婆さんですよ? 地球人だというほうが信憑性ないじゃないですか。はい、大丈夫です。火あぶりだろうが、鍋焼きうどんだろうが、何なりと。煮るなり焼くなりご自由に。それくらいで死ぬような連中じゃありませんから」

 と言ってあります。

 言ってはありますが、やはり桃太郎は心配でした。

 お爺さんやお婆さんが、ではありません。

 ヨーロッパの人々が、です。

 そして、その予感は見事に的中することになるのでした。

こんばんは、星見です。

休日出勤続きです。このブラック企業め。さて、愚痴はおいておきまして、今回も始まりました、鬼退治Ⅵ。見切り発車もいいところです。行先なんか決めていません。とりあえず頭の中のお爺さんとお婆さんが適当に暴れて物語を作ってくれることを期待しています。とはいえ、この番外編にあたる外国篇は一度出そうかと思案していました。


ではまた次回お会いできることを祈りつつ……

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